紅髪の奇才と、藍眼の白騎士…たまに鬼神   作:天海 ヒロト

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第八十七話 約束

ー颯魔sideー

 

颯魔「跳ねろ!!」

 

俺は幻影を音速で振るう。腕の動きはキンジの桜花を見様見真似で荒い...が空気が爆裂するような音が響く

 

——もちろん凛璃はバックステップをして避ける...のだが

 

 

先の件で裂かれた服の中にある双球が跳ねる動作に呼応し揺れる...

 

颯魔「...ッ」

 

.....男故仕方ない...とは思うがそれでも自己嫌悪に陥る

 

その止まる一瞬、思考を読んでるのかどうか知らないが距離を詰め切り

 

凛璃「跳びなさい!!」

 

不意に現れた刀の棟の部分がもろに腹部にヒットし

 

ーグワン!!ー ——弾き飛ばされた。

 

2・3メートル飛ばされ途中酸素が一気に排出された...が意識を強く持つことで何とか奴を視界に入れる事が出来た。そして見えた光景は、凛璃がもう一度詰める所だった。もう一撃は今はもらえないので——

 

颯魔「(【幻想転技=哀の幻驢芭】...場所は...彼処だ!!)」

 

——酸素がない故喋ることもままならない。だから1度柱に転移するとこで——

 

颯魔「ハァ...ハァ.....ハァ」

 

何とか酸素を補給する。詰めた途中に消えたので凛璃も一瞬だけ俺を見失う。再び俺を見つける頃には何とか立ち上がることが出来た瞬間だった。焦点も合わず、刀も置きっぱなしの俺を見逃すはずもなく

 

凛璃「神のものだろうと影は嫌いなのよ!!」

 

俺を切り裂く...のが見えたので、横に転がるようにして避ける...が——

 

——ビシッ!!——

 

颯魔「グッ!?...」

 

当たりもしていない肩に痛烈な一撃を喰らったような感覚に陥る.....見ると凛璃が突いているのは俺の肩ではなく、俺の影の肩だった。一体どうすれば影と同調してダメージを与えるのか...とも思ったがここで朔夜のとある技を思い出す...あいつの時は——そう、あいつ自身の身体を伝ったもの...あいつが言うに痛覚同調だったっけか。でもあれは俺の影を貫いている...

 

凛璃「...影穿ち」

 

...おそらく影との痛覚同調のものなのだろう...頭で考えるのは楽だとしても相当キツイぞこれ.....単純に身体が2倍になった気分だ...しかし下がれば銃で撃たれ詰めれば避けきれない.....想像以上にまずい。単純が故対策も単純だが、それが故に難しい。とはいえ、いつも以上の間合いを保てば何とかなるはずだ.....

 

凛璃「さて、そちらも隠し球はあるでしょうけど...ササッと出さないと...出す前に負けちゃうわよ?」

 

——そんなこと分かってるさ。と言おうとするが声が出ない。穿たれた肩を庇ううち半端な酸素がなくなったようだ。頭もクラクラする...

 

凛璃「まぁ、出さない気ならそのまま終わらせるけどね!!」

 

フラッとしながら立ち上がって見るともう奴は確殺距離まで詰めていた。

 

颯魔「後ろで取られるなら...」

 

——前に出るしかないだろ!! 前に駆け出し刀でいなそうとした瞬間、視界がブレる。

 

凛璃「相変わらず甘いわね!!」

 

半分しか聞こえない声、半ば耳に入るのみのものだったがブレた視界を甦らせるのにはちょうど良かった。視界には刀でいなされた俺の綾翔、そして穿たれる頬——

 

颯魔「そこだ」

 

寸前、幻影の刀身で無理やり止めてやつの背後に回り

 

颯魔「隠し球を残しているのはお前もだろ!!」

 

凛璃の空いていた左手——銃に手を当てていた...その銃に

 

颯魔「シャドウ!!」

 

ベレを出し、見えぬ一撃でやつの銃を弾く——その刹那奴は刀を持って

 

凛璃「ざまぁないわね!!」

 

奴は最速で...俺は着地前...被弾するのは当然だ...

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

??「天嵐!!」

 

——そう、天から舞うミサイルがなければ

 

ー颯魔sideoutー

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