決勝が始まった...そしてクレーが飛び出した...だが予選本戦のこれまでとは異なり真由美サイドのクレーは一向に消える気配がない
十文字「七草は何をしているんだ?」
朔夜は発現するのかを少し確認する...
朔夜「今回は物質の固定、再移動も用いた─」
動きのなかった真由美の銃から魔弾が放たれる...すると魔弾は先までのようにクレーを貫通しエリア外に出ていく─寸前で爆発した
十文字「予選のようには行かんのだぞ?」
予選とは違い人には人のクレーが存在している。爆破は効率的ではなかった。
朔夜「ここからが本番だ」
朔夜が真由美の方を見ると真由美も不思議と朔夜を見て微笑んでいた
十文字「...どうしたんだ??」
朔夜「...発現した。この勝負、もう真由が撃つ弾はない。」
十文字「どういう意味なのだ...もうあのフィールドには七草の弾は存在していないはずなのだが」
そう十文字が言うとそれに呼応したかのように爆破した地点から真由美が先に打ち出したものと全く同じものが再び現れた。
朔夜「うし!!成功だな!!」
十文字「...再構築された魔弾が...新たな標的のものに...」
朔夜「魔法名リアクト。直前に消された魔法を再展開し任意のベクトルで進行する。複数の魔法を同時展開することを主な目的とする時に関して言えば想子保有量の差がものを言うがそうでないのなら通常の魔法よりいくつも軽い。」
破壊...再構築...破壊...次々とクレーが消えゆく。
朔夜「まぁ、最も真由が打ち出したのは一々リアクトを打ち込まなければならないものではなく初弾に魔弾 リアクトそしてリアクトの真骨頂リキャストブースト」
最構築...破壊...最構築...最構築される度に弾速が増してゆく...前半真由美が魔法の構築にかけた時間...相手に対して与えていたビハインドを綺麗に抜き去っていく
朔夜「同じ魔法式を連続使用によって様々な効果を付与する...これがリアクトによる特殊効果リキャストブーストだ。」
ビビーッ!─ブザーが決着を告げる。100-47...圧倒的な差を見せ付けて...余裕すら感じさせる振る舞いで真由美が勝利を収めた。
朔夜「真由美の魔弾の場合速度の上昇...つまりスピードシューティングに置いていえばリアクトの魔弾の射手の真由が優勝する以外ないんだよ」
席を外す朔夜を十文字は何も言うことなく見送った。
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朔夜「真由、優勝おめでとう」
真由美「ふふっ、ありがとう。朔夜君!」
朔夜「...やはり君ならリアクトを使いこなせるって何となくだが感じていたよ。」
真由美「クラウドボールでも...」
朔夜「あぁ、どの術式を利用するか分からないが俺はただリアクトを叩き込み優勝の可能性を限りなく100%に付けるためだけに今回招集されているととっても過言ではない。」
真由美「やはり朔夜君を選んでよかったわ。サクッと優勝して、モノリスでの勇姿を見なくっちゃね」
真由美の言葉に対して朔夜は苦笑を浮かべる
翌日行われたクラウドボールに関しても真由美が圧倒的な差をつけ勝ちを収めた。