紅髪の奇才と、藍眼の白騎士…たまに鬼神   作:天海 ヒロト

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-13th- 魔法と科学と武力と——

─真由美side─

 

倒されたはずの朔夜くんが、何故か気絶していた敵だった。理由はマテリアルギリーなのは倒れた朔夜くんへ向かった本当の朔夜くんが布を引っ張ったことで全体に知れ渡った。だけど、彼がマテリアルギリーを使った所を誰も見ていない。

 

─試合を中継するカメラでさえも、だ。

 

当の本人の朔夜くんは一高ではない...一般席をじっと見ていた。

 

─真由美sideout─

 

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 

─朔夜side─

 

...何故ここにあいつがいるんだ?理解ができない。そもそも、ここは魔法科サイドの行事だ...なのに何故。科学サイドのやつが...

 

「朔夜、どうかしたか?」

 

後ろから十文字の声が聞こえ朔夜は気を取り直した。

 

「特に何も無いな...うん。」

 

辰巳「そういう時は基本的に何かあるってことだよ?」

 

辰巳が苦笑を浮かべ朔夜に言い放つ。

 

「それもそうだな。だが、特に何も無いと思うから安心してくれ。」

 

十文字「お前が言うなら信用に足るだろうが...」

 

「一応アプローチはかけるから...先に抜けるな」

 

そういい俺はそそくさとフィールドから退却した。

 

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 

駆け足で自分の部屋に戻った俺は観客席にいたであろう奴に座標と

 

『俺はここにいる。なにか要件があればいつものキーを使えば俺がいる時ならいつでも入れる』

 

とメールで送る─

 

それと同じくして俺の部屋の扉が開く

 

「ノックはしてくれ...だけど、早かったじゃないか。ここに来るなんて─」

 

振り返るとそこには俺が待っていた人ではなく─

 

「あら、私は呼ばれてないわよ?」

 

─真由美だった。

 

「真由美、ノックなしで入られると怖いんだが」

 

真由美「ごめんなさいね、次から気をつけるわ」

 

...絶対次もノックなしではいるだろ。

 

真由美「それより朔夜くん...さっきじーっと見てた人って誰かしら?」

 

「じっと見てた?何かの間違いじゃない─」

 

真由美「隠してもお見通しよ?それに─」

 

─コンコン、コン、コンコンコンコン─

 

真由美「...待ち人のお出ましよ?」

 

...マルチスコープか。やはりというかなんというか...ちょっと無駄じゃないか?こんなことに使うなんて。

 

「入っていいよ」

 

「失礼、あら?朔夜くーんこれはどういうことかにゃー?」

 

???はい?

 

「どういうこと...とは?」

 

「私以外の人が入ってることについて、何か弁明はあるかにゃー?」

 

「おちつけ、麦野。これは俺の学校の一年トップだ。作戦会議をしていたところだ。そうだよな?真由美」

 

俺はアイコンタクトで合わせろと真由美に送る

 

真由美「えぇ、そうよ?話も終わったし私は出るね?」

 

扉の前で真由美が俺の方を見て─

 

「後でこのこと教えてね?」

 

爆弾とも取れるそれを落としてきた。

 

「それで、どうしたんだ?こんなところに来て」

 

「朔夜くーんが活躍するって聞いて見に来たのよ?」

 

「は?なんでそれを君が知ってるんだ?」

 

「土御門がイレギュラーズの会合でぶちまけちゃってたのよ?それはもう大っぴらにね」

 

...土御門め...わざわざそんなこと報告せんでええわ。

 

「?ならなんで来たのがお前だけなんだ?というよりなぜお前が外に出られてるんだ?」

 

「そんなの朔夜ってキーワードを出したら一発で通るにゃー」

 

「えっ、なんだよそれ。」

 

「朔夜くーん?あれだけ学園都市を統べる軍団をまとめあげたのは誰か忘れちゃったのかにゃー?」

 

...なるほど。そういう事か

 

「まぁ、今回はそれすらなかったけど。」

 

「...手荒な真似はしてないよな?」

 

「もちろん、ゆっくりしたいのに手荒な真似なんてする訳ないじゃない」

 

「それなら安心だな。」

 

「ちなみになんで一人しか来てないかは単純に一人しか行けないから。案外楽だったわ。」

 

「何をしたんだ?」

 

「上条くんがそれぞれの手を繋いで能力が発動できない状態でジャンケン」

 

...当麻、片手で二人分の手を繋げるのか...

 

「6連勝してここに来たってわけ」

 

...6連?割と多くね?

 

「ま、私と朔夜の愛の力があればこんなの楽勝だけど」

 

「はいはい、おめっとさん。んで、どうだ?俺の活躍...と呼べるほどじゃないかとは思うが。」

 

「技術者としては他に手が出る人なんていないでしょ?」

 

「そうだといいけど...競技者としてはどうだ?」

 

「...もっとぶっぱなせないの?例えば私みたいに...」

 

「火力が欲しいか...でもこのデバイスだとキャパが持たないな...」

 

「...ちなみに私の原子崩しは再現できるのかしら?」

 

「できない...訳では無いがそもそもこれは競技用デバイスであって、撃てるとしても一撃のみのお祭り用だし仮に連射できたとして危険度の問題で絶対に使えない。」

 

「...元々の火力を低くしてリキャストブーストで伸ばすことは?」

 

「...可能だ、だがリキャストブーストで何が伸びるかはある程度しか予測できない。ましてや原子崩しのような俺が解析できないものを増幅させると何が起きるか...」

 

「...反射は?」

 

「!!それならできないことは無い!!なぜこんなにも近くに転がってたスキルに気づかなかったんだ...ありがとう!!やっぱり麦野は最高だ!!」

 

 

 

 

 

 

─何故かふにゃふにゃになっている麦野をよそに俺は新たなマガジンを開発するため演算式を構築しだした。

 

─朔夜sideout─

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