ネギまの世界にはたけカカシが飛ばされたようです。 作:アップルトン中将
「これでオレを認めてくれたかな?」
眠たげな視線が驚愕の表情を浮かべている少女達に向けられる
「………………」
誰も言葉を発せ無い、刹那に至っては未だに放心状態だ
「……やれやれ」
苦笑を浮かべてカカシが背後から立ち退き、ゆったりとした足取りで定位置に戻る
「気楽にって言ったのは、ギチギチに固まりすぎてると疲れる…ま!そう言う意味さ」
カカシが定位置に座ったのを見てエヴァと茶々丸が反応する
寝そべり、茶を淹れる
少女達の中でいち早く我を取り戻したのはクーフェイだった
「すごいナー!今のどうしたアルか!?」
古が興奮した様子でカカシに詰め寄る、その様子に毒気を抜かれたのか、刹那は咳払い一つ刀を鞘に収め、龍宮と楓も座布団に腰を下ろす
「今のは瞬身と云う忍術で――…」
カカシの説明にクーフェイ、そしていつしか楓も興味津々と云った様子で聞き耳を立てていた
「あの…」
「ん?」
「先ほどは失礼しました!」
ガバッと刹那が頭を下げる、その表情は本当に申し訳なさそうで、僅かに唇を噛んでいた
カカシはそんな刹那に適当に返しながら、此方も悪かったと頭を下げる
「さて…場も収まったことだし、カカシさん、自己紹介などしてもらっても良いかな?」
龍宮がカカシに話しかける、あの一連の動きでカカシを認めたのだろう、その口元にはわずかに笑みが浮かんでいる
「自己紹介?そうだなぁ……」
カカシの言葉に4人の少女と何故かエヴァと茶々丸が聞き耳を立てる
「名前は、はたけ・カカシ、好き嫌いをお前等に教える気は無い!…趣味とかは…ま!色々だ」
どこかで言った台詞をカカシが口にする
その自己紹介とは言わない自己紹介を終えたカカシは、眠たげな眼のまま微妙な表情を浮かべている少女等を見ていた
「結局分かったのは名前だけではないか!!」
スパーン!と、全員を代表してエヴァがカカシに突っ込みを入れるが、軽くかわされてしまいさらにエヴァの鬱憤がたまったのだった
「敵の本拠地に乗り込む?」
「うむ、今日、西の魔法協会総本部にボーヤが向かうみたいだ」
ボーヤと言うのは子供先生の事だろう、カカシはふむ、と思案し、エヴァと茶々丸を見据える
「エヴァ達はどうするつもりだ?」
「どうもこうもない、映画村を満喫するだけさ」
と、誇らしげに言うエヴァにカカシは苦笑を漏らしてなら付き合おう、と告げた
「良いのですか?カカシさん、護衛の方は…」
茶々丸が心配するのも納得物だ、カカシの実力は分かったがいかんせん無関心すぎる、実質手を貸したのは近衛嬢の拉致事件だけだ
「ま!子供先生達も映画村とかに行くかもしれないし、大丈夫だろう」
のほほんと笑うカカシとエヴァを見て、茶々丸も笑った
何となくカカシにエヴァと茶々丸が感化されてる気がするが……気のせいだろうか
映画村、カカシは黒装束に持ってきたベストに鉄甲の手袋、短パンに太ももに手裏剣入れ、腰にポーチと、映画村では些か懲りすぎた風貌だが、目立ってはいない
因みにエヴァと茶々丸も黒装束の忍者服に身を包んでいる
「ふん、正装じゃないかカカシ」
「お似合いですよカカシさん」
「ん、エヴァも茶々丸も似合ってるよ」
カカシの何気なしの言葉にエヴァは頬を染めて鼻を鳴らしてそっぽを向き、茶々丸も「ああそんな……」などと頬に手を当てて身をくねらしている
一行は映画村を満喫している、髪の色の違いすぎる忍者三人組と言う形で目立ってはいるが、外国の旅行者も多いため騒ぎにはならない
エヴァは団子をモフモフと口に含み、満足そうに頷いており、茶々丸も茶々丸でその様子を眺めている
十数年学園に縛り付けられた身だ、なんとも言えない嬉しさから茶々丸は笑みを浮かべる
一方カカシは、人通りの少ない場所で八匹の忍犬を口寄せし、索敵範囲を広げる
抜けているようで締めるところは締めている、流石カカシ