「HELLO~!! みんなぁ! キンダンホットラインの時間だぜっ!」
「続く第二回の今回、ゲストにはこいつに来てもらったぜェ! カマン!」
「どーもどーもっと。錠前ディーラーこと、シドだ。【仮面ライダー鎧武】から失礼するぜ」
「よぉうシド、元気にしてたかい?」
「最終回まで生き残れなかった俺への皮肉か、そりゃ」
「どうとってもらっても構わんさ。………まぁ、お前さんはお前さんなりによくやったよ。組む相手の選択と引き際を見誤っちまったのが、失敗だったがな」
「おいおい、素が出てるぜ」
「おぉっとこりゃ失敬。んじゃまずは、錠前ディーラーとしてこの状況にどんな所感を抱いているのか、聞かせてくれッ」
「錠前ディーラーとして、か……。そんじゃま、今回は《ライドウェア》について説明といきますか」
「アーマードライダーは《ライドウェア》と各種《アームズ》を組み合わせて変身するが、ライダーそれぞれの基本的な性能の方向性は《ライドウェア》に大きく左右される。だがこの《ライドウェア》ってやつぁ、自由に取り替えられるモンじゃねえ。コイツは、変身する人間の体質によって《ドライバー》側が選択するモンだ」
「なるほどなぁ。同じ《バナナアームズ》でも、鎧武とバロンの数値が微妙に違ったのはそういうことか」
「そういうこった。種類は様々だが、取り敢えず下に紹介しておくぜ」
●演義タイプ……採用されたウェアの中では最初期に開発された緑色のライドウェア。カメラは双眼モデルの《竜眼》を使用。全体のバランスが均一になっている。装着条件は『均整のとれた肉体』。唯一の中華モチーフ。
●無双タイプ……固定武装《無双セイバー》を装備した白いライドウェア。カメラは双眼モデルの《パルプアイ》。呉島貴虎の使用を想定して作られた背景があるので、彼の体質や戦闘スタイルに合わせて設計された。装着条件は『呉島貴虎のDNA』。デザインは和風モチーフ。
●武者タイプ……無双タイプと平行して作られた《無双セイバー》を装備している青いライドウェア。貴虎の無双タイプとの差別化を図るため、単眼タイプの《パルプアイ》を使用している。跳躍力や走力といった運動性能を重視されている。装着条件は『高い身体能力とセンス』。デザインは和風モチーフ。
●庭番タイプ……《無双セイバー》の使用をコストパフォーマンスの関係上見送られた、のちのちの量産を視野に入れた黒いライドウェア。カメラは武者タイプと同じ単眼モデルだが、《パルプアイ》とは機構が異なる。数値的には武者タイプ以上の身軽さを誇っている。装着条件は『強ハングリー精神』。デザインは和風モチーフ。
●騎士タイプ……《無双セイバー》に流れていたコストを全て性能向上に割り当てることで高いパワーを実現した赤いライドウェア。カメラは装備した《アームズ》に合わせて設定が変更される双眼タイプの《マルチサイト》を使用。装着条件は『激しい闘争心』。なお、こういった精神的な装着条件は発汗量や脈拍を根拠としている。西洋モチーフ。
●黒騎士タイプ……テロ組織《黒の菩提樹》が保有する、非ナンバリングのロックシードに対応するライドウェア。騎士タイプが黒くなった姿をしている。
●救世主タイプ……過去《L.S.-TABOO》のテスト中に起こった事故によって消滅した当時の研究責任者、狗道供界が独自開発したロックシード《L.S.-MESSIAN》に対応するライドウェア。ゲネティックライドウェアの技術を一部盗用しており、性能はそれに肉薄している。
●遼馬タイプ……開発者である戦極遼馬が自分用に作ったライドウェア。同じく戦極遼馬専用である《L.S.-99》に対応している。《騎士》や後述の《衛士》といった西洋系統のライドウェアをベースにライドウェアの限界に挑んだ、後のゲネティックライドウェアのプロトタイプ。
●衛士タイプ……騎士タイプをベースに、コストを削減した茶色のライドウェア。庭番タイプの対抗馬であったが、こちらの量産は見送られた。カメラは双眼タイプだが、こちらは《マルチサイト》ではない。装着条件は『慎重な性格』。西洋モチーフ。
●闘士タイプ……西洋モチーフ系の優れたパワーを元に開発された、高出力な黄緑色のライドウェア。それゆえ身軽さは犠牲になっており、少々玄人向けな扱いにくい仕様になっている。カメラは双眼タイプだが、開発者である戦極凌馬の趣味で余計な装飾(左目の傷のような意匠)が施されている。装着条件は『このライドウェアを扱える能力を持っていること』。ローマモチーフ。
●無双タイプ・改……無双タイプの更なる性能向上を目的として開発されたライドウェア………だったのだが、大幅な出力上昇と引き換えに専属装着者である呉島貴虎にすら扱えなくなってしまった失敗作。
同じように強すぎる反動から封印されていた《L.S.-PROTO-10》と併用することでお互いの反動の相殺を期待されたこともあったが、結局反動が倍増してしまうという結果に見舞われた。
●黄泉竈食タイプ……《L.S.-YOMI》にのみ対応する、封印されたライドウェア。《演義》の旧型にあたり、《演義》が登録された戦極ドライバーでしか現出しない。そのため《L.S.-YOMI》も《演義》の戦極ドライバー以外では使用不可。
●TABOOタイプ……《L.S.-TABOO》にのみ対応する、封印されたライドウェア。コードネームは《イドゥン》。後述の《E-PROTO》のゲネティックライドウェアと同じ、“使用者のインベス化”という安定性の面での著しい欠陥を抱えている。
