ある男の転生人生   作:Y・O・U

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早く投稿すると言っておきながら、ここまで遅れてしまいました。
読んでくださっている方たち、誠に申し訳ありません。
今回はリリなの二次創作に置いて、数多くの作品にて取り上げられていると思われるあの出来事が起こります。
と言っても今回は触り程度ですが。
それではどうぞ。


幕間3

教官殿(箒)からのありがたいご指導を頂いた入学式から数日後。

授業も本格的に始まり、新学年がやっと始まったと感じる。

そして今日の授業もようやく終わり、放課後になった。

小学生の放課後と言えば、学校帰りの寄り道や、帰宅後に友達の家に行ったり家に友達を招いたりと、とにかく大いに遊び倒す事に違いあるまい。

そんな心躍る放課後になった今、俺は何をしているかというと、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

人気のない廃倉庫の前で中の様子を伺っている。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「あぁ、ったく・・・。何してんだろうな、俺。」

〈まぁ、要様らしいと思うけどね。〉

「それ褒めてる?」

〈勿論。〉

 

バロウズとそんなやり取りをしながら、こんな事になった経緯を思い出していた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「はぁ・・・全くツイてねぇ。宿題を忘れるとは・・・。」

 

放課後になり、人が少なくなった校舎の廊下を独り言を呟きながら歩いている。

我ながら何とも抜けていると思えて仕方ないが、忘れてしまったものは仕方ない。

素直に先生に忘れた事を伝え、放課後に居残りで宿題をやっていく事になった。

現在、忘れた宿題を片付けて下校している所である。

因みに俺の名誉の為に言っておくが宿題はキチンと終わらせた。

文字通り家に忘れて来たのである。

ドリルとか漢字書き写しじゃなくて良かった、おかげで直ぐに終わった。

一夏と箒は終わるまで待つと言っていたが、流石に気が引けたので先に帰ってもらった。

 

〈要様って、案外抜けてる所があるのね。〉

「あんまり言わないでくれよ、自覚はしてるからさ。」

〈なら良いのだけど。〉

 

鞄の中のバロウズが俺の独り言に反応して話しかけてくる。

確かに前世でも良くポカをする方だったけど。

 

「あれ?」

〈どうしたの?〉

 

ふと視線を先に向けると、ショベルカーやロードローラーが見え、削岩機の音が聞こえて来た。

そばにあった看板には『工事中』の文字が。

 

「こんなとこ工事なんてしてたっけ?」

 

少なくとも、朝通った時は影も形もなかったハズだ。

看板をよく見ると、如何やら俺たちが通った後で始まったらしい。

 

「やれやれ、今日はホントにツイてないな。」

〈回り道するしかないわね。〉

「あぁ、こっちの道から行くか。」

 

普段通り慣れた道から外れて、遠回りする為にそばにあったわき道を進んでいく。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

今思えば朝から今まで続いた不運は全てフラグだったのだろう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「迷った。」

 

見事に見覚えのない景色が四方八方に広がっている。

まさか、家の近所で迷子になるとは。

 

〈何ていうか、ここまで来ると逆にツイてるんじゃないかしら?

ううん、いっそ憑いてるのかしら?〉

「今度お祓いでも行くかなぁ。」

〈それが良いかもね。〉

 

等と他愛のない会話をしながら、一先ずもと来た道を引き返そうと振り向いている途中で、ある光景が目に入った。

 

「ん?」

〈今度は何?〉

 

それは一台の車。

見た目は普通のワゴン車で、何人かの男たちがサイドドアから乗り込んでいく。

それ自体には何もおかしな所はない。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その男たちが抵抗して暴れている女の子を二人も抱えていなければ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「おいおい、白昼堂々こんな往来で誘拐かよ・・・!」

〈ひょっとしたら人通りが普段から少ないのかもね。それはそうと、どうするの?〉

「決まってんだろ。追いかけるんだよ!」

〈けど、どうやって?はっきり言って今の要様の体ではどう考えても追いつけないわよ?〉

「俺が追うなんて言ってないだろ?」

〈あぁ、そう言う事ね。いつでも良いわよ。〉

「よし、んじゃ行くぜ!」

 

俺は通りに人がいない事を確認し、念の為に一旦物陰に隠れた。

そしてすぐさまランドセルから召喚器を取り出した。

再度、人がいない事を確認し、バロウズに告げる。

 

「悪魔召喚プログラム起動。」

〈了解。悪魔召喚プログラム起動します。〉

 

途端に召喚器の画面に光が灯る。

それを確認した俺は今使役している仲魔の中から今の状況に最適な仲魔を呼び出す。

 

「霊鳥召喚、来い、ハンサ!」

 

地面に魔方陣が現れ、そこから俺が望んだ仲魔が呼び掛けに応じて現れた。

自身の背にインド神話の知恵の神ブラフマーを乗せる聖なる白いガチョウ。

知恵の神に到達せんと日々修行に明け暮れるバラモン僧の気高さの象徴。

 

「おう!オイラを呼んだか、サマナー?」

 

霊長ハンサがそこにいた。

 

「ハンサ、出てきて直ぐで申し訳ないんだが、頼みがあるんだ。」

「おう、何だ?言って見な。」

「実は、あの車を追ってもらいたいんだ。」

 

物陰から顔を出して確認すると、今まさに走り出そうとエンジンを掛ける車が見えた。それを見て、急いでハンサに指示を出す。

 

「それ位お安い御用だ!」

「頼もしいな。じゃあ、頼んだ。車が止まったら、その場所を俺に教えてくれ。後、出来ればなるべく人に見つからないようにな。」

「よっしゃ!任せろ!」

 

そう言ってハンサは空高く羽ばたいて行った。

 

(最悪、荒事になりそうだな。)

 

そんな事を考えながら、俺はハンサの報告を待つ事にした。

――――――――そして、時間は冒頭に戻る。




次回以降今まで以上に遅くなりそうです。
気長にお待ち頂けたら幸いです。
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