朔夜「どうだった?七草さん」
真由美「不思議な感覚だわ...いつも通りに打っているのに起こる事象は別世界だなんて...」
朔夜「使ってみてなにか違和感はあったか?」
真由美「全くなかったわ...」
朔夜「それは良かった。正直大丈夫だろうとは思っていたのだが」
真由美「個人の想子保有量に依存するが、属性を追加できる...かしら?」
朔夜「少ない想子保有量なら違和感を感じてもおかしくはないが七草さんほどならコレを使っても安心していられる...だがらデメリットの多い...燃費の良いとはいえない強魔法の追加も搭載できるんだ」
真由美「そうなんだ...で、私のスピードシューティングはどうだった?」
真由美は思い出したかのように質問を投げかける
朔夜「...弾ける氷が君を彩って...綺麗だったよ。まぁ、他の人には何が起こったのか分からないだろうけどね」
朔夜はそういい真由美のCADに追加したカードを抜き取る
真由美「...予選は色の指定がなかったけど...決勝はどうするのかしら?」
朔夜「風の応用とアーマーピアスの併用...かな。この手の手品ならレーザー弾と鏡の方が映えるのは確実なのだが氷なら綺麗ではあるだろう。」
真由美「光と鏡...反射を用いた戦いかしら?」
朔夜「あぁ。魔弾に風のプロテクトを施し...」
朔夜は次の戦法を真由美に教えこんだ。
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真由美「.....ねぇ」
朔夜がCADの調整をしているなかふと真由美が話しかける
朔夜「何かあったか?」
真由美「私たち...昔あったことがないかしら?」
朔夜「」
静寂が訪れる...
朔夜「...もしそうなら運命かな?」
朔夜は暗に否定をする
真由美「そうかしら?.....苗字は違ってても(ボソッ)...」
朔夜「...会ったことがあるなら忘れることなんてないだろう?(もちろん、忘れてないさ。)」
真由美「人違いかぁ...(...今回は失敗かぁ)」
二人共覚えてはいたのだ。だが、双方が覚えているだろうとは思っていなかったのである...だがそのすれ違いもふとした時に消え去るもので─
朔夜「完成だ。使用感を教えてくれ、真由」
無意識に言葉が盛れる
真由美「朔夜君...今なんて...」
2回も同じ呼ばれ方にそちらの方に反応を示してしまう
朔夜「あー...真由は忘れてるかもだけど確かに俺は真由、君に会ったことがある。それも幼年期に...ね。」
朔夜の一言に真由美は目を見開く。
真由美「まさか...朔夜君も覚えていたの!?」
朔夜「真由もなのか!?」
2人の想いがついに噛み合った。
真由美「さっきまで自信はなかったけど...朔夜君に真由って言われた時まさか...とは思っていたのだけど...なぜ隠していたのかしら?」
真由美が迫りよる...朔夜は苦笑を浮かべつつ─
朔夜「...約束したんだ。真由に相応しい男になるまでは自らは名乗らないって、もちろん本名の方だけどね」
真由美「...朔夜君ならもう充分に相応しい男じゃないかしら?」
朔夜「まさか。俺は二科生...それも最底辺だ。それにもかかわらず真由と同格など自惚れにも程がある。」
真由美「相応しいかは私が決めるのよ?」
真由美が微笑みかける。まるで魔性のソレである。
朔夜「まぁ、それもそうだな...相応しい人になったところで真由と結ばれるかなんて真由が気に入るということだけだからな」
真由美「そうなのよ?でも朔夜君みたいな人なら私恋人になってもいいかも?」
朔夜「...お世辞はそれまでにしてもらおうか。とりあえず真由には優勝してもらわないとな」
真由美「任せて。一科と二科の溝を少しでも埋めるために...」
朔夜「君の力、最大限に引き出して見せよう。」
朔夜はそういい新たなパッチを当てることにした
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決勝のリーグも真由美は他の追随を寄せ付けず決勝まで来た。
朔夜「真由のやつ...優勝したら願いを叶えてくれって...何を願うつもりだ??」
朔夜は予選前の会話を思い出していた...正直真由美が負ける訳はないとおもっていたゆえ、どんな無茶振りを仕掛けられるのか不安で仕方なかった。
十文字「朔夜、隣失礼するぞ」
朔夜「ん?あぁ、遠慮無くかけてくれ。」
横から声がかかり少し身構えたが十文字であることを確認した朔夜は快く応対した。
十文字「今回のスコアはどうなると思う?」
朔夜「今回は決勝。相手もそれなりに強いだろう...だが真由ならダブルスコアも夢じゃないはず...」
朔夜は決勝にも一応策は講じていた
十文字「ここまで七草の本質は見抜かれていない。それはひとえに調整士...朔夜による力が大きいだろう...本当に二科生なのか?」
朔夜「アレ以外に魔法が使えれば一科も夢じゃないだろうが俺が扱えるのはあれだけだからな。使えないと言うよりかは使う必要が無いのだが」
朔夜は競技の舞台に目を向ける...するとちょうどブザーがなりクレーが飛び出した─