ネギまの世界にはたけカカシが飛ばされたようです。 作:アップルトン中将
「やって…みなよ!」
カカシの言葉に嘘はないだろう、肉体強化の気配を感じない、避けることは…出来ない、なら…――!!
ドォォン!!
ドォォン!!
「…え…?」
大砲を放った高畑の手が、空中で一瞬静止し、ポケットの中に収まる
カカシは動いていない、一歩たりとも
「ハ…ハハ……ハハハハハハ!!」
驚愕から回復したエヴァが大声で笑う、眼下の戦いを見て、目を見開くは学園長と先生
生徒たちは突然笑い出したエヴァ、カカシの左目、高畑の攻撃
もういっぱいいっぱいだった、刹那でさえ
「ケケケケケ!!アイツバケモンカ!!」
チャチャゼロも、エヴァに習い大声で笑う
「データ照合、確認、結果…――」
――カカシさんの放ったアレは、高畑先生の超・居合い拳と判定――
「バカな!!」
ガンドルフィーニが歯を向く、有り得ない、まさか、そんな…――
ドォォン!!
ドォォン!!
ドォォン!!
ドォォン!!
見えない拳の応酬、それは高畑と同じ動き、同じ威力、同じ息遣い
「化け物かい!!君は!!」
高畑が笑う、それは微笑みでもなく、恐怖を感じたときにでる笑い
清々しい程に、カカシは自分の技をコピーした
「忍さ…コピーの上手い、ね」
カカシは笑う、それすらも、高畑と同じ笑いだった
「コピー…コピーと言ったか、カカシは」
「はい、マスター、検索結果もカカシと高畑先生の技の威力は全く同じだと」
「ケケケケケ!!カカシ、スゲーナ!!戦ッテミタイゼ!!」
エヴァファミリー眼下で繰り広げられる激戦を見下ろしながらゾクゾクと背中を得体の知れない感情が走る
高畑が拳を繰り出す、同じように、高畑がねらった場所へ、カカシも拳を返してくる
合わさる拳、止まる拳、収まる拳
カカシの動きすべてが、高畑だった
(コピーとはいえオリジナルには勝てないだろう…だから!やり抜く!)
瞬動で攪乱し、大砲を突き放つ
カカシも同じ動きを繰り返す
高畑が狙いを定めその拳を突き放つ
カカシが同じ場所に拳を突き放つ
高畑が狙いを定める…――
カカシの拳が、高畑が狙いを定めた場所に突き放たれる
――な――
吹き飛ぶ体、すぐさま体制を整え、拳をくりだ…――
カカシの、"居合い拳"が、高畑に放たれる
――カな――
仰け反る体、カカシを睨み、拳を…――
カカシの"超・居合い拳"が、カカシに向け、高畑のねらった場所にそのまま帰ってくる
――バカな――
薄れゆく意識の中、高畑はカカシの背後にもう一人の自分を見た…――
「…………」
一同が唖然とする中、カカシは気絶した高畑を背負い、魔法先生の元へ歩む
「…………」
ネギは絶句していた、あんなタカミチを見たことがない、いつも微笑みを絶やさず、暖かいタカミチ
それが、今夜は
タカミチの気配は冷たく、その眼光鋭くカカシと対峙していた
殺気と言うのだろう、あれが
強かった、あの拳の動きを自分は全く見れなかった、しかし、カカシは…――
「勝っ…ちゃった…?」
ネギは、驚愕していた…――
「お見事、と言う奴じゃのぅー」
学園長がカカシに声をかける、それに苦笑を返し、エヴァも笑ってカカシの背中を叩く
茶々丸が、チャチャゼロが、笑ってカカシを迎えて…――
スパァン!!
カカシの頭にハリセンが直撃した
「痛いじゃないか」
「当たり前よ!」
高畑先生大丈夫なの!?と、明日菜が泣きながら吼える
ネギ君に古、木乃香に刹那、カカシの知らない3-Aの子供達が駆け寄ってきた
「皆さん、こんな時間になにをやっているのですか…?」
衝撃覚めやらぬシスターシャークティだが、今は違う
満面の"黒い"笑みを浮かべて3-Aの生徒達を見渡す
サッーと青ざめる3-Aの一同
木乃香が呑気にカカシに話しかけている隙に、ネギに労いの言葉をかけて蜘蛛の子を散らすように帰って行った
明日菜は渋っていたが、学園長が下がらせる
場には、カカシ、エヴァ、茶々姉妹、学園長に魔法先生、ネギと、気絶している高畑が残された