萌えっ娘もんすたぁSPECIAL -Code;DETONATION- 作:まくやま
――はじまりは、ひとつだった。
ひとつを生んだ空間は時とともに拡がりを見せ、いつか…やがてそれは、数多の分岐を経る事になる。
…これは、その分岐の中のひとつ。
原初よりその姿が大きく変わったとしても、紛うことなくそれは、原初より続く一つの世界であることを記す…。
萌えっ娘もんすたぁSPECIAL -Code;DETONATION-
第1部
【 Glorious Skyhigh 】
“萌えっ娘もんすたぁ”。
縮めて、"萌えもん”。
ヒトの姿を模し、ヒトと似た肉体を持ちながら、その生態は野生動物のソレに酷似している、フシギな不思議な生き物。
萌えもんは何処から生まれ、如何様に進化していったのか…
世界各地に数多の伝承が詠われるものの、その真実を知るものは、だれも居ない。
だが、誰も居ないからこそヒトは、その真理へと到達したいがために絶えず研究を重ね続ける。
ある者はその【生態】を、ある者はその【発祥】を、ある者はその【進化】を…各々がそれぞれ、強い探究心と好奇心を持って、真理へと臨んでいた。
またある者は、そのヒトならざる力を持つ萌えもん達を争いの道具にし、他者を傷つける【威力】とした。逆に萌えもんを家族に迎え入れ、【愛情】を育んだ。中には種族の壁を越え、生涯の伴侶とする者も居た。
そうやってヒトは萌えもんと接してきた。時に争い、互いに淘汰し合いながらも、決して共生を止めなかった。
やがて文明の発達とともに世界は変わり行き、人が操る萌えもん同士の争いは、いつしか一つの競技として確立していき、それを【萌えもんバトル】と呼ぶようになる。そして萌えもんを操り戦う者を【トレーナー】と呼ぶようになった。
そしてトレーナーが萌えもんと共に登り掴みとる強さの頂…【萌えもんマスター】の称号は、多くの人にとって至上の栄光として燦然と輝くようになった。
ヒトは数多の夢を持ち、萌えもん達と共に生きる。夢を掴み取るものがあれば、夢に敗れ妥協する者もある。夢を叶えるために、汚泥へと踏み入れる者もある。
そういう意味では今も昔も、ヒトと萌えもんの関係は変わってはいなかった。
世界とは、美しいだけではいられないのだ。
…それは、この物語の基点となる一地方…カントーの地でも同じである。
生きるものは皆優しく、陽の当たる世界は常に美しい。
だがそれと同じくして
生けるものは皆汚らしく、陽の当たらぬ世界は昏く澱んでいる。
均衡の取れた不平等な世界で、彼らは今日も、生きている…。
=補足=
作中世界観は原作のFRLG、正確には【萌えっ娘もんすたぁ 金銀ver】をベースにしております。
夢特性あり。タイプと技はXY、ORASの第六世代準拠。
バトル描写はアニメ版をベースにしたものとなっており、当たらない必中技などゲームではあり得ない描写が見られます。
また、ベースにしている【萌えっ娘もんすたぁ金銀ver】の仕様上、一部のキャラの進化方法に原作とは異なる仕様が施されています。
可能な限り作中で話には取り上げますが、至らぬところがあればなんなりと仰って頂ければ幸いです。
また「萌えもん」と銘打つ作品が原作でありますが、当作品内には普通に♂の萌えもんも登場します。
ストーリーでも個人的な趣味嗜好に偏り、「萌え」より「燃え」を重視する部分があります。
以上をご理解した上で、何卒よろしくお願いします。