魔法少女リリカルなのは 集う英雄達    作:京勇樹

244 / 244
長々と続いたこの作品
後少しです


ヴィヴィオ対フェイト2

 

 

 

フェイトは両手の雷刃を巧みに操り、素早く連撃をヴィヴィオに繰り出した。しかしヴィヴィオも、その眼でフェイトの攻擊を読み、辛うじて防いでいく。

 

「くっ!?」

 

「まだまだ、速くなるよ……!!」

 

ヴィヴィオは精一杯だったのだが、フェイトは連撃の速度を一段階加速させる。

 

「クリス! セイクリッドオーラ!」

 

防御が間に合わないと判断したヴィヴィオは、素早くオーラタイプの防御魔法を発動した。

オーラタイプの防御魔法の利点は、全身に纏うように展開しているので、全方位からの攻擊を防げる点にある。

しかし欠点として、他の防御魔法より脆い点が挙げられる。

 

(長くは保たない……だけど!)

 

ヴィヴィオは敢えて薄く展開し、ある策を発動しようとした。そして、フェイトの右手の突きを防いだと同時に

 

「オーラバースト!」

 

「つっ!?」

 

それは、まだ不慣れ故かの僅かな隙を突いた策だった。フェイトは突きを繰り出す時、ほんの僅かに前のめりになり、バランスが僅かに崩れる。

ヴィヴィオはそのほんの僅かな隙を、見逃さなかった。

 

「くうっ……!?」

 

不意打ちのオーラバーストによりフェイトは吹き飛ばされ、距離が離れた。

 

ヴィヴィオ

残ライフ9900

 

フェイト

残ライフ9000

 

手数はフェイトの方が圧倒していたが、ヴィヴィオはオーラと防御で何とか凌いだ。

しかしフェイトは、予想外のオーラバーストだった為に防御が間に合わず、装甲が薄い為にダメージが大きかった。

 

「やるね、ヴィヴィオ……なのは譲りの観察眼だね」

 

「ありがとう、フェイトママ……まだまだ行くよ!」

 

フェイトの称賛に返しながら、ヴィヴィオは魔力弾を多数形成し

 

「セイクリッドバレット・エセリアルシフト……ファイア!!」

 

数多の誘導弾を、フェイト目掛けて放った。

それに対して、フェイトは冷静に

 

「ライトニングバレット、ファイア!」

 

迎撃用にすぐさま魔力弾を形成し、放った。

空中でヴィヴィオとフェイトの魔力弾が激突し、激しい爆発が連鎖する。

ふと気付けば、二人はその弾幕の中に突撃し、再び拳と刃を交え始めた。

その頃、解説席では

 

「なあ、冬也。あれ、お前の剣技だよな?」

 

「そのようだな……まったく、いつの間に模倣していたのやら」

 

「フェイトちゃん、頑張りやさんやからね」

 

とヴィータ、冬也、はやての三人が会話していた。

そう、フェイトの新しいフォームは、冬也の戦闘スタイルを模倣し、フェイトなりに改良した物だった。

それを、三人は一目見て気付いた。

 

「しかも、時々冬也の剣技すらあるぞ」

 

「フェイトのラーニング能力が高いのは知っていたが、ここまでか……」

 

「そういえば、フェイトちゃんが集束砲を使うようになったのは、なのはちゃんと出会ってからって話やったな」

 

三人はフェイトの動きを見ながら、そんな会話をしていた。勿論、一般には聞こえないようにマイク部分を抑えている。

すると、司会者が

 

「え、今の動きは!?」

 

とヴィヴィオの動きに驚いていた。

ヴィヴィオは直撃しそうになったフェイトの魔力弾を、右手で弾いてから左手の裏拳を放っていた。

裏拳はフェイトの顎を狙っていたが、フェイトは僅かに体を反らして躱し、右手の雷刃を逆手持ちで振り上げていた。

恐らく司会者が驚いたのは、ヴィヴィオが爆発させずに、フェイトの魔力弾を弾いた事だろう。

 

「今のは、左手の甲に魔力を集めて受け流したんだな。チームメイトに古代ベルカの武術の使い手が居るから、真似たのだろうな」

 

「古代ベルカの武術には、魔力弾を投げ返す技があると聞いてますから。それの模倣でしょう」

 

「そういえば、ザフィーラが似た技を使ってたなぁ」

 

「な、なるほど。解説ありがとうございます」

 

三人の解説を聞き、驚いている司会者。

その間にも、フェイトとヴィヴィオの交戦は激しさを増していく。

フェイトは両手の雷刃を駆使して、ヴィヴィオの防御を掻い潜って攻擊を繰り出し、ヴィヴィオはカウンターで隙を突いて一撃一撃を入れていく。

まさに、一進一退の攻防戦。

会場のボルテージも上がっていき、歓声が響き渡る。

そうして、決着の時が近付く。

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。

評価する
一言
0文字 一言(任意:500文字まで)
※評価値0,10は一言の入力が必須です。参考:評価数の上限
評価する前に 評価する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。