ネギまの世界にはたけカカシが飛ばされたようです。   作:アップルトン中将

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第31話

「…なんで?」

 

カカシはため息をついて、頭上のチャチャゼロを見る

カカシの頭はチャチャゼロの定位置になっていた

魔力の充満するこの場所で、チャチャゼロは動き回れるのだが、カカシが頭上に乗せている

以前は肩に乗っていたのだが…――

 

なにを思ったか、エヴァと数瞬アイコンタクトを交わした後、カカシのマスクを脱がしに来たのだった

 

「ケケケ、騒ガシーナ」

 

現在、3-A一行はエヴァの食料庫から引っ張り出した食べ物や飲み物でどんちゃん騒ぎしている

 

「はぁ?私に魔法を?」

 

カカシが茶々丸の淹れてくれたお茶を飲みながら、エヴァに迫る2人組を見つめる

 

まぁ、それを断るエヴァなのだが…話が変な方へ持って行かれた

エヴァが責任をネギに丸投げしたのだ、それを聞いたネギが困惑するが…――

 

 

「プラクテビギ・ナル、火よ灯れ」

 

ポンッと音をだしてネギが振った杖から火がともる、何でも初心者用の呪文らしい

苦笑するネギに拍手を送る綾瀬と宮崎

無論、お祭り好きの3-A連中がそれを見逃すはずもなく…――

 

「平和だな」

「五月蠅くてたまらん」

「ケケケ」

「カカシさん、おかわりは?」

「ん、ありがとう」

「いえ…」

「カカシ、ページ捲レ」

「ン」

 

 

「カカシさんはやらへんの?」

 

杖と悪戦苦闘する木乃香がのんびりと寛ぐカカシに声をかける

木乃香と刹那、古がカカシに歩み寄る

カカシの頭上にはチャチャゼロ、シュールだ

 

カカシは最近、警備員の仕事をしながら修行に明け暮れていた

それはネギの修行より遥かに難易度は高く、危険もたくさん有った

だが、疲れている訳ではないので…――

 

「馬、虎…火遁、豪火球の術」

 

ショボボボー

と、ライターの火のような炎ががカカシの指の間から生まれる

 

「すごいすごい!せっちゃん見てみぃ!」

 

木乃香がはしゃいで刹那の手を引っ張る、それに、刹那が笑顔で応える

エヴァとチャチャゼロの声が重なる

 

「豪火、と言う割には」

「タイシタコトネーナ」

 

その様子を見ていた少女達も頷く

ネギも改めて初めて見る技に興味を示したようだ、2人を伴いカカシへ近寄る

 

「ま!力、加えてないしね」

 

カカシが苦笑した後、しまった!と顔をゆがめる

ピカーン、と朝倉や木乃香、エヴァとチャチャゼロの目が光る

「本気を見せろ」

 

ミスった

カカシはまた、苦笑した

 

少女一同とネギがカカシを注視する

茶々丸に至っては隠れて録画なんかしてたりもする始末

 

「はぁー…」

 

カカシが素早く印を結び、ぐぐっと少女達が目を見開く

 

「馬!虎!火遁・豪火球の術」

 

カカシが胸一杯空気を吸い込み……――

 

ズォォォォォ!!

 

勢い良く、息を吐き出し、巨大な紅蓮の玉がカカシの口に添えられた指の間から放たれる

 

それはまさしく豪火、紅蓮の炎は空気を焦がし、うねる

紅蓮の玉は大気を巻き込み、直進する

 

ズバァン!!

 

と、エヴァの別荘の壁にぶち当たる、紅蓮の炎は飛び散り、その炎は猛威を振るってうねる、魔法の障壁で防がれているのか、程なくして消えた、無事なようだが……ガラスの壁にうっすらとヒビが走っていた

 

「…………………」

 

一同、唖然

 

カカシもカカシで別荘を壊してしまった事にひくついた笑みを浮かべていた

 

――こいつスゲェ…――

 

3-Aの少女達の心に、はたけカカシの名前が、深く刻まれた

 

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