どうも。おはようございます、こんにちは、ぐっといぶにんぐ。店長です(´・ω・`)
『東方使徒録』
第三話『里』
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《……来たか》
《…君は誰だ…?》
《俺は…お前だ》
《じゃあ僕は…誰だ?》
《お前は…誰だろうな》
《……よくわからないね…》
《時間が…ない。よく聞け》
《絶対に、お前はお前でいろ。絶対にだ》
《俺はもう…────たくない》
《……》
《…分からないような顔をしているな。今はそれでいい。しかし》
《いずれお前は選択を迫られる、いずれ。そこはお前の自由だ》
《だがな…だがな…》
《俺を…もう…》
《───くれ…》
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ザワザワザワ・・・・
ここは、幻想郷の人間が共に暮らす、人里。
平和に、穏やかに、楽しく暮らしている人間達の集う場所。
あるものは農業をし、あるものは食堂を開き、あるものは寺小屋を開き。
そんな、平和な村だ。
そして、そこではある事で盛り上がっていた。
「村の広場に、見慣れない服装をした少年が倒れていた」と。
現在その少年は、里の守護者でありながら寺小屋の教師をしている「上白沢慧音」の元で保護されている。
そして、この少年について、結びつく事があった。
使徒の噂である。
近々来るであろうと予言されていた使徒。
使徒の噂が登場したら、今度は怪しい服装をした人物が倒れていたと。
疑うのも仕方がないくらい、怪しい。
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「………っ」
目を開けた奏。
そこに写るのは、見覚えのない天井。
「知らない…天井だ」
「起きて第一声がそれか…」
思わず呟いてしまった奏に、呆れるような声が返ってくる。
自分は部屋に敷かれた布団で寝ていたらしいと、奏は察する。
体を起こして後ろを見ると、髪の白い綺麗な女性が立っていた。
「ふむ、その様子だと体に異常はないみたいだな。少年、私は上白沢慧音という。」
「…ぁ、僕は………」
(…あれ、僕は…
誰だ?…)
「…少年? どうした?」
奏が何も言わないまま俯いているため、おもわず慧音が問う。
「……」
奏の頭の中が少しずつ回転していく。
固い鎖に縛られたような記憶を掻い潜っていく。
「…僕は……葵…奏。そうだ…僕は…頭痛に襲われて…」
思い出していく記憶。
「…っ!! ハープは!!??ハープはありませんでしたか!!??」
そう、自分が全身全霊を駆けて守ろうとした物、ハープ。
あまりに焦った顔をしながら問うので、慧音も困惑してしまう。
「葵とやら。お、落ち着け。焦った所で良い事など何もないぞっ。」
少し困惑しながらも、慧音がとあるものに指を差す。
「ハープ…というものがどういうのかは知らないが、君はこの里に倒れていてな。君の傍にこんなものが落ちていたんだ・・」
そこにあるのは、
「・・・あぁ・・・!! 良かった!!」
いつも共にいたハープであった。
「これはハープというのか・・・この固い糸のようなものが張り巡らされているのは・・・なんなのだ?」
布団から飛び出てハープを確認している奏を見ながら、慧音が呟く。
(ハープを知らない? ・・・・珍しいなぁ)
確かに、ピアノやギターなどみたいに知名度が高いわけではない。
しかし、名前の一文字も知らないとなると少し疑問が残る。
「…これは、言うより実際にやったほうが良いかな…」
そう呟き、
~~~♪
ハープを弾き始める。
今弾いている曲は、「切なくも、楽しく壮大」な雰囲気がある曲だ。
このような曲のほうが、知らない人にとっては心に響くのではないかという奏の考えである。
~~ ~~~~♪
しばらく経つと奏の演奏が終わる。
「……どうでしたか?」
元々家で弾いていた奏は、自分の演奏を人に見せたことはなかった。
そのせいか、少し不安な顔をしながら問う。
そして、問いに対して慧音は、
ガッ
葵の手を掴み、
「感動した!!! 実に感動したぞ!!! 葵!!!」
泣きながら感想を言ってくれた。
予想を上回る感想が来たなぁ、と奏は心で呟いていた。
「あ、ありがとうごz「こうしてはいられん! 一刻も早く皆にこの素晴らしさを知ってもらわなければ!!!」え…!?」
と叫びながら部屋を出て行った慧音。
(知ってもらわなければ=他の人に見せる?聞かせる?
これは…コンサート!?)
