魔法少女まどか☆マギカ[異編]禁断の物語   作:榊原啓悠

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【開幕へのプロローグ】
輪廻


 

 

 

 希望を信じた少女を待ち受ける、あまりにも残酷な運命。

 

 

 

 私は受け入れられなかった。/私は受け入れるしかなかった。

 

 

 

 みんなのために、私は祈った。/あの娘のために、私は戦った。

 

 

 

 祈りは届き、私は消えた。/戦いは終わり、私は残された。

 

 

 

 私は私を失った。/私は彼女を失った。

 

 

 

 ―――――だからきっと、これは失われた禁断の物語。

 

 

 

 

 

 理不尽な偶然が、望まぬ戦いを強いてきた。

 

 

 

 俺は理不尽を許さず抗い続けた。/俺は理不尽に屈さず戦い続けた。

 

 

 

 俺の信じた希望のために。/俺の信じる強さのために。

 

 

 

 あいつを殺し、俺は闇の世界に旅立った。/奴に殺され、俺は光に消えていった。

 

 

 

 でももしあの時、俺がやられていたら?/だがもしあの時、俺が勝っていたら?

 

 

 

 ―――――だからきっと、これはあってはならない禁断の物語。

 

 

 

 

 ※※※※

 

 

 

https://www.youtube.com/watch?v=FVQJFJArbWI&list=PLKVB0I9O7c2Mi35Z_7fSVXQAKlfhH47ho&index=4

 

 

 

「僕たち、どうしてこうなっちゃったんだろうね」

 

「………どうして?」

 

「だって僕たち、この間まであんなに一緒だったじゃないか」

 

「………違う!」

 

「お互いどこで間違えたのか、どこが分かれ道なのか………正直、僕には分からない」

 

「…………」

 

「でもさ、………そんなに、昔のことじゃないと思うんだ」

 

「………」

 

「だから、引き返そう」

 

「引き返すなんて………無理よ」

 

「これから先、どれだけ歩くことになるのか、分かってるの? ……………それに比べたら、大したことないよ」

 

「……あなたには分からないわ。これまで私がどんな思いで、誰のために生きてきたのか。そして一時の間だとしても、そんな大切なことを今の今まで忘れてしまっていたことに対して私がどれだけ悔やみ、恥じたことか」

 

「なら、彼女の遺志に恥じないよう、一生懸命に最期まで生きようよ。僕がいつでもそばにいる」

 

「…………やめて。もう私は、あなたが愛した私じゃない」

 

「関係ないよ。僕はいつだってきみの味方だ」

 

「あなたの愛した私は死んだわ。それでも私の味方だというのなら――――」

 

「―――――ここで私のために消えなさい」

 

 

 

 人間の感情の極み。

 

 

 

 希望よりも熱く、絶望よりも深いもの。

 

 

 

 僕はきみへの愛のために。/私は彼女への愛のために。

 

 

 決して届かない想いのために。

 

 

 

 世界を侵す叛逆の、その前日譚。

 

 

 

 ――――だからきっと、これは開けてはいけない禁断の物語。

 




 雰囲気は伝わりましたでしょうか?

 この二次創作は、【永遠の物語】の終盤で、ほむらがまどかのことを思い出すまでに起こったとある事件を描いた小説です。もちろん捏造です。公式設定ではありません。
 とはいえ限りなく本編に寄り添うカタチでストーリーを進めていこうとも思っているので、【魔法少女まどか☆マギカ】と【仮面ライダー鎧武】の視聴はどうしても必要になってしまいます(それ以外の作品はオマケみたいなものなので、気が向いたら視聴するくらいの気持ちでOKです)。
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