「ヴィヴィオさんのご両親方も、模擬戦に?」
「はい! ガンガンやってますよ!!」
ヴィヴィオがそう言うと、アインハルトはミッドで見たなのはやユーノ達を思い出しながら
「皆さん家庭的で、ほのぼのとした方々で、素敵だと思ったんですが……魔法戦にも参加されるなんて、少し驚きました」
と言った。その直後、ノーヴェが吹き出した。
「ノーヴェ、笑いすぎだよぉ」
「わ、悪い……ぶふ……」
ヴィヴィオに指摘されるが、ノーヴェの笑いは収まらない。それを視界の端で見ながら、ヴィヴィオは
「えと、参加というかですね……なのはママは、航空武装隊の戦技教導官なんです」
と説明した。
その時になって、ようやく訓練場に到着。三人が見たのは、激しい訓練光景だった。
《セイクリッドクラスター!》
「
「オーライ! カウンター、行くわよ!!」
ティアナが言った直後、裕也、レンヤ、スバルが突撃を開始。それを、なのはが迎撃しようとするが
「シュートッ!!」
それをティアナが迎撃。残った弾幕を、三人は回避しながらなのはに肉薄し
「おおおおりゃっ!!」
「しいっ!!」
「ぜらぁっ!」
それぞれ、拳、刀、斧を繰り出したが、それはなのはの前に現れたユーノが、一枚の障壁で防ぎきった。
それを見たアインハルトは驚いていたが、視界の端に見えた物に気付いて顔を向けた先には
「あれは、アルザスの飛竜……!?」
エリオとキャロが跨がったフリードだった。
「キャロさん、竜召喚士なんです」
「で、エリオさんは竜騎士!」
「で、フェイトママは空戦魔導師で、執務官。冬也パパは強襲制圧部隊の隊長。ユーノパパは、無限書庫の司書長をやってます」
アインハルトが呆然と見上げていると、リオ、コロナ、ヴィヴィオの三人が説明した。
そのタイミングで、アラームが鳴り
「はい、一旦終了!」
とユーノが告げた。
『ありがとうございました!』
「四人はこの後、ウォールアクトだっけ?」
ティアナ達が感謝の言葉を言うと、なのはが杖を収納しながら問い掛けた。
「はい!」
「フェイトさんとエリオも一緒です!」
四人の予定を確認したなのはは、キャロに視線を向けて
「じゃあ、キャロはわたしとやろうか?」
「お願いしまーす!」
返答したキャロは、フリードから降りると準備を始めた。その間に、バリアジャケットを訓練着に切り替えたメンバーはウォールアクトを開始していた。
なおユーノは、壊れた市街地の修復を始めた。
「皆さん、ずっと動きっぱなしですね……」
「そうだな」
「魔法訓練も凄いですが……あんな、フィジカルトレーニングまで……」
なのはとキャロは魔法弾の射出訓練をしていて、スバル、レンヤ、エリオの三人は背中に重しを背負ってロープを登ったり降りたりし、フェイト、ティアナ、裕也の三人はロープを登りながら用意された的を撃っている。
そして、冬也はセッテと突入訓練をしている。
相手はどうやら、払い下げの戦術機のようだ。
「局の魔導師の方たちは……皆さんここまで、鍛えていらっしゃるんでしょうか……」
「ですね」
「まあな」
アインハルトの問い掛けに、ヴィヴィオとノーヴェは頷いた。
「スバルとレンヤは救助隊だし、ティアナは凶悪犯罪担当の執務官。裕也はその補佐……冬也の旦那とセッテは相手のど真ん中に突っ込む強襲制圧部隊……程度の差はあるが、命に関わる現場だしな……力が足りなきゃ救えねーし、自分の命だって守らなきゃならねー」
「ノーヴェさんも、救助訓練はガッツリやってますもんねー」
リオの言葉を聞いてノーヴェは、顔を赤らめた。
その時、アインハルトはウズウズと体が疼き始めていたのを自覚した。
すると、ヴィヴィオがそんなアインハルトの袖を引いて
「抜けて、一緒に訓練しませんか? 見てると、体が疼きますよね」
とアインハルトを誘った。
その時になって、剣士朗がディエチと共に現れた。その姿を見て、ノーヴェが
「お前、何処で何してたんだよ」
と剣士朗を小突いた。
「ガリュー殿と手合わせしてました」
「ったく……」
剣士朗の話を聞いて、ノーヴェは溜め息を吐いた。