ある男の転生人生   作:Y・O・U

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遅くなってしまい申し訳ありませんでした。
そのくせ、話は全く進んでいないという・・・。
誰か、誰か時間と文才を下さい・・・!!
・・・取りあえず、どうぞ。


幕間6

「うylp:んv:あzypc:v!」

「いtyヴぉksh;いあkw;おtgヴ!」

「やw;おjsh;ぃgせvふぁIH!」

 

未だかつて聞いた事のない言語で何かしらの会話していると思われるおよそ通常の生物では在り得ない目の前の異形を前に、青年―――――高町恭也は険しい表情(かお)をしていた。

古流剣術『御神流』の師範代という極めて特異な経歴(普通の人間としては)を持つ彼をして、今起こっている事は理解を遥かに超えるものであった。

そもそも彼がここに来たのは、彼の隣に居る同級生兼恋人―――――月村忍から妹が同級生共々誘拐されたという連絡を受けたのが理由である。

『夜の一族』については忍から聞いていたし、今回の一件がそれ絡みの出来事である事も理解していた。

正直、今の自分の状態ではどこまでやれるか、最悪自身の命に代えてでも、と彼は考えていた。

しかし現状はそれすら出来るかどうか怪しい所だ。

見たこともない異形の生物、それが全部で7体(・・)

見た所知能は高くは無さそうだが、どんな動きを見せるのか。

このタイミングで呼び出したという事は、奴にとってこいつ等は奥の手と思われる。

果たして今の自分でどこまでやれるか・・・。

 

そう考えていると、

 

「えぅhlんjgrhkf-----!!」

 

生物の一体がこちらに飛びかかって来た。

 

「ッ!忍!!」

「え、キャアッ!?」

 

間一髪、忍の手を引いて躱す事が出来たが、生物は一切の躊躇なく攻撃してきた。

見た目通り知能が高くないというのもあるだろうが、元々獰猛な生物だったのだろう。

 

「大丈夫か?」

「え、えぇ。ゴメン、恭也。」

 

忍の無事を確認して、すぐさま飛びかかってきた生物に目を向けたが、男が命じたのか、男の元へ戻って行く所だった。

 

「やれやれ、だからこいつ等は使いたくなかったのだ。知性どころか知能すらあるのか怪しい化け物などに頼らなくてはならないとは・・・全く持って忌々しい・・・!!」

 

男は吐き捨てるようにそう呟く。

男の言動を見るに、この生物を完全に制御出来ている訳ではなさそうだ。

それだけは救いか。

 

「しかし、手段を選べる様な状況ではないからね。忍やすずかは無傷で手に入れたかったが、致し方ない。多少傷を負わせてでも連れて行くとしよう。悪く思うなよ?恨むなら私の要求を飲まなかった己の愚かさを恨むんだな。」

 

そう言うと男は生物たちに命令を出そうと腕を上げ―――――

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「なぁ、おっさん。」

 

男の後ろから聞こえた声によって止められた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「な・・何よ・・・アレ・・・!?」

「わ、分からない・・・。あんなの、私も見た事ないよ・・・!」

「・・・・・・」

 

異形の化け物―――――チュパカブラ達を見てアリサとすずかが隣で狼狽えているのを感じながら、俺は自分の顔が険しくなっていくのを実感していた。

バロウズによる『アナライズ』の結果、あのチュパカブラどもは現在俺が使役出来る仲魔たちのレベルを大きく上回っている。

ぶっちゃけ、アプサラスとハンサだけでは話にならない。

しかもそれが目の前に7体もいる。

はっきり言ってこの状況はかなりマズイ。

高町恭也の戦闘力の高さは知っているが、彼は爆弾持ち(・・・・)だ。

その状態で7体もの悪魔を相手するのは無理があるだろう。

かと言って俺の仲魔を全て呼んだとしても、勝てる可能性はかなり低い。

しかもこちらにはアリサとすずかが居る。

戦闘になれば彼女達を守るのが難しくなる。

 

