魔法少女まどか☆マギカ[異編]禁断の物語   作:榊原啓悠

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第三回 キンダンホットライン(ゲスト:クロウディア・マッキェネンwithリズィ・ガーランド)

「HELLO~!! みんなぁ! キンダンホットラインの時間だぜ!」

 

「箸休め&解説コーナーとしてスタートしたこのキンダンホットラインもいよいよこれで三回目。今回のゲストは、こちらの方たちにお越し頂いちゃってるぜ!」

 

「クロウディア・マッキェネンよ。【Phantom ~phantom of inferno~】からよろしくね」

 

「同じく【phantom】より。クロウディアのお目付け役、リズィ・ガーランドだ」

 

「おっほぉwwwムッチムチの金髪お姉さん! 【phantom】の車要素とお色気要素を一身に担う、年上グラマーヒロインだな! ………そっちのリズィさんも……うん!」

 

「おい、うんってなんだ、うんって」

 

「そんな風に持ち上げられても何も出ないわよ。まぁ確かに私も【phantom】における攻略ヒロインの一人ではあったけれど、その枠で言えばアインやドライの方が人気あるし。………ところで私をゲストに呼ぶなんて、いったいどういうつもりなのかしら?」

 

「こんなスピード狂の策謀家に、何を語らせようってんだかな」

 

「あらリズィ、私にだって他にもいろいろあるわよ」

 

「その通りだぜリズィさん! 今回お二人に来てもらったのは他でもねえ。この【禁断の物語】における恋愛模様について、語って欲しいんだ!」

 

「………おいおい、冗談だr」

 

「面白そうじゃない!」

 

「クロウディア!?」

 

「可愛いものでしょ、十代の男の子や女の子の恋愛なんて」

 

「その気になってくれるか!? それじゃ一つよろしく頼むぜぇ!」

 

「ええ。もちろん♥」

 

「ハァ………。好きにするといいさ」

 

 

 

  ❤️ 呉島光実×暁美ほむら ❤️ 

 

「この二人の恋って……なんていうか、危ういのよね」

 

「そうなのか? アタシには普通に仲のいいカップルに見えるけど」

 

「そうでもないわよリズィ。上条くんとの対戦時を思い出してみて」

 

「ん、上条恭介を殺すか殺さないかでモメたあれか? 確かにありゃ、光実はやりすぎだとはアタシも思ったけどな」

 

「しかもあの時、光実くんはほむらちゃんの声がまるで耳に届いていなかったわ。自分の考えが絶対に正しいと思い込み、視界が狭まっていたのよ」

 

「ああいう修羅場じゃ、よくあるこったろ。プロのアタシらでさえ、そういうことはしばしば起こる」

 

「いえ、光実くんはそれ以前に、精神的にかなり幼いのよ。小さい頃に体験した私たちインフェルノによる呉島天城暗殺がトラウマになって、思想や発想がかなり暴力的になってしまっている。そこに思春期特有の肥大化した自尊心も加わって、とても危険な状態にあると言えるわ」

 

「そして、暁美ほむらのお花畑思考はその残酷性を許せない。あの娘が呉島光実の鞘になれるのか否かは今後次第、ってところかな」

 

「そうね……。光実くんという剥き身のナイフを納められるのは、彼女だけよ」

 

「………なんとも、やりきれない話だな。結局はアタシらのせいってことか」

 

「あの頃のインフェルノにとって、あれは避けて通れない道だった。呉島天城暗殺は、ある意味不可避の出来事だったのよ。仕方ないことだわ」

 

「いいさ。こういう稼業だからな。他人の不幸は蜜の味……とまでは言わないが、そのへんの割り切りはできてるつもりだぜ」

 

「ありがとう、リズィ」

 

 

 

  ❤️ 呉島光実×美国織莉子 ❤️ 

 

「おいおい、さっき暁美ほむらとの恋愛を語ったばっかりじゃねえか。こいつ、他にも女がいるのかよ」

 

「ツヴァイにだって、アインや私、それにドライと藤枝美緒がいたでしょう? 同時攻略を狙うのも、無理からぬことなのよ」

 

「いやその理屈はおかしい」

 

「さて、織莉子ちゃんのことだけど。私はどちらかといえばこっちのカップルの方がうまくいきそうに思えるのよね」

 

「はぁ………。一応、なんでって聞いておくけど」

 

