「ほぉ……エリオとキャロが、ミッドにか」
「ああ。休暇を貰って、来るんだとよ」
と会話していたのは、強襲制圧部隊隊舎の副長執務室でコーヒーを飲んでいた武と冥夜の二人だった
今や二人も、時空管理局では知らぬ者は居ないと断言出来るほどに有名になっていた
「それに、スバルとアルトの二人も休暇だったな?」
「ああ。マリンガーデンに連れていく予定だとよ」
武はそう言うと、書類に判子を押して
「いやぁ、俺も休暇だったら付き合ってたんだがなぁ」
と言った
それを聞いた冥夜は、深々と溜め息を吐いて
「武……自分達の休暇の日程位、覚えておけ……」
と忠告した
それを聞いた武は、少しの間冥夜を見てから
「不知火?」
とパソコンの横に置いてある愛機
待機形態の不知火弐型に、視線を向けた
すると、不知火弐型は
《どうぞ》
と武の目の前に、カレンダーを表示させた
そして武は、そのカレンダーの日付を指で確認していき
「あ、俺達は明日休暇だったか」
と言って、自分の後頭部を軽く叩いた
そして、何かに気付いたように冥夜に視線を向けて
「もしかして、隊長が俺達を残らせたのって……」
と言った
それに、冥夜は
「休暇が近かったからだ」
と言った
それを聞いた武が、頭を掻いていると
「まったく……武は変わらぬな……」
と呆れた様子で呟いた
それを聞いた武が、苦笑いを浮かべると
「だがな、武……我等はもはや、一等陸尉……元の世界で言うならば、大尉階級だぞ? 自覚を持ってもらわねば困る」
と小言を言い始めた
すると、武は
「いやな、一応分かってはいるんだがな? こう、なんていうの? 頭に入ってこないっていうかね?」
と言い始めた
それを聞いて、冥夜は二度溜め息を吐いて
「それを、自覚していないと言うのだ。武……」
と呆れた表情を浮かべた
その指摘に、武は頭を下げた
そして、頭を上げると
「んで、どうする?」
と短く問い掛けた
その問い掛けに、冥夜は
「ふ……分かりきっていることを、今更聞くな」
と、笑みを浮かべながら答えた
それを聞いた武は
「んじゃ、スバルに連絡するな」
と言って、スバルに連絡しようとした
まさにその時、武の目の前に通信ウインドウが開き
『やっほー、武。今大丈夫?』
とスバルの声がした
あまりのタイミングの良さに、武は軽く笑いながら
「OK、OK! ナイスタイミングだ、スバル!」
と言った
すると、ウインドウ向こうから
『え、何々? どういうこと?』
と困惑した声が聞こえてきた
すると、冥夜が
「我等も明日休暇でな。どうせ、その確認だろ?」
と言った
それを聞いて、スバルが
『本当!? グッドタイミング過ぎ!!』
と嬉しそうに言った
そして武は、新しい書類を取って
「つうわけだ。明日、俺達も参加するからな」
と言った
すると、スバルは
『うん! だったら、明日の朝9時に第三空港前に来れる?』
と聞いてきた
「おお、行ける筈だぜ」
スバルの問い掛けに、武は書類を確認しつつ答えた
こうして、彼等の夜は更けていくのだった