D・CⅡなのはstriker's漆黒と桜花の剣士 作:京勇樹
「ここらで、一旦休憩にしよう。チンクお茶を」
スカリエッティは息を吐くとイスに深く座って、チンクにお茶を頼んだ。
「・・・・・んだよ・・・」
「ん? なんだね?」
義之の声が聞こえなかったので、スカリエッティは聞き返した。
「
義之は感情をあらわに怒鳴った。
「そうだよ、こんなの人がやることじゃないよ! 人をまるで物みたいに!!」
フェイトは涙を流しながら、叫ぶように言い放つ
「裕也先輩・・・・」
由夢は涙が眼の幅まで溜まっており、俯いている。
「裕也君・・・、一人で・・・・」
音姫は泣くのをこらえようとしているが、肩が震えている
「裕也・・・・だから……あんな表情で戦うんだ・・・・」
まゆきは思い出しながら言ってるのか、眼を閉じている。
「人の命をなんだと・・・・」
エリカは俯きながら、拳を白くなるほど握り締めている。
「これが人間なのか・・・・」
美夏は怒りを堪えながら呟いている
「スカリエッティ先生よ、ひとつ質問があるのだが」
杉並は真剣な表情でスカリエッティに対して質問する。
「何だね? 答えられるなら答えよう」
スカリエッティはチンクからお茶を受け取り、一口含んでから杉並に聞く
「
杉並の質問を聞いた全員の視線が、杉並を見てからスカリエッティに集中する。
「
スカリエッティの言葉を聞いた義之達は全員、目を見開いた。
「一族皆殺しなんて・・・・そんな・・・」
小恋は信じられないのか、首を左右に振るう
「事実だよ……キャロの一族がそうなった・・・」
スカリエッティの言葉を聞いた生徒全員の視線が、キャロに集中した
「はい、その通りです。私の一族は龍の召喚を扱う遊牧民なのですが、1年前に私以外全員殺されました・・・」
キャロは下を向いて、辛そうに言った
「僕は両親を目の前で殺されて、強化手術を施されて、1年前に助けられました」
エリオもキャロに続くように言った、その言葉を聞いてフェイトはハッとした
「2人を助けたのが……裕也なの?」
「「「「「え?」」」」」
義之たちの視線がフェイトに集中した。
「ちょうど一年前に、裕也が一週間くらい学校を休んだ時期があったんです。確か……5月頃」
フェイトは口元に手を当てながら言う。
「うむ、その通りだ。その時、裕也にはイギリスに行ってもらった」
「イギリスかよ・・・」
渉は行った場所を聞いて驚いている
「そういやぁ……裕也くんは一体、何時から
はやてはふと思ったのか、スカリエッティに質問した。
「裕也が守護者に所属したのは、小学校1年生からだ」
「な!? 小学校1年からかよ!!」
義之は予想外に早かったために驚いている
「なんで、そんな小さいころから・・・」
はやては分からないのか、首をかしげている
「それはね、『守りたいから』と言っていた」
「守りたい?」
「ああ、君たちを守りたいと言ったんだ。彼は……7歳の頃にね」
スカリエッティは少し暗い表情をしながら、言った。
「なんで?」
「裕也くんはね、罪を償うとも言ったわ」
「罪?」
「ええ、『僕のせいで、はやて、アリシア、フェイト、連華、神夜から両親を奪ってしまったし、なのはとリンディさんには寂しい思いをさせちゃったから、僕が守りたい』って」
リンディは複雑な気持ちなのか、苦い表情をする
「それに、裕也が提案したんだ。アリシアとフェイトをハラオウン家に引き取って欲しいって」
「え?」
フェイトはクロノの言葉を聞いて驚いている
「ハラオウン家とテスタロッサ家は部屋が隣同士だから、昔から家族ぐるみの付き合いでな」
「裕也くんも一緒に住むって聞いたんだけど……僕は戦うから、何時死ぬかわからないのに一緒に住むなんてかわいそうですから、って」
「そんな・・・・」
「それに、はやてのボルケンリッターズの覚醒を手伝った」
「シグナムたちが!?」
「ええ、まずは自分のリンカーコアを提供しまして、それからは蒐集を手伝ってくれました」
「それに、防衛プログラムも消してくれました……劫の眼を使って」
「・・・・」
はやては胸元にある剣十字架のペンダント、待機形態のデバイス<シュベルト・クロイツ>を強く握り締めた
「士郎に関しては、私に執刀してくれと頼んできた。まぁ、私も治るのに時間が掛かってしまったがね」
「おかげで、なんの障害も残らなかったがね」
「裕也くん・・・・」
「アホやな・・・・むしろ、その状況でウチの親だけが生きてたら、親を軽蔑しとったで・・・・」
はやては涙を堪えながら言い放った
リンカーコアの蒐集には激痛を伴い、さらには
つまり魂を削った
「感謝しか……沸かんわ・・・・」
はやてはポッドの中で浮いている裕也を見た。
「さて……続きを話そうか」
スカリエッティは、持っていたマグカップを机に置きながら言った