D・CⅡなのはstriker's漆黒と桜花の剣士 作:京勇樹
12月31日
夜 コテージ
「寒いな」
もうすぐ0時になろうとしている時、義之は外に出ていた
理由は、なんとなく星空が見たくなったからだ
吐いた息は白くなって、すぐに消える
そして、義之は周囲を見回す
すると、1箇所で知った顔を見つける
「おーい、委員長」
「あら、桜内。どうしたの?」
沢井麻耶だった
「ん? まぁ、なんとなく星が見たくなってな。そう言う委員長は?」
「私も似たようなものよ。………ねぇ、一緒に見ない?」
沢井が聞くと、義之は一瞬眼をキョトンとさせるが。すぐに微笑み
「いいぜ」
と、答えた
「ありがとう」
沢井は返事をすると、上を見上げた
義之も見上げる
上げた2人の視線の先に広がるのは、満点の星空
冬で空気が澄んでいるからか、はっきりと見える
「綺麗ね」
「だな」
2人は言葉少なげに話す
すると、遠くから
ゴーン
と、鐘の音が聞こえた
「お? 除夜の鐘だな。ってことは、新年明けたか」
「そうみたいね」
2人は顔を見合わせて
「「あけましておめでとうございます」」
と、同時に頭を下げた
これぞ日本の挨拶である
「ま、明日………いや、もう今日か? 今日はどうせまた、杉並捜索だろうな。お互い頑張ろうぜ」
「そうね。せめて、桜内の足手まといにならないように頑張るわ」
「おいおい。委員長もそう悪くないぜ? そんなに謙遜するなよ」
「あら、ありがとう。」
義之の言葉に沢井は、微笑む
2人はその後、しばらくの間とりとめも無い会話をしていた
◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇
時は少し戻り
露天風呂
「あー、いい湯だ……」
そこには、裕也が1人で入っていた
両手はヘリの岩にかけて、両足は広げて入っており
視線は上に向けて、星空を見ている
「はー。しかし、まさか杉並が現れるとはなー」
と、愚痴っていると
カラララ
「んぉ? 誰だ?」
裕也は背後を振り返って、人物を確認した
そこに居たのは…………
「お邪魔しまーす♪」
なぜか、フェイトだった(笑)
「待てーーーい! なんで、居るんだーーーー!!!」
裕也は思わず、心から叫んだ
「え? あれ」
が、フェイトはある看板を指差した
そこに書いてあったのは
<この露天風呂は混浴です>
という、衝撃的(裕也にとって)な文字だった
「見てなかった………」
裕也は思わず、顔を両手で塞ぐ
「ねぇ、私も入っていい? 流石に寒い」
と、聞いてきた
裕也はビクッ! と、震えて
「おお! 入っとけ、風邪を引いたら困るしな」
と、入るよう促した
「それじゃあ、入るね」
フェイトはかけ湯をしてから、足からゆっくりと入った
「はぁ、いい湯だね」
「おう」
「星空も綺麗だし」
「そうだな」
「このまま、平和だったらいいのにな………」
フェイトは星空を見上げながら、辛そうに呟いた
「フェイト………」
すると
ゴーン
と、聞こえた
「除夜の鐘だね」
「ああ、そのようだな」
すると、2人はお互い正面に座って
「あけましておめでとうございます」
「今年もよろしくおねがいします」
と、挨拶した
まぁ、場所が場所なので少し違和感がするが
「まぁ、俺達は杉並探しが最初になるな。やれやれ、慌しい」
「ふふ、そうだね」
と、また星空を見ていると
「ねぇ、裕也」
「なんだ?」
「背中洗ってあげようか?」
フェイトの爆弾発言に裕也は慌てて
「ちょい待て!! なにを考えている!?」
ズザザ! と、距離を取った
「別に、何も考えてないよ?」
と、笑いながら裕也に近づくフェイト
裕也はジリジリと後ろに下がって、ドアにぶつかったので後ろ手で開けようとするが
「あ、あれ!? なぜに開かない!?」
裕也がガチャガチャと回すが、開かない
「さっき、バルディッシュに頼んで鍵を締めてもらったの」
フェイトは満面の笑みを浮かべながら、告げた
「バルディッシューーーーー!!」
<すいません。主の命令は絶対ですので>
「裕也、いい加減諦めたら?(満面の笑顔)」
「………そうします……」
裕也は諦めて椅子に座ったのだった
んで、こちらでは
「「 …そろそろ、諦めなさい」」
「待て待て! お前らはなにがしたい!?」
「「ひ、姫始め?」」
「誰だーー! こいつらに、こんな入れ知恵したのはぁぁぁ!!」
「あたしや!!」
「お前かぁぁぁぁ! このおっぱいソムリエ狸ガァァァァァァ!!」
「誰が狸や!!」
「お前だぁぁぁぁ! お前の血の色は何色だーーー!!」
「ふむ、この狸のことだ。黒に違いない」
「誰が腹黒狸や!!」
「そこまで言ってないの」
ある意味、修羅場を迎えていた