断章になります。
–覚悟。いまお前はどうしているのだろうな
地球から人類が消えた。
エクゾスカル戦士共の戦いもまた、遠からず終わりを迎えるだろう。
震電は動くものたちの再生を続けるだろう。雪も時が来れば奴に寄り添うだろう。
霹もまた、霄と共に命尽きるまで到達者を見守り続けるに違いない。
雷電、霧の二人はどうするのだろうか。彼奴等二人は、人が居なければ目的も持てまい。
零・・・我が弟、覚悟もまた同様だろう。
いや、既に答えを見出しているお前は生きてはいけまい。自らに安息をもたらすだろう。
–父よ、冥よ。お前達がいまの地球を知ったのならどう思うのだろうな
世界は間も無く終わるだろう。
この散もまた例外ではない。
–退屈なり。人の失せたる世がこうも退屈な物だとはな
殺気、前方より来たり。
まだ私に挑む者が居るのか。
–深紅の鎧、か
「ケルベロス。下がれ。」
下僕を下がらせる。高揚なき戦いに意味は無い。
「瞬着」
下僕より射出されし鎧が瞬時に着装される。
我が存在、超越善悪
鋼我血盟 装甲軍鬼 霞
敵が止まる。
その姿、〝零〟そのもの。
全身が深紅であることと、左の腰部偏月刀を、背中に刀を装備している事意外、まったく同じだった。
–私も知らぬ外骨格か。しかし・・・
それしきの殺気で我が退屈を紛らわせること中らず。
名を聞く意味もない。どの道直ぐに消え去るのだから。
敵が動いた。
右肩の角を高速で回転させつつ突撃!
–正面から来るか
私は体を深く沈める。
右螺旋の構え。
一撃にて終わらせる。
「螺旋!」
紅き零が叫ぶ。
「雷舞!」
敵と私の右手が正面から激突
–何!
互角!これは・・・螺旋!
間髪入れずに刀に手を掛ける紅。
–刀諸共に両断する!
第二撃
超冷凍液塗布肘斬撃!
「断鋼!」
「零式閃獄・・・」
–閃獄!
「虎牙!」
–斬り裂けぬ!超鋼すら両断するエルボーが!
紅が反動を用い第三撃を撃つ
–いいだろう!この散、最大技にて滅してやろう!
第三撃
いまは宿らぬ右の意思。
我が開眼せし左の意思。
合わせて極めて遣わす!
「両手螺旋!」
紅の両肩の角が回転!
–まさか・・・!
「弩雷舞!」
–両手・・・螺旋!
ーーー
「この散と張り合うか。何者だ。」
紅が息も絶え絶えに応える。
「ひ、秘です。」
「そうか。なんだか知らぬが、面白いなお前は。」
私は笑った。久しぶりの高揚だったのだ。
「牙なき人は滅びた。どうするのだ?お前は。」
「征こうと思います。〝呼ばれた〟ので。」
「そうか。」
何処へかは聞くまい。
戦士を呼ぶのは誰か、問うまでもない。
「また会おう。」
「はい!ではまた!」
紅は巨大な鎧に抱かれ、消えた。
何故か鎧に叱られていたが、まあいい。
この世界は終わろうとしている
しかしまだ、戦士を必要とする世界があるのなら
エクゾスカル戦士の戦いは終わらないのだろう 永遠に
–だろう?我が弟よ
明日中に再起編第四話を投稿します!