ネギまの世界にはたけカカシが飛ばされたようです。   作:アップルトン中将

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第7話

朝、3-Aとカカシ一行は奈良の鹿公園に来ていた

 

「奈良で鹿って…」

 

カカシの頭にあの天才親子の顔がよぎる、妙な偶然とは重なるものだ

 

鹿に囲まれているエヴァとその様をみて微笑んでいる茶々丸を横目に見ながらカカシは自動販売機へと向かっていた

 

途中エヴァが助けを求めていたような気がしたが…気のせいだろう

 

「えーと…」

 

小銭を数枚入れてボタンを押す

カカシは緑茶、エヴァはジュース、茶々丸はコーヒー

本来茶々丸は飲食など必要ないのだが、カカシ曰く「女の子なんだから」と、強引に皆と同じ食事を食べている

 

「ん?…あれは…」

 

カカシが缶を両手に抱えて二人の元へ戻ろうとしていた時に二人の少女を見つけた

近衛木乃香と、桜咲刹那

逃げる桜咲を近衛が追いかけている、といった様子だ

 

「……………」

 

スルーした、下手に任務の対象と接触するべきではないだろう

カカシはこの任務(旅行)では3-Aの人間と極力関わる気が無い

だから、忍特有の血生臭や闘気などを一般人レベルまで落としている

エヴァ曰く「ちょっとズレてる日本人」と言うわけだ

 

ホテルは二人と同室なのだが、そこは忍の中の忍、部屋の出入り等も気配を消し

奈良の旅行でもエヴァ達が3-Aと離れて行動しているため騒ぎ立てられもしない

 

「………」

 

茶々丸に缶を預け、鹿に苛められるエヴァを見る

カカシは今日普通に奈良観光を楽しんでいた

 

昨晩、忍犬のサポートにより無事近衛嬢を奪還した子供先生とその一同

忍犬の話によれば手痛い反撃を食らわしたため、明日は平穏だろう

と言うことだ

 

確かに、初日は嫌がらせ程度だった邪魔も、此処にきて対象の拉致と言うほどに過激になってきた

だが、常に子供先生やその他友人達が近衛嬢の周りにいる、余程の実力者でも無い限り今日行動は起こさないだろう

エヴァめ茶々丸も居るし、と、カカシは思う

 

「ハッーハッー!カカシ!なぜ助なかった!」

 

エヴァがすごい剣幕で近寄ってきてカカシの手に持った缶をぶんどる

 

「や、楽しそうにしてたし、なぁ茶々丸?」

 

「はい、そうですね」

 

カカシと茶々丸が笑いあう

エヴァはそれが気にくわないのか茶々丸に飛びかかりネジをキリキリと巻く

 

「ああっ…マスター…そんなにネジを巻かれては…」

 

茶々丸が頬を染めて身悶えするように反感の意を示す、その様子を見てエヴァは笑みを浮かべ、尚も茶々丸と戯れる

 

 

平和だ……カカシはつくづくそう思う

 

 

さて、今カカシ一行は東大寺にいる

エヴァは誇らしげにカカシに東大寺の略歴や大仏の経歴などを話している

 

奈良の大仏、デカい、デカいが…別にカカシは驚かない

カカシの世界には何かと大きな造形がある、火影岩やうちはマダラと初代火影の像

奈良の大仏もデカいことはデカいのだが

 

エヴァの蘊蓄を聞き、東大寺観光を楽しみながら一行はラーメン屋へと向かう

 

(良いか茶々丸!今日こそカカシの素顔を見るのだ!)

 

(イエス、マスター)

 

(……………ペラッ)

 

ラーメン屋へとたどり着いた一行はカウンター席へと腰を下ろす、風呂にまでマスクと額当てをつけてはいったカカシの素顔だ、気にならない方がおかしい

アイコンタクトで意志の疎通を計り、カカシを見る

 

カカシはイチャイチャパラダイス(上巻)を頬を染めながら読んでいた

とりあえずエヴァはカカシのスネに蹴りを放つ

 

「!!??」

 

カカシが痛みをこらえエヴァを睨むがどこ吹く風か、受け流す

と、そんなやりとりをしている最中に三人にラーメンが届く

ラーメン一筋40年、頑固オヤジと看板娘の経営する麺屋武蔵(めんやたけぞう)

味は超一級品である

 

「お、コイツは美味そうだ」

 

カカシが手をたたいてニコリと笑う

二人の間に緊張が走る

 

(さぁ、外せ、素顔を見せろ…!!)

 

(撮影モードON、録画モードON、手ぶれ補正ON、画像照明クリア)

 

ドキドキと二人の間に心臓の音が響く、そして、カカシがマスクに手を――――――………

 

 

「あれー?エヴァちゃんに茶々丸やーん」

 

と、間延びした第三者の声に遮られ、集中していた2人が声のした方へ振り向く

そこにいたのは近衛木乃香と桜咲刹那、龍宮真名にクーフェイ、長瀬楓

裏の世界を知る麻帆良の武術四天王とカカシの護衛対象だった

 

「あん?なんだキサマ等、私は今忙し…」

「マスター!!」

「っ!!」

 

茶々丸が一足先に覚醒し、エヴァに呼びかける

慌ててエヴァがカカシの方を振り返り―――――…絶句した

 

其処にいたのは、ラーメンを食べ終え手をあわしているカカシと、頬を真っ赤に染めている看板娘と頑固親父だった

 

「な…な……」

 

「は…速すぎます…」

 

カカシの余りの早食べっぷりにエヴァと茶々丸が言葉をなくす

そして、訳が分からないといった風に首を傾げる5人

 

「ん?」

 

隣で石化している2人にやや冷や汗を流して首を傾げるカカシも、訳が分からないと言った様子だった

 

エヴァ、今回の出費、ラーメン三人分計2400円也

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