紅髪の奇才と、藍眼の白騎士…たまに鬼神   作:天海 ヒロト

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第九十三話 乖離

朔夜.....起きて。

 

....誰だ...俺を呼ぶのは...

 

起きないかぁ.....ならー

 

.....夢の中か?声が聞こえる...くぐもってよく聞こえないが...

 

その俺の思考は瞬間消え去ることになる

 

??「おーきーてっ!!」

 

 

グサッ!!

朔夜「グォフッ!?」

 

腹部に鈍痛が広がる...完全に覚醒した意識の先には見慣れた奴がいた

 

朔夜「.....藍子か?」

 

藍子「アッタリー!久々だね」

 

...なーにが久々だねだ...少し前に会ったところ...いや頼み事を聞いたばっかじゃないか。

 

朔夜「学園都市によく入れたな」

 

藍子「今は新年度、それも新学期直前...それもあって案外簡単に入れたの」

 

朔夜「んで、こんな所に何か用か?」

 

藍子はすこし躊躇いながらー

 

藍子「あのさ...朔夜。これ...分かるよね。」

 

ーそういい取り出したのは紫水晶だった。忘れるわけない

 

朔夜「これは俺が、渡したものだ。それがどうした」

 

藍子「それに関していくつか質問があるの」

 

朔夜「...質問?」

 

俺は首を傾げつつラフな格好に着替え直し聞く

 

藍子「私を治した時も起きたアレ...木綿季も起きるんだったら...」

 

...質問よりどちらかと言うと確認に近いものだった

 

朔夜「...あぁ...仕方の無いことだ...あと1年時代が早ければこれを使わなくても良かったが...あいつの状態から察するに1年はダメだっただろう。大丈夫だ.....俺は.....うん。」

 

藍子「大丈夫じゃないでしょ。一体何年あなたと一緒にギルドやってきたと思ってるの?」

 

.....やっぱ君相手だとやりづらいな...そう思い思わず苦笑を浮かべる。

 

藍子「...まぁいいわ。もう1つ聞くよ」

 

朔夜「うん、かまわないさ」

 

藍子「朔夜はこの石...どんな人に渡していたの?」

 

予想だにしない質問に返答に詰まった

 

朔夜「...家族の次に近しい人だよ」

 

藍子「!?」

 

藍子は驚きか目を見開くー

 

朔夜「...お前に渡さないわけが無いさ」

 

藍子「.....彼女とか...居ないの?」

 

朔夜「は?」

 

今度は俺が驚かされて気の抜けた返事をする

 

藍子「いや、うんうん気にしない...「彼女は居ないよ?もちろん、いつでも募集中さ」...なら私が「無理しなくても大丈夫だよ」...むぅ」

 

...最後の声はなんなのだ...

 

朔夜「ま、藍子の好きに生きればいいさ。それより先にユウキの顔を見に行くぞ」

 

藍子「...はいはい。隣失礼するよ」

 

朔夜「おk。さぁ行くぜ...」

 

「「リンクスタート」」

 

彼らの意識は虚空へ消えた

 

 

 

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??「ラン、調子はどうだ?」

 

ラン「伊達にやってないわ?それよりナイトの方が心配だわ」

 

ナイト「リアルネームはタブーとはいえ...その名前は未だ慣れんな」

 

ラン「ささ、ギルドはすぐそこよ?」

 

ナイト「分かってるさ、ただな...」

 

ラン「何よ」

 

ナイト「.....ユウキの病気は治った。でもな、それは代償を持って直しているだけだ。」

 

ラン「.....何を言っているの?」

 

ナイト「ラン、君の時もあったろ?俺の存在をすこし空白になっていた時が」

 

ラン「えぇ...そうね.......って」

 

ランは何かに気づいたように目を開く

 

ナイト「.....これは菌を消し去るという意味とは微妙に違う。ユウキの体の中の状態をAIDSに感染したという世界線から乖離させたに過ぎないんだ。だから感染以降の対象と俺の接点も同時に乖離する必要がある。」

 

ラン「...感染した後からしか交流していないユウキは貴方のことをー」

 

ナイト「.....あぁ、存在していないことになっているだろう」

 

そういい俺は我が家...ギルド スリーピングナイツのホームの扉に手をかけた

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ー朔夜sideoutー

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