─朔夜side─
2試合目ももう始まるところ。俺はとあるものを設置する。
辰巳「今度はどうするつもりなのかい?」
朔夜「相手はきっと対策してくるはず。」
十文字「...つまりブラフをかけるということか」
朔夜「ご名答。」
─ビビーッ!!─
試合開始と同時に俺の仕掛けたデコイが森林ステージの木々を抜けて空へ舞う─
朔夜「目を閉じろ」
そう言って俺はバイザーを顔につけた。
─朔夜sideout─
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─真由美side─
...彼の目の前にバイザーがかけられる...普段考えが読み取れない朔夜君の思考が完全に分からなくなってしまった。でも、ただひたすらモノリスコードについて考えているようだ...
─どうして平然と居られるの?
─真由美sideout─
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─朔夜side─
ブザーがなった瞬間、精神統一のためにもバイザーをしているにも関わらず目を閉じた。
─私の願いはね、あなたと付き合うことよ。
朔夜「っ...」
目を閉じると少し前まで繰り広げられたアレが鮮明に戻ってくる。
朔夜「...一体なんの意図があって俺なんかに...」
溜息混じりにこう呟くとデコイが爆発する音が聞こえた。
朔夜「今回も頼むぜ。セブンス...魔力逆流」
俺は初戦の最初に使ったカードリッジ...リザーヴを装填した銃、セブンスを地面に打ち込み
─ブォゥ!!
上空へ舞い上がる...するとあいて...二高は応戦してこなかった。
朔夜「やっぱ警戒してくるよな。でもこんなのにも気づけなかったら、まだまだ競技者として二流じゃないか?」
素朴な疑問として吐露した言葉に答える人はいない。その言葉が完全に消えた後にインカムを繋ぐ
朔夜「今回は3人が固まって後衛的に立ち回るつもりなのかもしれない。目潰しは終わってそれぞれが動いているもののモノリスを綺麗に囲っている」
辰巳「どうするんだい?」
朔夜「今回は比較的前よりの2人を3人で潰す。」
十文字「先とは違い朔夜も前よりに立ち回るつもりなのか?」
朔夜「そうだ。七高の戦術を活用する、人数有利は当たり前だがアドバンテージとなりうる。だが、それは助けを呼ばれるまでのアドバンテージだ。七高の攻めだと3人で囲まれては逆にディスアドを背負ってしまいかねない。」
辰巳は少し考えたふりをして─
辰巳「つまり、人数不利になりえない3人で戦う、そして不意を突かれにくいように2人をいっせいに叩くってことだね」
十文字「だが1番後衛のやつはどうする。恐らくは攻めては来ないだろうが攻めてくる場合はどうする。ディフェンスが消えるこの戦法だと応戦できないままモノリスが開かれるが...」
朔夜「それについては心配に及ばない。攻めてくるまでに終わらせる気ではあるし、長引くにせよ攻めてこられているかを確認を入れる。」
辰巳「なるほど、決まったのなら早速行こうか?」
朔夜「あぁ、行くぞ!」
そういうと俺はリアクトを混ぜた気力回復─ホップを頭に打ち込む。先の戦いで慣れたからだはホップの衝撃をしっかりと受け止め両足で着地をする。それと同時に先に走っている2人のあとを追うように駆け出した。
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朔夜「いくぞ、セブンス」
無機物たる銃に対して声をかけるのは完全に気分のそれだがそれを許す程に心が高揚していた。
??「何!?」
??「3人全員で突貫してくるって正気か!?」
この作戦は普通3人では来ないだろうという相手の考えをだまし取る点でもちょうどいい作戦だった。相手のスタイルは、どう来られても2人なら挟み打てるようになっている。そう、相手が2人まで─なら。だが、そこにノンケアとも言える3人目が来た場合いよいよ、人数不利を背負いどこにいても鶴翼の陣として動けるこの陣であったとしても潰しきれなくなってしまうのだ。
朔夜「さて一つ、鶴翼の陣の核である翼をひとつもがれるとどうなると思う」
だれでもない何処かに口を利く。
朔夜「片翼でも消えれば─」
相手の2人の間をすり抜け俺達は3角で包囲する...そして圧縮された空気弾...エアを展開し起動する。それは、敵が浮くのにはちょうど良い威力で─
??「うわっ!?」
十文字「はぁっ!!」
十文字の十八番たるファランクスにより一人がダウンする
朔夜「バランスを失い堕ちるだけだ」
そういい俺はこの陣の中心たるモノリスに走り出す
─朔夜sideout─
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─真由美side─
確実に朔夜君がこの戦いを掌握している。それは前の試合からずっと。
??「なぜ二科生が試合を握っているんだ!?」
それは─二科生たる彼が、この高校に旋風を起こしているようだった。
そんな彼に私は.....惚れてしまったのかもしれない。
─それが例えかなわぬ恋であったとしても─