負けたか・・・今回のデュエルは一言で言えば、グラビティの制圧力に押されたって所か。あれが無ければもう少し粘れたかもしれないな。そもそもこのデッキはカード効果を多用するから相性が悪かった。
それに俺はまだこのデッキの力を100%使いこなしてないのも問題だ。今回のデュエルではデッキの本来の力を出し切れなかった。やはりもっとデッキを使いこなせなければな。
そんな事を考えていたら遊矢がこっちにやってきた。
「ミスター火野。ガッチャ!実に最高のデュエルでした!」
遊矢は言って言葉は本来別の主人公の決め台詞を言った。
何故そのセリフを知っているのかは知らないが下手に追求してこれ以上面倒になるのもあれなのでここは知らない振りをする事にした。
「こっちもだ。」
そう言って俺は遊矢に対して右手を出した。
「ありがとうございました、いいバトルでした。」
「はい!」
そう言って俺達はお互いに握手を交わした。
「さて、デュエル中は制限時間の事もあって貴方達へメッセージを送る事叶いませんでしたが、少しお時間宜しいでしょうか?」
「メッセージ?」
何か言ったっけ?こいつが言った事といえば、俺の世界の遊矢がやるエンタメぐらいだと思うけど。
「はい。先程のデュエルでも披露いたしましたが、俺が今回用いたデッキは、融合、儀式、シンクロ、エクシーズ、そしてペンデュラム、そう、デュエルモンスターズに存在する、ありとあらゆる召喚方法を取り入れた構築となっております。これが何故かお分かり頂けますでしょうか?」
「何故かって・・・ただ単に全ての召喚法が可能なデッキだからじゃないの?」
「40点、と言って置きましょう。確かにオッドアイズというカテゴリは、あらゆる種類のモンスターが揃っておりますし、ハマれば1ターンに全ての召喚方法を披露する事も可能です、それを活かし、『創星神Sophia』を速攻で呼び出す、なんて事も夢ではないでしょう。」
確かにこいつならそれくらいに事ぞうさも無いだろうな。
「ですが、可能だからと言ってバカ正直に導入する必要はあるでしょうか?
答えは否、必ずしもそうしなければならないという事はありません。
例えば先程シンクロ召喚したメテオバースト・ドラゴン、その効果はペンデュラムスケールにセットされたモンスターを呼び出すという物。ですがその代償として自らの攻撃権を消費してしまいます、故にそれを活かしてレベル7モンスターを呼び出し、エクシーズ召喚の素材に使ってしまおうというのは至極当然の考えと言えるでしょうが、ならばペンデュラムチューナーを呼び出してシンクロ召喚の素材にしたり、融合素材にしたりしても良い筈です、むしろペンデュラム召喚の長所を生かす上ではそちらの方が効果的ですし、其処からまた新たなるエンタメデュエルの形が広がる、俺はそう思っています。」
確かにそうだな。
「では何故、俺はこのデッキに、あらゆる種類のオッドアイズ達をバカ正直に導入しているか。
それは、俺が今後臨んでいくであろう戦いに向けてのある想いが込められているからです。それを今、貴方達Pararel Worldからのゲストに向けて、メッセージとして送ります」
「つまり何が言いたいんだ?」
「俺にとって相棒と呼べる存在は嘗て、4つの次元の事、アカデミアの侵略の事を聞いて、こう話しておりました。『随分と排他的な事だ。アドバンス召喚や儀式召喚、融合召喚やシンクロ召喚、エクシーズ召喚やペンデュラム召喚、どれが優れていてどれが劣っているかなど、そもそもの論点が違う。其々の召喚法には其々の利点がある、それらを組み合わせてこそデュエルモンスターズだと言うのに…』と。俺もそう思います。其々の召喚法には其々利点がありますが、一方で其々の召喚法は、別の召喚法に繋げる手段にもなります。かの有名な『カップ麺早食いノーデン』という呪文も、其処からランク4エクシーズモンスターを呼び出す素材を手軽に揃えられるからこそ猛威を振るったのですし、俺自身も先程言った通りメテオバースト・ドラゴンからランク7エクシーズモンスターを呼び出すギミックを導入しております。逆もまたしかりで、融合モンスターの中にはシンクロモンスターやエクシーズモンスターを指定した物が幾つか存在します。流石にエクシーズ召喚からシンクロ召喚に繋げるのは、エクシーズモンスター自身がレベルを持たない以上、直接は無理ですがこの様に、融合、儀式、シンクロ、エクシーズ、そしてペンデュラム、様々な種類のモンスターが互いに支え合う事で、デュエルはより白熱した、面白い物となり得るのです。