D・CⅡなのはstriker's漆黒と桜花の剣士 作:京勇樹
翌日 12月23日クリスマス・パーティー当日
場所 体育館
「ーということで、本日の14時からクリスマス・パーティーが開催されます」
今壇上で演説しているのは、学園長の芳野さくらさんだ
尚、身長が足りないので木箱を台にしている
「パーティーには、一般のお客さんなど学園外からの来訪者もたくさん訪れます。なので、風見学園の学生として、恥ずかしくない行動をするように心がけてください」
今、さくらさんがしているのはクリスマス・パーティーの注意事項を言っている
こういった通達がされると、いよいよクリスマス・パーティーも本番だなーって一気に気持ちが高ぶってくるなぁ。
周りの生徒達も一緒なのか、ざわざわとざわついた空気が流れている
「おい、義之。お前、今日の放課後どうするんだ?」
俺の隣に立っていた渉が聞いてきた
「どうするって、きっとSSPで大忙しだぞ?」
「それは俺もわかってるよ。でも、休憩時間があるだろ? その貴重な時間をどうつかうよ?」
「ん~、特に決めてないけど・・・」
ってか、いつ、どのくらいもらえるかもわからない休憩時間に予定なんて立てられないし。
俺の言った言葉を聞いた渉は興奮した様子で
「バカかお前は! せっかくの彼女ができるチャンスなんだぞ! 今日頑張んなくって、いつ頑張るんだ!」
拳を握り締めて、力いっぱいに宣言された
そんなこと言われてもな
適当に、ぶらぶらするくらいしかできないだろうが
「あ、そういうことですか? もう余裕ってことなんですね、この義之さまは」
「別に余裕ってわけじゃないけどさ」
ってか、義之さまってなんぞや
まぁ、特別クリスマス・パーティーでどうこうってのはないんだよなー
ってか、今回はどう考えても、そんなムードになりそうもないし
SSPでヘロヘロになりながら委員長に叱咤されるか、俺のことを目の敵にしているムラサキに付回されるか
楽しい展開なんて、期待できないよな~
俺の顔を見ていた渉が頷きながら
「ふーん。お前の中には、何人か候補が居そうな感じだな」
「候補? って、なんのだよ」
「んなもん、決まってんだろ。恋人候補よ」
「はぁ?」
恋人候補だぁ?
委員長とムラサキがか?
「ば~か、何言ってんだよ。そんなんじゃないって」
「へ~。なんか真剣な顔してたから、てっきり誰かのことを考えてるんかと思ったよ」
「そういうお前は、どうなんだよ?」
「俺か? 俺は・・・・まぁ、なんだ・・・」
渉にしては、珍しく歯切れの悪い回答だな
「なんつーか、今回はちょっとまじめに決めてみようかと思ってさ」
微かに照れたような表情を浮かべる渉
その瞳は真剣だった
「そろそろさ、俺もちゃんとした彼女が欲しいからさ。ま、お互い頑張ろうぜ」
「おう」
俺と渉はお互いにやりと笑みを浮かべて、こつんと拳同士をぶつけ合う
彼女・・・かぁ
俺はどうなんだろうか・・・
気がつくと、開会式の言葉は閉会の言葉を迎えていた