魔法少女リリカルなのは 集う英雄達    作:京勇樹

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ファーストアラート その1

機動六課の隊舎内に、甲高い警報音が鳴り響いた

 

「これは!」

 

「第一級警戒警報!」

 

デバイスルームに居る全員に緊張が走った

 

「グリフィス君!」

 

なのはが名前を呼ぶと、新しい画面が現れた。その画面には、耳が見えるくらいで切りそろえられた水色の髪に眼鏡をかけた青年が映った、名前はグリフィス・ロウランである

 

『はい、なのはさん! 教会からの出動要請です!』

 

『なのは隊長、フェイト隊長、冬也隊長、グリフィス君! こちらはやてや!』

 

グリフィスが映っている画面の隣に、新しく画面が映り、そこに今は教会に行っているはやてが映った

 

『状況は?』

 

さらに、新しく画面が映り、運転中なのだろうフェイトの顔が映った

 

『教会騎士団の調査部で追ってた、レリックらしき物が見つかった。対象は山岳リニアレールにて移動中!』

 

「移動中って……!」

 

『まさか!?』

 

『そのまさかや。内部に侵入したガジェットのせいで、車両の制御が奪われてる。リニアレール内のガジェットは最低でも30体以上。大型や飛行型の、未確認タイプも出てるかもしれへん、いきなりハードな出撃や。なのはちゃん、フェイトちゃん、冬也はん、行けるか?』

 

「当然」

 

「私はいつでも!」

 

『私も!』

 

『スバル、ティアナ、エリオ、キャロ、武くん、冥夜ちゃん、当麻くん、ネギ君たち、皆もOKか?』

 

「「「「「「はい!」」」」」」

 

「おう!」

 

「何時でも大丈夫です!」

 

『よし、いいお返事や。シフトはAの3、グリフィス君は隊舎での指揮! リィンは現場に!』

 

『「はい!」』

 

『ほんなら……』

 

画面の向こうで、はやては凛とした表情で立ち上がる、それは確かに指揮官の貫禄があった

 

『機動六課フォワード陣出動!』

 

「「「「「はい(おう)!」」」」」

 

『了解! みんなは先行してて、私もすぐに後を追いかけるから!』

 

モニターが消えると、全員デバイスルームを飛び出した

 

◇   ◇   ◇   ◇   ◇   ◇

 

現在、目的の山岳リニアレールに向けてヘリで移動中

 

「ぶっつけ本番になっちゃったけど、訓練通りにやれば大丈夫だからね!」

 

なのはは、機内に待機している全員に激励をする

 

「はい、頑張ります!」

 

スバルは気合十分とでも言うように、両手を握る

 

「危ない時はきちんとフォローするから、思いっきりやってみようね!」

 

「「「「「「はい!」」」」」」

 

すると、フォワード陣の中で1人だけ不安げに震えて、俯いている子が居た。

 

「大丈夫?」

 

エリオは、隣に座っている少女、キャロに話しかけた

 

「あ、ごめんなさい………大丈夫」

 

キャロは気丈に返事するが、握っている手は震えている

 

「キャロ」

 

と、冬也はキャロの頭に手を置いた

 

「え?」

 

「初めての出撃、怖いんだろ?」

 

冬也はキャロの視線の高さに合わせて、かがんだ

 

「それに、自分が持っている力も怖いんだろ?」

 

冬也の言葉を聞いたキャロは、眼を見開いた

 

「俺達が使っている力は強大で、簡単に人間を殺せる。実際に俺はすでに、数え切れないほど殺した」

 

「冬也さん……」

 

「けどな、力は力。使う人の心しだいで、善にも悪にもなる、俺はな、守るために戦い続けた」

 

冬也は、眼を細めながら喋った

 

「だからな、自信を持て、勇気を振り絞れ。そうすれば、力は答えてくれる」

 

冬也はそう言うと、立ち上がり

 

「後悔しないためにも、力を使え。そして、仲間を、力なき人々を守る。それが俺達の仕事だ。それに、もし怖くなっても、無線で繋がっている、1人じゃない、皆が居る」

 

「そうだぜ。俺達は仲間なんだ」

 

「お互いにカバーしあえば、大丈夫ですよ」

 

「冬也さん、当麻さん、ネギくん…………はい!」

 

キャロの眼に、光が宿った

 

「よし。そろそろ着くけど、みんな準備は良い?」

 

「「「「「「はい!」」」」」」

 

すると

 

『なのはさん、空に未確認の新型を確認しました!』

 

それを聞いた、なのはと冬也は窓から外を見た

 

「戦闘機型のようだな」

 

「先に出てあれを何とかしないと、危ないね」

 

なのはは一瞬で考えると

 

「ヴァイスくん! 後部ハッチ開けて!」

 

操縦席に座っている、ヘリの操縦士、ヴァイス・グランセニックにお願いした

 

「了解です、なのはさん!」

 

ヴァイスは返事をすると、コンソールを操作してハッチを開放する

 

「私と冬也さんは先に出撃するけど、みんなは頑張ってね!」

 

「「「「「「はい!」」」」」」

 

なのはの言葉に、フォワード陣が頷いた

 

「なのはさん。僕も行きます!」

 

「私も同行します」

 

なのはの近くに、ネギと刹那が近づいた

 

「いいの?」

 

「はい、戦力は一人でも多いほうがいいですよ」

 

「うん、気持ちはありがたいけど……」

 

「それに、僕も飛べます」

 

と、ネギは背中に背負っていた杖を示した

 

「あ、うん。それは知ってるけど、刹那ちゃんは飛べないはずだよね?」

 

なのはは戸惑いながら、視線を刹那に向けた

 

「刹那さんでしたら、大丈夫です。刹那さん」

 

「はい、ネギ先生」

 

刹那は頷くと、両手を前で交差するように背中を丸めて、一気に広げた

 

すると、その背中に純白の翼が現れた

 

「純白の……翼…」

 

「綺麗……」

 

なのはは呆然としており、スバルたちは見とれていた

 

「私には、自前の翼がありますので」

 

「………わかった、無茶はしないでね」

 

「はい」

 

返事を聞いたなのはは頷くと

 

「スターズ1、高町なのは、行きます!」

 

と、空中に身を躍らせた

 

「ふむ、アサルト1、神代冬也、出る!」

 

なのはに続くように、冬也も飛び出した

 

すると

 

「アサルト2、ネギ・スプリングフィールド。行きます!」

 

「ライトニング5、桜咲刹那。参ります!」

 

更に、ネギと刹那も飛び出した

 

「レイジングハート!」

 

「夜叉!」

 

「「セットアップ!」」

 

<<セットアップ!>>

 

空中でバリアジャケットを展開すると、なのはと冬也は岸壁沿いに飛んでいった

 

「出でよ(アデアット)!」

 

刹那はカードを発動すると、和風メイドの服装になった

 

そして、ネギと刹那の二人も岸壁沿いに飛んだ

 

すると、途中でフェイトが合流した

 

「なのはと一緒の空で戦うのは、久しぶりだね」

 

「そうだね、フェイトちゃん!」

 

「ふむ、久しぶりの戦場に俺が居て、すまんな」

 

「僕達もすいません」

 

「いえいえ!」

 

「冬也さん達には期待してますね!」

 

「ふむ、ご期待に添えるとしようか!」

 

「ええ!」

 

「はい!」

 

そのまま冬也達は、ガジェットⅡ型の編隊に突撃した

 

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