日本国と大日本帝國 混じりあう二つの日本   作:アメリカ海兵隊

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お久しぶりです

一年間ほったらかしにしてご免なさい

作者ことアメリカ海兵隊はまだ生きています!


サンフランシスコ攻略戦Ep4 ~艦隊決戦~

第9戦隊が本隊から反転した

 

この情報により第一艦隊後方は混乱に陥った

 

軽巡洋艦 川内 艦橋

 

「第9戦隊反転!本隊から離れます!」

 

伝令の兵士の報告に川内艦長は

 

「何!?艦隊司令部に報告しろ!第9戦隊が敵前逃亡したと伝えろ!」

 

「了解!」

 

至急、司令へ報告した

 

紀伊 艦橋

 

「司令、軽巡川内から緊急入電!『第九戦隊反転、敵前逃亡と思われる』です!」

 

士官の報告に睦沢は

 

「川内に報告『第9戦隊は別命で動いていると』な」

 

「了解しました」

 

士官が後ろに下がるのを確認すると睦沢は卓上の海図を見て後少しだと小声で呟いた

 

 

 

 

AM0525

 

第一空母戦闘艦隊 信濃

 

信濃の飛行甲板では現在攻撃隊の収用作業に当たっていた

 

信濃 艦橋

 

「山本長官。攻撃隊収用作業後30分で終わります」

 

作業状況を報告した下士官に山本は

 

「わかった。下がっていいぞ」

 

「了解!」

 

下士官は急いで甲板へと出ていった

 

「長官。日の出まで残り2時間を切りました。第一艦隊の通信では段々押されてるとのことです」

 

梅津の報告に山本は

 

「そうか、よく持ったな。第一艦隊はあとどのくらいで予定海域に着く?」

 

「あと30分ほどです長官。〝彼等〟は信用できますか?」

 

「彼等は優秀だ。その戦績が示してるように。なに、上が太鼓判を押すほどだ。失敗は無いさ」

 

AM0600

 

第一艦隊旗艦紀伊 艦橋

 

「司令!指定海域まで残り約一時間で到着します!」

 

士官の報告に睦沢は

 

「よし、ここが正念場だ!あと一時間持ちこたえれば我々の勝ちだ!」

 

「了解!!」

 

しかし睦沢達の意気込みとは逆に

 

「武蔵第一砲搭敵砲弾直撃!第一砲搭大敗!」

 

「軽巡洋艦阿武隈、五十鈴、那珂沈没!」

 

「駆逐艦陽炎、初雪、綾波、曙、夕立夕、村雨沈没!!」

 

数で負ける第一艦隊の僚艦が次々と沈没していき士官達に焦りの顔に変わっていく

 

しかし第一艦隊も負けずに砲撃を続けていた

 

特に武蔵は第一砲搭が大破したにも関わらず砲撃の手を緩めなかった

 

そして各水雷戦隊は決死の覚悟で敵陣に突入していき酸素魚雷を発射していった

 

これによって敵の重巡洋艦、軽巡洋艦を中心に被害を与えた

 

そして水雷戦隊の活躍により囮艦隊は目的地の海域までたどり着いた

 

紀伊 艦橋

 

「長官。予定海域に到着しました!!」

 

「よし!何処かの駆逐艦に爆雷一発を深度50Mまで投下しろと伝えろ」

 

「了解しました」

 

そして涼月は爆雷を投下した

 

 

 

 

 

 

水上では日米艦隊が艦隊決戦を行ってる中、海中では静観している影が居た

 

 

海戦海域深度200m

 

「司令。上から合図が来ました」

 

「よし!全艦雷撃深度まで浮上!」

 

司令官らしき人物の号令で影ー潜水艦ーが動き出した

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

紀伊 艦橋

 

「爆雷投下しました!」

 

士官の報告に睦沢は艦隊に回とう命名を出した

 

米軍 旗艦アイオワ

 

「提督。JAPの艦隊が面舵をと同じっています!」

 

 

「何?東郷ターンでもするつもりか?」

 

提督が第一艦隊の行動を観察してたとき、アイオワに激震が起こった

 

「何事だ!」

 

「雷撃です!!本艦隊は潜水艦から雷撃されました!」

 

近くにいた士官が報告に来た

 

「位置は!駆逐艦は何をしてた!!」

 

提督の問に士官は

 

「日本海軍の艦隊決戦や雷撃戦に備えほぼ全ての駆逐艦を前線へ展開しました。結果少数の駆逐艦で警戒しなければならなくなりその隙間を突かれたかと」

 

「クソッ。だがもう少しで爆撃隊が来る。それまでに潜水艦を片付けろ!!」

 

「了解!」

 

数隻の駆逐艦が潜水艦の居ると思われる所へ向かったが

 

 

ドドォォォンン!!

 

ドドォォォンン!!

