D・CⅡなのはstriker's漆黒と桜花の剣士 作:京勇樹
き風見大橋の遊歩道を、ボロ布を纏った1人の小さな子供が懸命に走っている
「はあはあはあ・・・・」
子供は肩で息をしながら前だけを見て走っているが、その後ろに複数の白い法衣を纏った奴らが子供を追いかけている
「近辺に居るはずだ、探し出せ!」
それは
「誰か、助けて・・・・」
子供はただ懇願することしか出来ない
すると
「ようやく見つけたぜ」
と、子供の後ろに近づいていた使徒が子供の腕を掴もうとした瞬間だった
「させるかよ!」
「おらっ!」
と、黒い2つの影が間に割り込んだ
「貴様ら、何者だ!」
使徒は邪魔されたのを怒りながらも、体勢を整えた
「お前達を地獄に落とす者だ!」
「てめぇらは、生かしちゃおけねぇ!」
(ユーノ、封鎖結界を頼む、範囲は風見大橋を囲うくらいで)
裕也は念話でユーノに頼む
(わかった!)
すると、風見大橋を覆うように翡翠色の封鎖結界が展開される
「これは、封鎖結界だと!?」
「さてと、自分たちの罪を数えろ。モグラ共」
裕也が宣言すると、蓮華も戦斧を向けた
(モグラって?)
裕也の言った言葉に疑問を覚えたのか、なのはが念話で聞いてきた
(インデックスの蔑称だよ。地下に潜ってることからの呼び方)
(なるほどねー)
「貴様、我らをインデックスと知ってて言うか!」
使徒は裕也の言葉に激怒する
「ああ、知ってて言うさ」
「つか、てめぇらと一緒にしたら、モグラがかわいそうか」
裕也は空間魔法で刀を2本呼び出して、構えた
右手には、おなじみの小太刀の鉋切長光
そして、左手には紫色の刀身の刀、銘は
この刀はその昔、妖怪の
「たった2人で挑んだことを、後悔するがいい!」
と、言うと同時に使徒達10人は裕也達に向けて魔法の矢を乱れ撃ちしてくる
「誰が2人だって言った?」
裕也が宣言すると同時に使徒が放った魔法の矢に向けて、色とりどりの魔力弾が当たり相殺されて、爆発が起きた
「ちぃ! 仲間が居たか!」
使徒は舌打ちと同時に宙に舞う
(ええ?! 空をデバイス無しで飛んだ!?)
(俺達にとっては必須項目です)
裕也は念話で言うと同時に、右手の人差し指と中指を立てて口元に持っていく
「青魂青龍、
と、裕也が呪文をつむいだ瞬間、裕也も空を舞った
蓮華も裕也に続いた
「貴様らもか!」
使徒はどうやら、裕也達が空を飛べたことを驚いているようだ
「空を飛べるのが貴様らだけとは思うな!」
「空中戦は得意なんだよ!」
裕也達は高速で使徒達に接近する
「ほざけ!」
使徒は裕也に向けて集束砲を放つ、が、裕也はそれを冷静に見ると右手の鉋切長光で簡単に切り裂いた
「なに!? 私の集束砲を切り裂いただと!?」
(フェイト今のうちに子供を!)
(わかった!)
裕也はフェイトに念話で子供の回収を頼んだ
あのメンバーの中で1番速いのはフェイトだ
フェイトの速度ならば使徒たちに追いつかれることもないだろうと考えたのだ。
「遅くなってごめんね? 今助けるから!」
フェイトはソニックフォームで一気に子供の隣まで移動すると、子供を抱えて初音島方面に高速移動した
「しまった、素体が!」
使徒は子供がフェイトに子供が連れて行かれたことに意識を割いた瞬間
「IS発動、ライド・インパルス!」
と、トーレが眼にも留まらぬ速さで近づき両手両足に着いている専用武装<インパルス・ブレード>で使徒1の首を切り裂いて、使徒の首があった場所からは鮮血が噴水のように噴出す
「貴様!!」
使徒2は仲間が殺されたことを怒ったのか、意識を裕也から外してトーレを見る
「余所見してる場合かよ!」
「行くぜ!」
「「連撃!」」
裕也の蜘蛛斬に電撃が迸り、蓮華のグランヴェルにも電撃が現れた
「「
裕也と蓮華が回転し始めると、その名前の通り、まるで電撃を纏った独楽のように高速回転し始めて、使徒を2人、細切れにした
「ちぃ! このガキが!」
使徒3はこれ以上犠牲を出せないと判断したのか、距離を取ろうと後退するが
(まゆき先輩、今です!)
(了解!)
「ウィング・ロード!」
風見大橋から、白い道が使徒達の逃走経路を遮るように走った
そこを高速で走ってくるのは、もちろんまゆきだ
「はああぁあ!」
まゆきは自身のデバイスであり、武器のエクスカリバーを振りかざす
「ちぃ!」
使徒は右手を突き出して障壁を張るが
「バリアブレイク!」
まゆきの大剣は障壁を破壊して、使徒に迫った
「なめるな!」
使徒はまゆきに向けて、魔力弾を近距離で放った
「うわっ!」
まゆきはそれを間一髪でかわす
「ふん、雑魚が!」
使徒は追撃をまゆきに放とうとするが
「おせーんだよ!」
まゆきの反対側から迫っていたノーヴェが、自身の専用武装の<ジェット・エッジ>で使徒の手を蹴り上げると、体を回して足を使徒の首に巻きつけて
「おらよ!」
と、一気に体を回した
すると
ボキッ!
と、音がして使徒の首はありえない方向を向いていた
「くそっ! ここにこんな強さの奴が居るなんて、聞いてないぞ!」
残りの6人の使徒は必死に逃げようとするが、それを裕也達が許すわけが無かった
『IS発動、ヘヴィ・バレル』
無線でディエチの声が聞こえて、使徒の1人を極太の砲撃が葬った
それを呆然と立ち尽くしていたら
「ソード・レクイエム エクスキューション・シフト!!」
と、裕也が唱える声が聞こえた
気付くと、数多の魔力刀が逃げようとしていた使徒達を360度囲っていた
「これは!?」
「死ね、ファイア!!」
裕也が宣言すると、数多の漆黒の魔力刀は切っ先を使徒に向けて高速で射出された
「くそーーー!!」
使徒達の悲鳴が聞こえたが、裕也は魔法を止めなかった
いや、裕也が使徒に対して情けなどかけようはずが無かったのだ
「貴様らにふさわしいのは、地獄だ・・・・」
裕也と蓮華は、魔法が終わり肉塊になって落ちていく使徒の残骸を焔で跡形残さずに焼き払った・・・・・・