4つの次元もまたしかり、これまで各次元ならではの召喚法しか使って来なかった各次元の人々が、他次元と交流して行き、其々の文化を取り入れ、分け与える事で互いに切磋琢磨し、更なる発展を遂げて行くのだと、それこそが4つの次元のあるべき姿だと、俺は思いますし、それを体現したのが今回使用した『魔術師オッドアイズ』デッキなのです。ですが愚かなるアカデミアは、デュエリストの風上にも置けぬアカデミアのデュエル戦士はそれが分からず、他次元に対する侵略を行い、エクシーズ次元を荒らし回った。何とも痛ましく、嘆かわしく、腹立たしい事です」
「・・・」
「ミスター火野。今回の俺とのデュエルでシンクロ召喚を披露されておりましたが、一方で我が一番弟子エレンとのデュエルで用いられた『ぬばたま』デッキは、エクシーズ召喚を軸とした物。様々な召喚法を駆使する貴方は言わずとも分かっておいででしょう。
であればこのメッセージを、ミスター三和やミス月影、そして貴方達の帰りをお待ちしておられる方々にお伝え願いたい。
貴方達が滅するべきはアカデミアの腐った思想であり、討つべきはアカデミアのデュエル戦士です。融合モンスターや関連カード、それらを生み出した融合次元その物に罪は無く、むしろ手を取り合うべき存在なのです。
それをはき違えないで頂きたい、と」
「とりあえずこれだけは言わせて貰おうか・・・長いわ!」
「え?」
「さっきから黙って聞いていたが長すぎて結局何が言いたいのか解らないのだけど。つまり要するに1つの召喚法に孤立していたらデュエルの新たな可能性を引き出せないって事か?」
「申し訳ありません、前置きが長すぎましたね。一言で纏めましょう。俺からのメッセージ、それは、4つの次元は『友情 YU-JYO』の名の下に『結束 UNITY』すべきであり、それの障害となる危険思想を持ったアカデミア『のみ』を討つべきである、という事です」
こいつはいちいちカードに例えないといけないのか?
「つまり、敵のだからと言って、その全てが悪いって訳じゃないって事を言いたいのか?」
「はい。それを決して忘れないで頂きたい」
なるほどね。
「だったらそう言えばいいじゃないか?わざわざ分かりにくい例えしなくて。」
「俺も1人の中学2年生、という事です」
「なるほど・・・ただの中二病か。」
こいつ・・・俺の世界の遊矢とは別の意味でめんどくさいな。
「そうだ。お前にもう一つだけ言っておく事がある。」
「何でしょうか?」
「このデッキだが実はこのデッキの実力のホトンドを見せられなかったんだよな。ちなみにこのデッキはどちらかと言えばお前のデッキに近い形のデッキなんだよなこれが。だから、もし次戦うときがあったら、その時はこのデッキの本当の力を見せてやる。」
「おいそれって・・・」
「さてと・・・デュエルも終ったことだし、みんなの所に戻るか。」
俺はそう言うと櫂達のいる所に戻るであった。
「バトル!モンスター5体でダイレクトアタック!!!」
「ぎゃああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!」
まだやっていたのかよ。
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その後もレナによる処刑は転送装置のエネルギーが溜まるまで続いた。まだ殺リ足りなさそうだったがこれ以上いるわけにもいかずしぶしぶ納得したようだ。
「じゃあな、海音達。達者でな」
「ああ、色々世話になったな。」
「うむ!この男権現坂、お主らの武運長久を祈っておるぞ!」
「皆、向こうの世界でも元気でね!レナ、その、当麻には私からもキツーく言って置くから!」
「はい!思う存分殺っておいてください」(ニコ)
「おい櫂!今度会った時にはリベンジさせて貰うかンなァ!」
「いいぜ!最も今度も勝つのは俺だがな。」
「海音兄ちゃん、で良いんだよな?さっきは悪かった。今度またデュエルしようぜ!次はまた別のデッキで、な!」
「何故疑問系なのかあえて聞かないでおこう。ならその時はこっちも別のデッキで挑む事にしよう。」
こうして俺達はもう一つの舞網市を後にするのであった。
コラボはいかがでしたか?
次回から本編に戻ります。