「さっき呉島光実くんの危険性を語ったじゃない。織莉子ちゃんの場合、それをさらに助長するような人間性をしてるのよ」

 

「はぁ!? それじゃやべえだろ」

 

「そうね。うまくはいくだろうけど、この二人は幸せにはなれないわ。目的のために手段を問わない織莉子ちゃんだけど、その罪の意識は常に彼女を苛んでいる。それをやわらげ、正当化し、彼女をさらに過激な方向に駆り立てる……そんな光実くんのあり方は、お互いがお互いの負の面を助長し合ってしまうわね」

 

「ある意味、お互いに一番の理解者ってことになるのか………。ああいう子どもがアタシらみたく荒んでいくのは、正直ゴメンだね」

 

 

 

  ❤️ ウォレス(駆紋戒斗)×吾妻江蓮(アイン) ❤️ 

 

「アインか。お相手は……なんだこりゃ。ツヴァイも昔は随分なヘタレだったが、こいつはそれ以上だな。アインはこういう男が好みなのか?」

 

「いえ。彼とアインの関係性は、かつてのアインとツヴァイの関係に似ているのよ」

 

「というと?」

 

「吾妻玲二の記憶と証明を消され、殺し屋として生きるしかなくなったツヴァイだったけれど、彼には自主性というものが消えずに燻っていた。サイスの奴隷だったアインは、彼のそんなところに触発されるに連れ、徐々に人間性を取り戻していった」

 

「ああ」

 

「今回アインは、それをウォレスくんとの交流を通して追体験しようとしているのよ。………失ったツヴァイの温もりを感じるために」

 

「なるほど。記憶を失って雛鳥同然のウォレスに名を与え、教育し、そしてその過程でツヴァイを感じる……ってところか」

 

「ええ。それに、ツヴァイが偽名として公共の場で名乗っていた《ウォレス》の名を彼に与えていることから、アインがまだまだ過去を振り切れていないことが容易に推察されるわ」

 

「ひでぇ話だな。結局、アインはツヴァイの亡霊(phantom)を今でも追いかけてるってことなのか」

 

「ええ。……でも、ウォレスくんがそれに応えることは無い。なぜなら本当の彼は、異世界を統べる魔王、駆紋戒斗だからよ」

 

「信念のために人間性を捨て、外道に堕ちた男……。アインとは真逆のタイプだな、この駆紋戒斗って男は」

 

「アインに限った話ではなく、きっと彼には恋愛という価値観が無いのよ。肉体的な意味ではない、精神的な不能者……」

 

「結局この二人の結末は、戒斗が拒絶するか、アインが夢から覚めるかの二択しかないってわけだ。……つくづく嫌になる」

 

「優しいのね、リズィは」

 

「言ってろ」

 

 

 

  ❤️ 呉島貴虎×鹿目まどか ❤️ 

 

「ここまで全部、話してて憂鬱になるようなカップルばかりだな。こいつらはどうなんだ?」

 

「そうね……まどかちゃんが人間じゃないってところがもう既にアウトだけど、少なくともそれ以外には問題も無さそうね」

 

「この際、贅沢はいいっこなしだぜクロウディア。いいんじゃねえの? 人間だろうとなかろうと、胸がときめくならそれでいいんだよ」

 

「あら……リズィ、あなたってひょっとして乙女?」

 

「な、そういうこと言うか!? やめろよこのばかっ」

 

「ふふふっ」

 

 

 ※※※※

 

 

「さて、どうだいクロウディアさん! そろそろまとめのお時間だぜ!」

 

「ロクなカップルがほとんどいないのはどうかと思うわ……。まぁ、スーパー虚淵大戦ゆえの宿命かしらね」

 

「つうかサガラさんよ。この【禁断の物語】は、【叛逆の物語】の前日譚なんだろ。つうことはどっちにしろ、全員もれなくバッドエンドってことじゃねえか」

 

「ハッハッハッ。まぁ今後の動向に注目せよってところかな。さ! 最後の挨拶よろしく!」

 

「こういうのは苦手だ。クロウディア、任せた」

 

「ええ、任せといて。……ニトロプラスの原点であり、【まどか】や【鎧武】といった後の作品群の雛形でもある【phantom】。PC、XBOX360でリリースされたゲーム版やノベライズ、アニメ版の【requiem for the phantom】等で、私たちの物語を是非体感してちょうだい。……いつでも待ってるわよ」

 

「それじゃあ次回もお楽しみに! see you next time~!」

 

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