D・CⅡなのはstriker's漆黒と桜花の剣士 作:京勇樹
チル兄さんがエムペで掲載されているバカテス作品とのコラボです
それでもOKという方は読み進めてください
IF話 異世界からの来訪者
ピンポンパンポーン♪
ある日の放課後、突然放送が始まった
《2年Fクラス、吉井明久及び常村結華大至急、学園長室に来なさい。繰り返します》
それを聞いた、文月学園2年Fクラス所属の
「また?」
「今度はなにをする気だよ……」
そう呟きながら、二人は教室を出た
二人は度々、学園長の実験に協力してきたが、それらは全てロクな結果ではなかった
故に、二人が顔を見合わせて嫌な表情を浮かべたのも無理はないだろう
そして、二人は学園長室に到着するとノックした
すると
『入りな』
と、促された
二人はドアを開けて、学園長室に入った
「呼ばれたので来たんですが……」
「なんのようですか? ババア長」
明久のは、はっきり言って罵倒である
隣に立っていた結華は、明久の頭を叩いた
「このジャリには、いっぺん誰がこの学園で一番偉いか教える必要がありそうだねぇ」
学園長もあまり誉められた口調ではない
だが、ある意味仕方ないのかもしれない
この学園長はむしろ、教育者というよりも研究者なのである
故に、口調が悪いのだ
「それで、要件はなんですか?」
と結華が問い掛けると、学園長の藤堂カヲルは机の引き出しから一対の腕輪を取り出した
「この《赤月の腕輪》の実験さね」
明久と結華は、予想通りの事に嫌な顔をした
そして明久は、表情を変えずに
「大丈夫なんでしょうね?」
と、学園長に頷いた
すると学園長は、フンと鼻で笑い
「さあ、知らないね。あんたらで初めて試すんだから」
と断言した
それを聞いた二人は
(信用できない……)
と、心の中で思った
「ほら、いいからさっさと試しな」
業を煮やしたのか、学園長が腕輪を二人の前に置いた
二人は渋々といった様子で、腕輪を装着した
「で、キーワードはなんです?」
と、明久が諦め半分で聞いた
「まだ試験だからねぇ。普通に
それを聞いた二人は視線を合わせると、うなずき
「「
と、キーワードを唱えた
すると、足元に魔方陣が浮かび上がるが
「あれ? なんか、いつもと違うような……」
「だなぁ……それになんか、バチバチ言ってる」
二人が呟く通り、魔方陣の形はいつもと違い、さらには放電している
と、二人が見詰めていたら
「二人とも! 今すぐに、腕輪を外しな!」
学園長が声を張り上げた
「学園長、まさか!?」
「暴走してるんだよ! さっさと外しな!」
「このババアは、本当にロクな物を作らないな!!」
明久達は罵倒しながら、腕輪を外そうと手を伸ばしたが
次の瞬間、部屋中を強い光が覆った
そして、光が収まると
「吉井と常村はどこに行ったんだい……?」
学園長室内には、明久と結華の姿は無かった……
◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇
ある一室に、一人の男が椅子に腰掛けていた
その男は紫色の髪に、少しくたびれた白衣を着ており、キーボードを高速で叩いていた
「ふむ……理論的には、これでイケる筈だが……」
男、ジェイル・スカリエッティがそう言いながらエンターキーを押すと
部屋の中央にあった直径約2メートルほどの台座が光った
「お、お、おお?」
スカリエッティが見つめている先で、少しずつ光が強くなり……
爆発が起きた
「むぅ……失敗だったか……なにがいけなかったのだろうか?」
スカリエッティはそう言いながら、空調を動かして煙を排出した
そして、部屋の中央を見て固まった
「ひ、人だと!?」
部屋の中央にあった台座は壊れていて、代わりに二人の少年と少女が倒れていた
その二人を見たスカリエッティは、しばらく呆然としていると
「ど、どうしたものかな……これは……」
と、頭を掻いた
そしてしばらくすると、電話の受話器を取って
「あ、私だが……」
と、誰かと電話を始めたのだった
バカと魔法が交錯した時、面白い物語が始まる