●カチドキライドウェア……《K.L.S.-01》にのみ対応する、サガラ製のライドウェア。《武者》がベースであるが、戦闘力は遥かに上をゆく。
●キワミライドウェア……《L.S.-∞》にのみ対応する、サガラ製のライドウェア。これそのものがアームズの複合結晶体であるため、さらなるアームズの装備を必要としない。根本的なシステムそのものから異なる、もはやアーマードライダーであってアーマードライダーではないもの。もちろん、スペックも桁違い。
「………とまぁ、試作型戦極ドライバーが内蔵しているライドウェアのラインナップはこんな感じだな。ちなみに『装着条件』だが、こいつはあくまでイニシャライズ時のライドウェア選択の際にしか機能しないシステムだ。イニシャライズ後、なんらかの理由で『装着条件』が満たせなくなったとしても、そいつの生体IDが一致している限り変身は可能だぜ」
「ほっほーう、なかなかに凝ってるじゃねえか。つまり曽野村がイニシャライズを行っていたとしたら、ブラーボは《闘士》にはならなかったかもしれねえってことか」
「まっ、おおかた《庭番》か《衛士》だったろうな。んじゃ次は量産型だ。こっちは特に『装着条件』は無いな」
●雑兵タイプ……庭番タイプの廉価版。戦闘力の変化は無いが、細やかな点で改善が施されている。
●拳士タイプ……戦極の趣味で作られた黒いライドウェア。これが内蔵された戦極ドライバーは一応ハードウェアとしては量産型ではあるが、内蔵されたソフトウェアが特別製のものに変更されている。ゆえにこちらは本品限りの一点もの。ローマモチーフ。
「なるほどなぁ。真の意味での量産型は『雑兵タイプ』だが、中のソフトウェアをいじれば『拳士タイプ』みたいなモンもでっちあげられるってことか」
「量産品なだけあって、仕組みは単純だからな。とはいえ、量産型ってのはつまり正式採用型ってことだ。単純な火力では試作型の『武者』や『闘士』に劣るが、それでも信頼性はバツグンなんだぜ」
「ディーラーとしてオススメするならこっち、と」
「そういうこった。ま、あんたに売りつけても意味は無いがね。なぁ、“蛇”さんよ」
「よく言うぜ」
「それじゃあ次にゲネシスドライバーだ。こいつは少々特殊でね。装填したロックシードに応じてライドウェアが選択される方式になってる。元来が俺みたいなユグドラシル幹部組のための装備だからな。それぞれに合わせたロックシードとライドウェアになっている。……ま、正しくは《ライドウェア》じゃなくて《ゲネティックライドウェア》なんだがね」
●E-PROTOタイプ……コードネーム《タイラント》。《E.L.S-PROTO》に対応しているが、あまりの危険性ゆえに封印されたゲネティックライドウェア。モチーフは悪魔。
●E-1タイプ……《E.L.S.-01》に対応する、戦極凌馬専用として作られたゲネティックライドウェア。彼の使用していたゲネシスドライバーには特別製のソフトウェアが内蔵されており、彼の作った全ライドウェア中最強のスペックを誇る。モチーフは西洋の王。
●E-2タイプ……《E.L.S.-02》に対応する、シド専用として開発されたゲネティックライドウェア。モチーフは北欧の戦士。
●E-3タイプ……《E.L.S.-03》に対応する、湊耀子専用として開発されたゲネティックライドウェア。モチーフはアラビアの戦士。
●E-4タイプ……《E.L.S.-04》に対応する、呉島貴虎専用として開発されたゲネティックライドウェア。旧ライドウェア《無双》の正統進化版的な位置づけにある。モチーフは日本の鎧武者。
●E-5タイプ……《E.L.S.-05》に対応する、唯一専任装着者を持たないゲネティックライドウェア。《雑兵》のゲネシス版。
●E-HEXタイプ……メガヘクスによって完成させられた《E.L.S.-HEX》に対応する、メガヘクス製のゲネティックライドウェア。メカ戦極凌馬のパーツとして作り出された存在で、彼の生前を再現するかの如く《E.L.S.-1》に酷似した見た目をしている。
●騎士タイプ……これそのものは旧ライドウェアであり、ゲネシスドライバーによる運用は想定されていなかった。しかし、ユグドラシル傘下に下った駆紋戒斗の戦闘力を十全に発揮できるよう採用され、どのエナジーロックシードを装填しようともこのライドウェアが展開されるように、彼のゲネシスドライバーはソフトが書き換えられていた。
「………といった具合だ。なお、《L.S.-GOLD》、《L.S.-DARK》とそのライドウェアはあくまで“コウガネの能力の一部”とする。《L.S.-SILVER》とそのライドウェアはサガラがコウガネの能力を真似たモノだ。ごちゃごちゃしちまったが、分かってもらえたかな?」
「ああ、ど~もお疲れ! 視聴者のみんなに代わって、御礼申し上げるぜ!!」
「ったく、キャラの定まらねえ野郎だぜ……。ま、シメの挨拶でもしときますか」
「【仮面ライダー鎧武】のシリーズ展開はまだまだ終わらない。このまま外伝が制作され続ければ、あるいは【仮面ライダーシグルド】が制作されるかもしれねえぜ? ……これからも、どうぞよろしくってやつだ」
「前回のセイバーちゃんに続いてバッチリ宣伝もキメやがったなこのこのっ! そんじゃま、see you next time~!」