ネギまの世界にはたけカカシが飛ばされたようです。 作:アップルトン中将
「ふん、まぁ良い…茶々丸、帰るぞ」
「はい、マスター」
興が冷めたのかエヴァンジェリンはカカシに名乗りもせずにその身を翻し、学園長室から出ようとする
「エヴァンジェリン、分かっておると思うがカカシ君のことは内密にの?」
出て行く少女の背中に学園長が声をかける、少女は軽く手を挙げて、そして茶々丸は礼儀正しく頭を下げて部屋から出て行った
「ふぅ~…せっかちな奴じゃのぅ…」
「ご老体、彼女は?」
「ごろっ……学園長と呼んでくれんかの…?」
カカシの二人称に思わず吹き出した学園長は冷や汗混じりに訂正を要求する
「失礼」
「まぁよい、彼女の名前はエヴァンジェリン・A・K・マグダウェル、まぁ外国からの留学生じゃ」
カカシを忍びではあるが一般人と認識した学園長は少女…エヴァの詳細をぼかす
普通忍者ならこちら側(魔法側)の認識も大丈夫なような気がするが、この学園には無関係(?)な忍者が1人居るため、詳細を露わにさせるのは得策ではないと学園長は判断したのだった
一方カカシも、この世界は自分達のすむ世界ではなく、無闇に忍術をひけらかすのは得策ではないと判断し、事情が無ければチャクラを使う必要も無いだろうと思っていた
「ふむ…して、君はこれからどうするかの?住む場所はおろか金ももって無かろうて」
「そういえば……」
「で、じゃ、物は相談なのじゃが…どうかの?この学園で働く気は無いかの?」
「いいんですか?私は…」
「いーいー、気にする出ない、君を手元に置いていた方が何かと楽じゃろうしの」
そういう事か…とカカシは内心納得する、自分はこの学園の関係者…いや、この世界の関係者ですらない、ならば、下手に手放すよりも此方で職を与え、監視下に置くのが妥当であろう
「しかし、君の歳となると働き口は…」
「……?」
何を言っているんだ?という様子で学園長の言葉に首を傾げる
「見たところ歳は15~17歳……どうしたものかのぅ…」
「………は?」
カカシは、絶句した
カカシは慌ててポーチの中から手鏡を取り出し自分の姿を確認した
よし、変化が分からない!
気持ちマスクや額当てがブカブカだが、気持ち程度だ…と思う
「なんてこった……」
思わず頭を抱えてしまったカカシは頭がどうにかなりそうだった
里が大変な時に訳の分からないままこの世界に飛ばされ、しかも案内された先には妖怪がいて、果てはこの体の変化
もう笑うしかない
「学園長、お話があります」
「フォッ?」
カカシは無償(監視付きだが)で職を提供しようとしてくれた学園長にを話した
自分達の世界の事、チャクラの事、そして自分の本来の姿の事
大まかな事を説明し、その話を聞いて再びなにか思案したしている学園長一応問いかける
「学園長、チャクラをご存知ですか?」
「いや、すまんの、聞いたこと無いわい…」
申し訳なさそうに頭を下げる学園長にカカシは苦笑して手で制する
異世界なのだ、自分の世界の理屈は通じないだろう
「じゃが、それに近いものならあるぞい」
「?」
「この世界には、魔法と言うものが有るのじゃ」
「魔法…?」
「さよう、カカシ君はこの世界の住人では無いので詳しくは教えられんが…とにかく、この世界にはチャクラの変わりに魔法が有るのじゃ」
互いの世界の常識が繋がった瞬間だった