紅髪の奇才と、藍眼の白騎士…たまに鬼神   作:天海 ヒロト

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第九十七話 日常 未来 創造

ー颯魔sideー

 

颯魔「えーっと...なんて言えばいいかな...」

 

眼前の4人を前に狼狽する俺。

 

束「颯君!!」

 

颯魔「悪い悪い。みんな、ただいま」

 

いつも通りの...至って普通の会話。違っていたのは俺の身体だけ。

 

綴「...颯魔...戻ったのか?」

 

颯魔「.....忘れてないよ...もちろん」

 

綴「.....私の名前と私と颯魔の関係を言ってみな」

 

颯魔「.......綴梅子、俺の最愛の人...これじゃダメかな?」

 

不安を煽る為にも若干遅れて口にする

 

綴「...颯魔わざとだな??」

 

綴はニヤリと笑う...やっぱりか

 

颯魔「束なら引っかかったんだけどなぁ...天下の女帝の梅子には流石に適わないな...」

 

綴「お、おい...梅子って...」

 

颯魔「将来はそっちで言わないとダメだろ?...それとも呼ばれたくなかったかな?」

 

綴「違うさ...嬉しいんだ。颯魔にこっちで呼ばれて...ちょっとばかしこそばゆいがな」

 

綴の頬がやや紅く染まる...可愛いなぁ...そんな可愛い梅子にはご褒美をあげないとな

 

颯魔「梅子。サイカイのキスだ」

 

俺達はそう言うとスススッと近付き─

 

─チュッ...─

 

触れ合うだけのキスを交わす

 

 

カナ「颯魔。もしかして、キスをするのは先生とだけなの?」

 

ふと、意識外からカナの声が飛んでくる。何となくそんなフレーズがとんでくるとはわかっていた

 

颯魔「そんな訳ないだろ、全員やらなきゃ俺じゃない...そうだろ?」

 

 

 

 

 

 

 

─久方ぶりに俺の日常が戻ってきた。眼前には最愛なる彼女が4人。人より優柔不断がたたりこのようになっているが俺達は何より

 

 

颯魔「.....幸せだ。」

 

束「だね!!」

 

カナ「当たり前よ」

 

ジャンヌ「私もいるんだが...まぁ幸せなことに変わりはないな」

 

綴「今なら死ねるよ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ー颯魔sideoutー

 

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ー??sideー

 

??「そう言えばあなたのこと...これからどう呼べばいいのかしら」

 

今まで会うことがなかった2人ならではの悩みがある...名前の呼び方だ。だが、俺にはそれは無い。2人になったとはいえ俺は俺だ。そしてあいつはもはやアレではなく当主だ。

 

??「俺はソウマの深層心理と言うだけだ。戸籍上という問題は最早意味をなさないが...あいつが颯魔であり続けるのなら俺は颯魔...風を立たせるのでなく風に靡く存在...楓魔なのだろう。」

 

もはや俺は颯魔では無いのかもしれない...だが、俺は楓魔となりお前だけを守り続けよう。俺は颯魔みたいに複数人を護れるような男ではないからな...そう心の中で誓うと不思議と顔が綻ぶ

 

??「なら私は御影藍那になるのかな?」

 

─未だ藍那はこちらに嫁ぐことを想像しているようだ...

 

楓魔「それは違うなぁ?俺が、一宮楓魔になるんだよ。」

 

 

─俺ははなから嫁がせる気はなかった。むしろ俺自身が一宮になることを快諾していたのだ。

 

藍那「ありがとう.....楓ちゃん」

 

 

 

 

 

 

 

 

─心の底からポカポカしていた...

 

楓魔「さて...この船を帰還させますか」

 

 

ー楓魔sideoutー

 

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ー朔夜sideー

 

俺達は今、優雅...ではないが空中逃避行を楽しんでいた。一緒にいて落ち着く...

 

朔夜「やっぱ、理子が一番なんだよなぁ..」

 

理子「りこりんを誉めてもなんにも出ないぞー」

 

そういう理子の顔は真っ赤だ。何考えてんだ??

 

理子「やっぱりさっくんはずるいよね~」

 

朔夜「なんでだ?」

 

理子「りこりんのことを優先してなかったりしてるしかと思えば不意打ちでとんでもないことしてくるし...」

 

朔夜「そういやそんなこともあったな。」

 

理子は手を顎にやり考えた仕草をする。

 

理子「そういやなんでさっくんは『俺をかけた試合を始めよう』って言ったの??言わなかったら今頃さっくんはりこりんのものだったのに」

 

...なんだそんなことか。

 

朔夜「なんだ??まさか理子は自分が負けると思ってたのか??」

 

理子「万が一ってことがあるじゃん!!」

 

朔夜「そうか??俺は絶対理子が勝つって思ってたぞ?だからこそこういう場を設けて公式のカップルを作ってやろうって事」

 

そしてこの戦いの決定的な抜け目を突く

 

朔夜「それにこの戦いのルールは理子が決める。理子の勝ちは揺るがないだろ」

 

それに対して理子は少し考えて─

 

理子「...でもそれでさっくんを手に入れるなら正々堂々戦ってりこりんは手に入れるよ。」

 

キッパリ断る...

 

朔夜「そういう所が理子の良いところだし俺はそんな理子が好きだよ」

 

─空中の逃避行が終わると同時に俺は理子の耳元でそう囁き

 

朔夜「チャオ~。スターデット!フルブーストで翔べ!!」

 

虚空へ消えるのであった─

 

ー朔夜sideoutー

 

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御影 颯魔と御影 朔夜の危機は消え去った。そしてそれぞれが日常へ戻る─

 

それは...決して敗けの赦されない戦いであった。だが、彼らだからこそこの激闘をくぐり抜けられたのだろう...仲間との共闘もありその総てが終わった。だが、ここから彼らの世界は始まる...

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

勝ち取った未来を決して手放さない...彼らの意思は堅いものであった。




本章最終話になります。ですがサイドストーリーを経て彼らは─

必ず戻ってくるだろう。それぞれの世界と共存して
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