ちょっと、作者の精神がへし折れる寸前までいきましたが、少しずつ回復してきてます
地上本部襲撃から、約十日後
はやては、レジアスとオーリスの元を訪れていた
レジアスは責任を問われて、一切の指揮権を奪われて執務室に軟禁されていた
そして、レジアスが進めていたエインへリアルはラダビノット中将が引き継ぐことが決定
今は、その引き継ぎの真っ最中らしい
そういうことがあったからか、レジアスはかなり落ち込んだ様子だった
しかし、逆にオーリスはかなり落ち着いた様子だった
「つまり、スカリエッティと繋がっていたのは事実なんですね?」
「ああ、間違いない………」
はやての問い掛けに対して、レジアスは頷いた
それを聞いて、はやてはギリッと歯を鳴らして
「なぜ、スカリエッティと?」
まるで、睨み付けるようにレジアスを見た
すると、レジアスは窓から外を見て
「ワシなりに、正義を貫きたかったからだよ………だから、人造魔導士計画や戦闘機人計画を立案した………」
と呟くように言った
それに対して、はやてが何かを言おうとしたが、ノックが聞こえて
「はやて、そろそろ戻らないと」
と当麻が顔を覗かせた
はやては頷くと、レジアスに敬礼してから去った
そして、二人は歩きながら
「それで、皆は?」
「意識の戻ってないギンガさん、マックスさんとヴァイス。それと、ヴァイスを見てるザフィーラと最終調整中のディエチ以外は、全員揃ってる」
と話していた
あの地上本部襲撃事件以降、スカリエッティの動きは一切無かった
それが不気味でありながら、機動六課はアースラを用いてなんとか立て直した
そして、冬也の発案のフォワード陣のデバイスのアップデートも行われた
まず、スバル
装甲の強化と、主武装たるリボルバーナックルの強化で、リボルバーナックルには、直撃と同時に魔力の杭が射出される機構を追加
全体的に重量が上がったが、スバルは問題ないと言った
次にティアナ
ティアナは、クロスミラージュに大出力モードが追加
更には、銃剣形態時に使える魔法
ウィップ・エッジを冬也から教わった
このウィップ・エッジは、魔力で形成された刃が、まるで鞭のようにしなる魔法である
近接戦闘において、これほど有利な魔法は無いだろう
なにせ、避けたと思ったら曲がって追跡したり、背後から奇襲してくるのだから
三番目にエリオ
ストラーダ本体には、なんら追加はない
だがエリオの注文により、両肩に運動を阻害しないようにとスラスターが追加された
これは機動力の強化と、追加スラスターを用いた不規則なフェイントを行うためである
だが、まだ未成熟なエリオには負担の大きい機能であり、冬也やフェイトからは使用は控えるように言われている
最後にキャロ
キャロは攻防に使えるビットが追加された
このビット、全部で六機存在しており、一機だけでもそれなりに防御力と攻撃力を発揮する
しかし、フルに発揮するには、複数での運用が大前提である
六機同時に攻撃に回すと、なのはほどでは無いが、大出力の砲撃が可能であり、防御に回すと、通常のディバイン・バスターを防ぎきることが可能だ
とはいえ、それは幼いキャロに合わせてである
本来だったら、更に上を行く出力が可能である
だが、それだとキャロの体への負担が大きすぎるのだ
本当だったら、今の出力とて冬也とフェイトは反対したのだ
だが、キャロの強い要望により今の出力とした
そして今は、各々その新しい機能に慣れるためにアースラ内にて特訓中である
なお、はやて達隊長陣はクロノやカリム、ヴェロッサといった人物達から教えられた情報を吟味していた
スカリエッティはどうやら、古代ベルカに使われていたらしい兵器を使う気だと
だが、その兵器がなんなのかわからない
分からないことには具体的な案が練れないが、泣き言は言ってられない
だったら、あらゆる状況を想定して案を練ればいいのだ
スカリエッティの野望を食い止めるための存在
それが、機動六課なのだから
そして、ディエチが合流してきた時だった
スカリエッティから、通信が入った
それは…………
『やあ、時空管理局の諸君。あれからどうかな? 私は、新しい玩具を手に入れたよ……さあ、見たまえ! 古代ベルカの叡知にして、絶対の力!』
という内容の直後、新しく通信ウィンドウが開いて、ヴェロッサとシャッハの姿が映った
『カリム、はやて! こちら、アジトと思われていた場所を調べていたヴェロッサ! 洞窟内には、かなりの規模の施設を発見した! 更に、その付近から巨大な構造物が出現! 映像を転送する!』
ヴェロッサがそう言うと、新しく開いたウィンドウに巨大な船が映った
空中を飛ぶ、全長数百メートルを越える巨大戦艦だった
その戦艦を見て、カリムはイスを蹴倒す勢いで立ち上がった
カリムは、その戦艦の名前を知っていたからだ
「聖王の、ゆりかご…………」
聖王のゆりかご
それは、古代ベルカにおいて、戦乱を終わらせたという伝説の戦艦だった
ただし、その人戦乱を終わらせた後は、どこに埋葬されたのか分からず、今まで見つからなかったのだ
その伝説の戦艦が今、長い眠りから覚めて、牙を剥こうとしていた
そして、はやて達は気づいた
スカリエッティの映っているウィンドウから、ヴィヴィオの泣き叫ぶ声が聞こえることに
「ヴィヴィオぉ!!」
なのはが悲痛な叫び声を上げると、ヴィヴィオが
『助けて、ママぁぁ!!』
と泣きながらなのはを呼んだ
ヴィヴィオの泣き叫ぶ声を聞いて、なのは以外のメンバーの顔付きが豹変した
なんとしても、スカリエッティという外道を捕まえて、ヴィヴィオを助けると
その為には、ロンドも倒すと
そう決意したらしく、はやては立ち上がって
「総員、第一種戦闘配置! スカリエッティとロンドの野望をなんとしても防いで、ヴィヴィオを助けるんや!」
と号令を下した
「「「「「はいっ!(おうっ!)」」」」」
隊長陣やフォワード陣は敬礼すると、会議室から飛び出した
最終決戦を制するために