魔法少女リリカルなのは 集う英雄達    作:京勇樹

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捜査官達

「ありがとう、オットー。最高の情報よ」

 

と言ったのは、オットーから情報を教えられたティアナである

するとオットーは

 

『それと、トレディア・グラーゼという人物ですが、どうもドクターが知っているようです。チンク姉様が知っていましたので、確実性は高いです』

 

と告げた

 

「分かったわ。スカリエッティには、こちらで当たるから。オットー達は引き続きお願いね」

 

『はい。では』

 

それを最後に、オットーとの通信を終えた

するとティアナは、すぐにギンガと通信を開き

 

「ギンガさん」

 

と名を呼んだ

すると、音声のみでだが

 

『オットーから報告を聞いたわ。今から、スカリエッティの居る第一軌道上拘置刑務所に行くために許可を取りに行くわ』

 

と言ってきた

それを聞いたティアナは

 

「頼みます。私は本局で、トレディア・グラーゼのことを調べます」

 

と言って、ギンガとの通信を切った

そして、雨が降り始めた夜空を見上げて

 

「スバル……また巻き込んじゃったなぁ……」

 

と呟いた

その頃、そのスバルだが

 

「あー、疲れたぁ……」

 

とようやく、自分のアパートに到着していた

エレベーターから降りると、廊下を歩きながら

 

「あー……夜の11時過ぎてる……流石に、エリオとキャロの二人は寝ちゃったよね……」

 

と呟いた

そして、自分の部屋に着くと

 

「あれ……なんか、いい匂い……」

 

と呟いた

そこに

 

「あ、お帰りなさい。スバルさん」

 

とエリオが出迎えた

その後に

 

「スバルさん、遅くまでお疲れさまです」

 

とキャロが現れた

その二人を見て、スバルは

 

「二人とも、起きてたの?」

 

と驚いていた

すると、二人が

 

「はい、スバルさんがお疲れだろうと思いまして」

 

「ご飯を作ってました」

 

と言いながら、スバルとリビングに向かった

そこには、大鍋に入れられたシチューと、籠に積まれた幾つもの焼きたてらしいパンが机に置かれていた

 

「わあ……!」

 

「保護隊でも好評のキャロ特製シチューと、焼きたてパンです」

 

「パンはタネがまだ冷蔵庫にありますから、明日の朝にも焼きたてを食べられますよ」

 

と二人が言うと、スバルは感激した表情で

 

「二人とも、ありがとう!!」

 

とエリオとキャロを、抱き締めた

それから、約半日後

ギンガの元に、チンクが現れて

 

「姉上……私も、ドクターと話をさせてはもらえないだろうか?」

 

と問い掛けた

すると、ギンガは

 

「え、ええ……私が居るから、大丈夫だとは思うけど……」

 

と言った

それを聞いたチンクは、軽く頭を下げながら

 

「すまないな、姉上。感謝する」

 

と言ってきた

すると

 

「それ自体は構わないけど、珍しいわね。チンクがそんなことをお願いしてくるなんて……」

 

とギンガは、若干困惑していた

それを聞いたチンクは

 

「今回の件……どうも、妹達にも深く関わっていくような気がしてな……嫌な予感がするんだ……」

 

と言いながら、眼帯をそっと撫でた

それを聞いたギンガは

 

「分かったわ、少し待ってて。今から、チンクの分も面会の許可を貰ってくるから」

 

と言って、地上本部に入っていった

チンクはそれを見送ると、空を見上げて

 

「あの事件以来になるか……ドクターに会うのは……」

 

と呟いた

その後、許可を得て戻ってきたギンガと共に、チンクはスカリエッティが居る、第一軌道上拘置刑務所に向かった

今回の事件の最重要人物のことを、知るために


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