「はぁ…」
(今日は・・・・忙しくなるなぁ…)
哀・葵奏
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慧音が部屋を出て行ってから、奏はこんなことを考えていた。
自分は何故こんな所にいるのだろう、と。
あの時、部屋で激痛に襲われ、倒れた。
起きたら、見知らぬ家と見知らぬ人に出会った。
「…おかしいにも程があるよな…」
部屋の窓を覗いてみれば、それは古い昔を思い出させるような[村]
自分はタイムスリップでもしたのだろうか?
そんなことがあるはずはない、奏はそう決め付ける。
一時期、世間で「タイムマシンが作れる!?」的な話が盛り上がっていたが、軍事関係の仕事をしている母は「そんなの今は無理よ(笑)」と言っていた。
(何も…分からない…だけかな…今は)
そう、何も分からない。
「慧音さんに…聞いてみれば…謎も解けるはずだし…」
(…今は、待とう)
自分に言い聞かせるように心で呟き、奏は後の演奏のための指慣らしを始めた。
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「葵! ちょっとこっちに来てくれ!」
ついに来たか、誰にも聞こえないように奏が呟く。
「……僕を連れてどうする気です?」
奏には今更わかりきってることなのだが、改めて質問をする。
「ふふ…なぁに、見てみればわかるさ」
(これは…十中八九、他の人にお披露目なんだろうなぁ…)
慧音に誘導され、部屋を出る。
心臓の鼓動が高鳴る。
(緊張…してるのか。僕)
部屋を出たあたりから、家を出る時間が長く感じる。
まるでスローモーションのように。
緊張のせいなのか手汗を感じ、しまいには背中に汗を感じる。
(っ…)
ひとつ、またひとつと、心臓の音が聞こえる
そして、家の戸が開かれる。
ザワザワ・・・
「あれが…使徒?」
「こら、使徒の名は出すなって慧音先生から言われてるでしょ」
「おかーさん、演奏会があるんだって」
「そうねぇ、聞いてみましょう」
「おい、あのガキが持ってる物はなんだ?」
「俺だって知らねぇよ、使徒が持ってる外界の物なんじゃねぇの?」
(使…徒……? 皆、僕を使徒と呼んでいるのか…ア○ム?リ○ス?カ○ル君?『リリンの生み出した文化の極み』的な事を言うあれかな?)
(……違うよな。うん)
そんな事を考える奏。
そんな奏の前には、簡易式で作られたと思われる小さなステージと椅子が設置されていた。
「さぁ、葵! お前はあそこで皆に先ほどの演奏をしてもらうぞ。今、お前にはよそ者としての信頼の無さが里の者から感じているだろ?使徒とかなんたらと言っているだろう」
「は、はい…。しかし、何故僕が使徒と呼ばれてるんですか…?そこがイマイチ分からなくて…」
「それは後でお前に説明してやる。お前の立場等も色々とな。だから、その前に里の皆にお前が安全な存在という事を示すためにも、皆とのコミニュケーションという事で今回の場を作ったんだ」
コミニュケーション。あまり奏には縁のない言葉。
しかし、音楽でコミニュケーションが取れるなら、奏にとっては楽な話だった。
「さぁ、行け!」
慧音に背中を叩かれる奏。
コツコツ…
ひとつひとつと、ステージに付属している小さな階段を上り
ついにはステージの中央に来てしまった。
「……」
(思い出せ思い出せ思い出せステージに立った時の行動だ思い出せ思い出sそうだまずは一礼するんだ次はなんだなんだなんだ椅子に座り数秒を置いて演奏開始だろさぁやるぞ奏!)
ペコリ、と奏が頭を下げ一礼する。
拍手はない。
静寂がステージのある里の広場を包む。
拍手がないのを悟ると、奏は椅子に静かに座る。
そして、
タララン
奏でる。いつも傍にいた相棒と共に、音を、曲を、奏でる。
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第三話『里』
あれですねぇ、自分が読むと…文章による説明が薄いかなぁと思いますなぁ。
しかし、まだ小説を書くのに慣れていないのも事実。作者が小説を書くのに慣れるまで暫しお待ちください。
(*店長)「俺も幻想入りして、自然溢れる地で旅をしたいなぁ。もちろん能力付きで」
(#現実)「現実逃避乙。お前が幻想入りしても森に落ちてそのまま妖怪に食われてオワタコンボだな」
次回投稿の詳細は、活動報告にて。