女帝が引っかき回すお話   作:天神神楽

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更新が遅れたのは入院していたからです。
よしのんの声が聞こえたと言ったら連行されました。
デレステは
クール
しゅーこ、喪服蘭子、ふみふみ、美波、りーな
パッション
たくみん、よしのん、未央(初代)、きのこ、にょわー
でSSR艦隊を組めるようになりました。
因みにキュートは、卯月(初代)、フレちゃん、幸子ォの3人で少し足りません。
しかし、我がSSRはフルボイスで素晴らしいですね。
特に、よしのんのでしてーの愛らしさと言ったら……(以下略)


夜空を見上げて

 

 「華耶さん、みんなへのお土産はこれでいいかしら?」

 「遊びに行くのではないのよ? というか、これから向かうのにお土産とか……」

 エレーナと華耶は、とあるSAでお菓子を物色していた。

 「なに? せっかく久し振りに二人揃ってオフがとれたのにー」

 エレーナの言う通り、二人は休暇である。忙しいながらも、しっかりと余裕を作っていた華耶は、同じく休暇のエレーナに誘われてドライブに来ていた。車は例のエレーナの大統領御用達車。

 「お土産なら私が持ってきてるわ。というか、お昼食べにきたんですから、まずはお昼を食べましょうよ」

 エレーナと二人っきりなので、随分と砕けている。エレーナも買うつもりはなかったようで、大人しくレストランに入る。

 「こういう所だと、カレーを食べたくなるのよねー」

 「分からないではないけど、一応トップアイドルなんだから……私はお蕎麦でも食べましょうか」

 食券を買い、料理を受けとるとテラスの席に移動する。

 「最近はこういう所のご飯も美味しいのよね。小さい頃日本に旅行に来たときに食べた、ちーぷなカレーも好きなのよね」

 「……まぁ、旅の醍醐味と言えばそうね」

 ジャンクなご飯の話題に華咲かせつつ、お昼を食べる二人。

 「そう言えば、武内Pは不在なのよね?」

 「えぇ。重要な会議があるから、一度抜けているわ。その間は新田さんが取り仕切ってくれているはずよ」

 「美波ちゃんなら安心だけど……まぁ、何事も経験よね」

 エレーナが何か含みを持っていることに気が付きつつ、華耶はそれをスルーした。

 「さぁ、そろそろ行きましょうか。運転、変わりますよ」

 「それじゃあお願いしようかしら」

 こう見えて、華耶の趣味はドライブである。エレーナの車によく乗せて貰う為、保険料を折半しているくらいにはスピード狂である。

 

 予定よりも一時間ほど早く到着すると、エレーナはこっそりと旅館の裏口にまわる。そんなエレーナに、旅館の女将が気が付くと嬉しそうに声をあげた。

 「あらまぁ、エレーナさん。お待ちしてましたよ」

 「お久しぶりです。短いですが、よろしくお願いします」

 女将はエレーナをこっそりと部屋に案内すると、お茶を淹れる。

 「765さんがいらっしゃった時以来ですか。最近では主人もエレーナさんの大ファンになったんですよ」

 「ふふ、ありがとうございます。そういえば、みんなはどうしていますか?」

 「そう言えば、さっき皆さんで庭に出ていましたよ。あら、楽しそうなことしてますね」

 窓から覗けば、CPのメンバーが何チームかに分かれてリレーをしていた。

 「あらあら。それじゃあ私は裏方に回ろうかしら。奥様、今日のお夕食なんですが……」

 「分かってますよ。材料は沢山用意してあります」

 以前来たときもエレーナは料理を披露していたため、女将はしっかりと準備をしていてくれていた。

 「ありがとうございます。華耶さんも手伝ってね」

 「了解よ」

 そうして、エレーナと華耶はこっそりと台所に移動するのであった。

 

 美波のスペシャルプログラムを終え、改めて一致団結したメンバー達を出迎えたのは、唐揚げや卵焼きなど、まるで運動会のお弁当のようなメニューの夕食であった。

 そして、大皿を持って出迎えたのは。

 「はい、みんなお疲れ様。今日の夕食は、エレーナさん特製の運動会メニューよ」

 346が誇るトップアイドルであった。

 「「「エレーナさん!?」」」

 「お姉ちゃん!」

 アナスタシアだけは、エレーナに抱きついていたが、他の面々は仰天していた。

 「お姉ちゃん、どうした、ですか?」

 「ふふふ、華耶さんとオフが重なったから旅行に来たのよ」

 「ご迷惑かとも思ったのですが、お邪魔させて頂きました」

 エレーナとはよく話していたCPのメンバーだが、華耶とはあまり話していなかったため、少し緊張気味である。

 「今日は女将さんと華耶さんと一緒に作ったの。さ、いっぱい動いてお腹すいたでしょ? たくさん作ったから、いっぱい食べてね」

 突然のエレーナ達の登場に、初めは驚いていたものの、アナスタシアを筆頭に嬉しそうな笑みを浮かべながら席についた。

 「にゃっ!? エレーナさんの唐揚げ、すっごく美味しいにゃ!」

 「凛ちゃん、未央ちゃん! この卵焼き、すっごくふわふわしてます!」

 エレーナの料理に、CPメンバー大絶賛。それをエレーナは嬉しそうに眺めつつ、ニコニコしながら皆のお世話を続けるのだった。

 

 夕食の食器を洗い終えたエレーナは、縁側へと向かう。華耶は宿の女将と主人に進められ裏でお酒を呑んでいる。

 「お疲れ様、美波ちゃん」

 エレーナが向かったのは、花火で盛り上がっているメンバーを見つめる美波の元であった。美波の隣に腰かけると、冷たい麦茶を手渡した。

 「ありがとうございます」

 「ふふふ、どういたしまして。今日は疲れたでしょう?」

 「はい。でも、とても楽しかったです」

 そう言い切る美波の顔を見たエレーナは、満足げに頷く。

 「うんうん。美波ちゃんも立派なリーダーね。もう、抱きついちゃうわ」

 ぎゅー、と言いながら美波に抱き付くエレーナ。突然抱き付かれた美波は、麦茶を落としそうになっていた。

 「わっ!? え、エレーナさん?」

 「ふふふふ、ごめんなさい」

 すぐに美波から離れると、エレーナはお茶を口にして一息吐く。

 「頑張ったみんなには特別に一曲プレゼントよ」

 「へ?」

 ピョンと縁側から庭に降りると、エレーナはスッと背筋を正す。ただそれだけで、旅館の庭がエレーナのステージへと変化する。

 「わ……お姉ちゃん」

 妹であるアナスタシアは、思わぬサプライズに満面の笑みを浮かべ。

 「星銀の歌姫……きれい……」

 蘭子は、その幻想的な美しさに、思わず本音をこぼし。

 「エレーナさん、お姫様みたーい」

 みりあは、憧れの女性の姿に瞳を輝かせる。

 その他のメンバーも、何が始まるのかを察し、花火を置いてステージの歌姫が歌い始めるのを心待ちにする。

 この曲は、この一言から始まる。

 

 ────ワタシをおいていかないで?

 

 それは、決して弱さを見せてはならぬ、女帝にならざるを得なかった一人の空のお姫様のお話。

 




前回言っていたクイズ番組篇は、番外編として投稿します。意外に難しいよ。
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