 

 

別方向から魚雷により大破沈没した

 

 

 

 

紀伊 艦橋

 

「見ろ!鬼畜米の戦艦が傾いてるぞ!」

 

見張り員の報告に艦橋内では歓声があちこちから出てきた

 

「やっぱりドイツの潜水艦隊(・・・・・・・・)はスゲェ!」

 

 

そう

 

先程アメリカ艦隊を雷撃したのは大西洋で群狼作戦で米英に大打撃を与えたドイツが誇る潜水艦である

艦種はⅩⅩⅠ型潜水艦である

 

 

 

米軍 旗艦アイオワ

 

「エエイ!爆撃隊はまだか!レーダーに反応は無いのか!」

 

提督はレーダー員に問い合わせると

 

「いっ今、レーダーに大量の航空機を探知しました恐らく陸軍の爆撃隊かと」

 

レーダー員の報告に周りは歓喜の声をあげた

 

勝てる。爆撃隊が来れば日本艦隊は海の藻屑だ

 

米艦隊の将兵は皆そう思ったが現実は残酷だった

 

「航空機はJAPの艦載機!」

 

見張り員の報告で艦橋内は絶望の色に変わった

 

そこから先は米艦隊にとっては悲惨だった

 

味方と思ってた航空機は敵の艦載機

 

既に艦隊は砲雷撃戦や対潜戦で大なり小なり被害を受けており陣形も艦隊決戦の陣形で対空戦闘には向いてない

 

その結果日本側の蹂躙が始まった

 

米駆逐艦 アッパーカルン

 

「艦橋!こちら左舷見張り。雷撃機3。145度方向。距離5マイル!」

 

「牽制でも良い!!今すぐ撃て!」

 

「駄目だ!!マジックヒューズ(VT信管)が海面に反応している!」

 

「敵機更に接近!2マイrいや!敵機魚雷を切り離した!!」

 

「雷跡視認できない!ロングランス(酸素魚雷)だ!」

 

「取り舵だ!」

 

「駄目だ!!間に合っズドドォォォォンン!!

 

そしてアッパーカルンは撃沈した

 

アイオワ 艦橋

 

日本海軍の艦載機の到着で艦橋内は怒声の声で埋め尽くされてた

 

「ミズーリ、ニュージャージー、ロサンゼルス、モンタナ沈没!巡洋艦8、駆逐艦12沈没しました!」

 

『JAPの水雷戦隊が此方に接近!雷撃を仕掛けてきます!』

 

「これ以上奴等を近づけるな!」

 

『しかし数が多いです』

 

「なら副砲でも機銃でも良い!艦橋を狙って少しでも足止めしろ!」

 

『了解!』

 

「提督!このままでは我が艦隊は全滅します!ここは撤退を!」

 

参謀の意見具申に提督は

 

「これ以上は無理か。全艦全速力で反転!!陣形は維持しなくて良い!密集し対空戦闘を続けろ!駆逐艦は煙幕を焚いて敵の艦隊から逃げるぞ!」

 

『了解!』

 

 

紀伊 艦橋

 

「敵艦隊反転!」

 

見張り員の報告に睦沢は

 

「敵艦隊を射程圏内に納めてる艦はそのまま砲撃を続行!その他の艦は救助活動を実施!追撃は航空隊に任せろ!第9戦隊に通信!」

 

 

 

 

 

 

米艦隊は撤退時は熾烈な出来事の連続だった

 

撤退を始めた時は潜水艦の雷撃で前方の艦が沈没し溺者を見捨てながら撤退し、その溺者も戦闘機の機銃掃射で有無を言わない死体へと変わり

 

また舵をやられた巡洋艦が駆逐艦と衝突し駆逐艦と巡洋艦の船体が真っ二つになり周りに燃料の重油を撒き散らし辺り一面を火の海と化した

 

ある艦は航空機の爆撃で艦橋が吹き飛ばされ、またある艦は砲撃で沈んだ

 

 

 

 

二時間後

 

「提督、日本軍の追撃から振り切れました・・・。ですが艦隊の損耗率が6割です。損傷した艦艇も含めれば8割で事実上壊滅です」

 

「もう艦隊決戦は出来ないな」

 

「はい」

 

「日本艦隊を撃滅出来れば祖国は反撃の狼煙をあげれると信じて決戦に挑んでみれば艦隊は壊滅。もう祖国には海軍は無いも同然だな。

もう湾で浮上要塞として日本軍の侵攻や空襲を防ぐか?日本軍の砲撃や空襲で海の藻屑になる未来しかないがな」

 

その時

 

「提督。レーダーに感あり。不明船6隻此方に近付いてきます」

 

レーダー員の報告に提督は

 

「何?輸送船団か?この辺りの航路交通網はボロボロで船団は来ない筈だが」

 

「もしかしたら疎開の船かもしれません南米に逃げる疎開船がたまに居ると聞きますが」

 

「無傷の駆逐艦を1隻確認に行かせろ。それで不明船が輸送船ならそのまま輸送船の護衛に着かせろ。こんな壊滅状態の艦隊に付いていくより輸送船を護衛した方がいい」

 

「了解しました」

 

そして駆逐艦が確認の為不明船団の所へ向かったが

 

『こちらパーレル!不明船団は日本海軍!』

 

「こちらアイオワ。敵の戦力を知らせ」

 

『敵は軽巡1、駆逐艦5!水雷戦隊!』

 

「なにぃ!?」

 

 

 

 

 

戦艦紀伊 艦橋

 

「長官。第9戦隊から入電『我、敵艦隊補足』です」

 

「了解。そのまま交戦を許可する。戦況が危うくなったら引くように通達しろ」

 

「了解」


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