「えぅhlんjgrhkf-----!!」

「ッ!?」

 

はっ、となって顔を上げるとチュパカブラの内の一体が恭也さん達に向かって飛びかかった。

 

「お姉ちゃん!!」

「恭也さん!!」

 

すずかとアリサが悲鳴にも似た声を上げる。

しかし、チュパカブラのその攻撃は恭也さんが忍さんを引き寄せ躱した事で当たる事はなく、チュパカブラは男の命で戻っていく。

それを見て、すずかとアリサはホッと息を吐いた。

男の方はかなりイラついているようだ。

見た所、男は奴らを完全に使役出来ている訳ではないようだ。

 

しかし、そんな事がありうるのか?

 

基本的に悪魔は己に忠実な存在だ。

気まぐれで手を貸したりする事はあっても使役される事はまず無い。

しかし『契約』を交わした悪魔は契約者に逆らわない、いや、逆らえない(・・・・・)

つまり『契約』というものが悪魔達にとって、それだけ絶対的なものだという事だ。

それは如何に知能の低い悪魔であろうと同様である。

にもかかわらず、あの男はチュパカブラ達を完全には制御出来ていない。

どういう事だ・・・?

 

「―――――恨むなら私の要求を飲まなかった己の愚かさを恨むんだな。」

「!」

 

っと、考え事してる場合じゃなかったな。

兎に角、現状あのチュパカブラ達を全て倒すのは至難の業だ。

すずかとアリサを背後に背負っているこの状態で無茶は出来ない。

一応、万が一の時の為にと手は打ったのだが、それはまだ来ていない(・・・・・)

なら、この状況で俺がすべき事は―――――

 

 

 

「なぁ、おっさん。」

 

 

 

―――――時間稼ぎだ。

 

 

 

男が止まったのを確認した俺はさらに続けた。

「ちょっと気になってた事があったからさ、今のうちに聞いておこうと思ってね。」

 

そう言う俺を男がチラリと目だけで見る。

渋い顔をしているのが容易に想像できる。

 

「ちょ、ちょっと!こんな時に何言ってんのよアンタ!?」

「いや、今を逃すと聞くタイミング無くなりそうだったから、つい。」

「つい、じゃないわよ!何考えてんのよ!!」

「ア、アリサちゃん落ち着いて・・・。」

 

いきなりの俺の行動に突っかかって来るアリサとそれを落ち着かせようとするすずか。

図らずも、若干緊張感が薄れてしまったか。

 

「何かな?私は今忙しいのだがね。君に構っている暇は―――――」

「『夜の一族』についてちょっと聞きたい事があってさ。」

 

その言葉に、この場に居る全員が反応する。

男は目を細め俺に向き直った。

忍と恭也は視線が少し鋭くなり、アリサは俺を仇のように睨んでいる。

すずかは僅かに震えているようだ。

 

「あー・・・スマン。部屋に入る前にそのおっさんのご高説が聞こえてきてさ、聞いちまったんだ。あんまり他人様(ひとさま)の家の事情に足突っ込むような真似はしたくねぇんだけど、内容が内容だからそうは行かなくてな。」

 

すずかの様子を見てそう続ける。

予想はしてたが、やはりこの話題は彼女にとって、まだまだデリケートな問題らしい。

 

「一つだけ気になってる事があってさ、それだけはっきりさせたいんだよ。」

「・・・何かな。」

 

男は探るような目つきで俺を見る。

もし、ここで下らない事を言えば、男は即座にチュパカブラ達を動かすだろう。

だが、その心配は要らないだろう。

この質問なら確実に奴は無視できない。

ある種の確信を持って俺は、

 

「吸血鬼の末裔って話だけど、それってさ―――――

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

―――――やっぱり『死徒』なのか?まさか、『真祖』って事はないよな?」

 

そう告げた。

 

 




仕事が忙しくなって来た為、月一投稿になりそうです。次回は来月初め辺りには上げたいと思いますので、しばらくお待ち下さい。
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