魔法少女リリカルなのは 集う英雄達    作:京勇樹

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皆さんは、地震、大丈夫でしたか?


決着

 

 

 

ヴィヴィオとフェイトの試合は、一進一退の攻防戦が繰り広げられた。

互いに近接戦闘を主戦闘スタイルとしているが、手数ではヴィヴィオが、機動性ではフェイトに軍配が上がった。

しかし、フェイトには致命的な事が一つあった。

それが、バリアジャケットの防御力の低さだ。

時折放たれるヴィヴィオのカウンターの鋭い一撃が、フェイトの防御の僅かな隙を掻い潜って直撃する。

だが、逆にフェイトにしか無い利点もあった。

ヴィヴィオには無い、武器によるリーチ差。ヴィヴィオは素手による戦闘スタイルに対して、フェイトはバリアジャケットの切り替えも含めて、様々な形態による攻擊パターンが存在する。

その変幻自在なパターンに、ヴィヴィオは翻弄された。

そうして気付けば、3ラウンド目に入っていた。

 

『さあ、いよいよ試合は3ラウンド目に突入し、もうすぐ3分になろうかというタイミング! しかし、両選手は互いにライフは残り1000程! 致命的な部位に当たれば、それが試合を制するという数値です!』

 

『もしやしたら、このラウンドで決着がつくかもしれないな』

 

『悔いの無いように、決めてほしいなぁ』

 

解説席では、司会者と冬也、はやてが会話し、ヴィータが頷いた。

そして、司会者が言った事は当然、フェイトとヴィヴィオも理解していた。

 

ヴィヴィオ残ライフ1100

VS

フェイト残ライフ1200

 

互いの強打が一発入れば、それで試合は決まる。

ジリジリと間合いを測る二人。互いの間合いの一歩外。否、僅かにヴィヴィオの方が2歩必要だ。

しかし、ヴィヴィオはフェイトの隙に気付いていた。

まだ不慣れな形態と、恐らく利き手によるもの。

 

(つけ入れるのは、そこしかない!!)

 

ヴィヴィオは覚悟を決めると、一息で踏み込んだ。

ヴィヴィオの踏み込みに反応し、フェイトは両手の刃を素早く繰り出した。

この時ヴィヴィオは、フェイトから見て右に行くようにフェイント。フェイトはそれに反応して右手の刃を突き出す。

次の瞬間、ヴィヴィオは一気にフェイトから見て左側に移動した。

 

(しまった、フェイント!)

 

フェイトは即座に反応し、左手の刃で斬りつけた。

しかしその一撃は、ヴィヴィオの左拳で受け流された。

ここまで来たら、刃による迎撃は間に合わない。

もし純粋な剣士型だったら、ここで積みだっただろう。

 

(けど、まだ手はある!)

 

だがしかし、フェイトは魔導士。分類的には、魔法剣士になる。

フェイトは即座に、自分の頭上に魔法。フォトンランサーを一発展開し、発射しようとした。

しかしその時、フェイトは気付いた。

ヴィヴィオの右拳の所に、魔法が準備されている事に。

 

(速射砲!!)

 

「セイクリッド……」

 

「フォトン……」

 

そして、二人の魔法が

 

「スマッシャー!!」

 

「ランサー!!」

 

至近距離で同時に放たれ、空中で激突。大爆発を起こした。

 

『ば、爆発です! 二人の魔法がぶつかりあい、爆発を起こしました! ふ、二人は……』

 

司会者が語ってる途中で煙の中から、二人が吹き飛ばされてきて、ヴィヴィオは木に、フェイトは岩に激突した。

 

『確認しました! 残ライフは……』

 

ヴィヴィオ 残ライフ100

 

フェイト 残ライフ150

 

二人の残ライフは、ほぼ同数値だ。

しかし、二人が動かない。

 

『こ、これは……双方気絶している模様です! あ!?』

 

司会者が語っていた時、ヴィヴィオのバリアジャケットが解除され、幼いヴィヴィオに戻った。

 

『これは危険か!? どうやらヴィヴィオ選手、魔力が尽きた模様です! そしてDSAAルールに則り、双方気絶の場合はカウントが始まります! 10カウント以内に起きた方が勝利となります!』

 

司会者が説明した直後から、機械音声によるカウントが始まった。

それを見ていた、一同は

 

「ヴィヴィオ!!」

 

「ヴィヴィオ! 起きて!!」

 

リオとコロナは観客席から、必死に呼び掛け

 

「ヴィヴィオさん……」

 

その隣で、アインハルトは祈るように名前を呼んでいて

 

「ヴィヴィオちゃん!」

 

「頑張れ!」

 

「今が勝負だよ!」

 

春光拳の一同は声援を送り

 

「頑張れ、ヴィヴィオ」

 

「ヴィヴィオ! 頑張るっす!」

 

ある店では、不幸な店長と店員がテレビを見て応援し

 

「フェイトちゃん……ヴィヴィオ……!」

 

「二人とも、頑張れ……!」

 

ある夫婦が、親友と愛娘の為に祈っていた。

そうしている間にも、カウントは進む。

 

『5!』

 

この時点で、フェイトが先に意識を取り戻していた。だが、ヴィヴィオが先程のセイクリッドスマッシャーの時に一発だが魔力弾を放っていて、咄嗟だったから精密照準は出来なかったが、その魔力弾はフェイトの顎先を掠めていた。

それにより、フェイトは頭を揺さぶられて、上手く立てないでいた。

 

『6!』

 

次のカウントに入った時、ヴィヴィオの瞼が揺れた。

 

『7!』

 

カウントを聞いたヴィヴィオは、体に鞭打ち、ゆっくりと立ち上がり始めた。

 

『8!』

 

ガタガタと震える手足を一生懸命に動かすヴィヴィオ。本当だったら、そのまま寝転がっていたい程に疲労困憊だし、全身が痛い。

 

『9!』

 

だがヴィヴィオは歯を食い縛り、立ち上がった。

そして

 

『10!!』

 

フェイトは、立てなかった。

 

『決まったぁぁぁぁぁぁ!! エキシビションマッチの勝者は、ヴィヴィオ選手です!!』

 

司会者の勝者宣言の直後、会場は歓声に包まれた。

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