前回のあらすじ
俺以外のヴァンガードのカードを使うデュエリストとのデュエルして負けた。その後俺は赤馬零児にLDS本社に連れて行かれたのであった。
ここはLDSの社長室。そこに俺と赤馬零児の2人だけがいる。
「・・・前回私が言った言葉を覚えているか。」
赤馬零児は俺に対して質問してきた。
「“君はいったい何者なんだい?”だったけ・・・その答えに答える必要はない。」
「どういう意味だ?」
「何故ならその質問をしている時点でお前は俺が一般人じゃないと確信しているからだ。」
「なるほどそれは迂闊だったな。なら質問を変えよう・・・・君は“どの次元”の人間なのだ?」
「その答えに答える前にお前はいくつの次元を知っているのだ。」
「何故そんな事を聞く?」
「いいから答えろ。そうすれば質問に答えてやるから。」
「・・・融合次元、シンクロ次元、エクシーズ次元、そしてこのスタンダード次元の4つだ。それがどうした。」
「やっぱりな・・・質問に答えよう。俺はお前の言った“4つ次元”の人間でもない!」
「何だと!?それはどういう事だ!」
やはりこの答えは予想外だったのか驚いている。
「まさか、第5の次元があったと言うのか!」
「それについてだがこれから話す事は他言無用で頼む。」
「・・・わかった。聞かせてもらおうか。君の世界の事を」
俺は自分がいた世界について話した。俺の世界での遊戯王はただのカードゲームでデュエルディスクどころかソビットビジョンシステムすらない事、そして俺がなぜこの世界に来たのかは俺にもわからないなどそれ以外にもいろいろな事を話した。
・・・だがこの世界が俺の世界でアニメとして放送されていた事は伏せておいた。さすがにそれを知ると混乱が起きるかもしれないからな。
それと同時に赤馬零児がやろうとしている事に付いてもある程度教えてもらい、とりあえず俺は赤馬零児に協力する事にした。
「なるほどな、君の世界については大体わかった。なら次の質問だ。君の使っているデッキについてだが。」
「俺のデッキ?」
「そうだ、君の使っている“BT”は君の世界にあるカードなのか?」
「!・・・何故、そんな質問を?」
「君の使っているそのカードから他のカードとは全く違う召喚反応を示したからだ。君が1度沢渡相手に使用したデッキからは普通の反応しかしなかった事から推測するに、そのデッキには何か特別な物ではないかと思っている。」
やっぱり社長は有能だな。まさかそんなところまで調べていたなんて。
「それについて言える事は1つだ。このデッキのカードは、本来“別のカードゲーム”のカードだってことだ。」
「別のカードゲームだと?」
「俺の世界にはデュエルモンスターズ以外にもいろいろなカードゲームがある。 “デュエルマスターズ” “バトルスピリッツ”“ヴァイスシュバルツ”“バディファイト”そして、“ヴァンガード”だ。俺の使っている“BT”はヴァンガードに出てくる、“バミューダ△”と言うクランの1つだ。だがなぜそのカードがデュエルモンスターズのカードになったのかは俺にも分からない。」
「そうか。もしかしてお前と戦った櫂という男の使っていたカードも・・・・」
「その通りだ。あいつが使っていたのは“かげろう”と言うクランのカードだ。」
「なるほど・・・君の言っている事が本当なら・・・君に見せたいものがある。ついてきたまえ。」
そう言って、連れてこられたのは、どこかの研究室だった。
「このデッキなのだが。このデッキは、君の使っているカードと同じ反応を見せるのだがもしかしたら君の言う他のカードゲームのカードではないか?」
そう言って俺に1つのデッキを渡された。
「このカードは!?」
「やはり・・・」
「ああ、確かにこれはヴァンガードのクランの1つだ。これをどこで手に入れたのだ?」
「そのデッキはある日突然、強力な召喚反応をキャッチし駆けつけたところにそれがあった。そして我々はこのデッキに付いて調べたが未知のカードだとしかわからなかった。」
「そうか。」
「だが君の話から推測するにこのヴァンガードのデッキ、他にも多数存在するだろう。おそらく他の次元にもそういったデッキがばらまかれているのだろう。」
「なるほど、俺のだけならこの世界にカードが適用するために変わったと思ったけどこうも複数あるとその仮説は正しいだろう。」
まさかこんなことになるとは。もしかして俺はとんでもない事にまきこまれたのではないのだろうか。
「そこで君に頼みたいのだが、このデッキを君が預かってくれないか?」
「何故俺なのですか?普通なら優秀なデュエリストに持たせて戦力を増そうと思いますけど。」
「そうしたいのだがどういうわけかそのデッキは人を選ぶのだ。」
「人を選ぶ?」
「ああ、普通のデュエリストがそのデッキを使用すると何故かデュエルディスクが反応しないのだ。」
「ただのエラーではなく?」
「そうなのだ。カードもディスクも問題はないはずのだが何故か全く反応しないのだ。さっき報告があったのだが櫂と言う少年が所持していたデッキにも同じ現象が起きたとのことだ。その事からこのデッキ達は選ばれたわずかなデュエリストのみが使用できないのだろう。」
「なるほど、ちょっと試してもいいですか?」
「かまわない。」
俺はデュエルディスクにカードを置いた。そうしたら普通にモンスターが現れた。
「どうやら君にはそのデッキを使いこなせるようだな。」
「でも本当にいいのですか?これどう見ても貴重だと思いますけど。」
「我々が持っていても宝の持ち腐れだ。むしろ使いこなせる奴に持たせた方がいいと思っただけだ。君は我々に協力すると言ったのだからそれは私からの信頼の証として受け取ってくれ。」
本当に顔が広いよ社長。やっぱいいひとだな。
「では有り難くもらっておきます。」
「そうしてもらえると助かる。後君の実力を確かめるために私とデュエルしてくれないか。」
「別にかまいませんけど。このデッキの使い方もマスターしたいし。」
「すまないがそのデッキではなく君がもとの世界で使用していたデッキで頼めないか。」
「なぜそうなるのですか?」
「君の本当の実力を知りたいからだ。」
「なるほど。分かりました。」
「では場所を移動しよう。」
俺と赤馬零児はデュエルフィールドに来た。
「・・・君たちも来たか。」
そこには、黒咲と俺と戦った櫂と言う少年がいた。
「俺は櫂と互角に戦った貴様と赤馬零児の実力を確かめるために来ただけだ。」
「俺は普通にお前らのデュエルが気になったからだけどな。」
「そうか、好きにすればいい。では始めようか。」
「ああ」
「「デュエル!!」」
次回 赤馬零児VS海音