D・CⅡなのはstriker's漆黒と桜花の剣士   作:京勇樹

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それぞれのデート 終

あれから時は経ち、午後五時になった

 

日は暮れて、既に暗くなってきている

 

さくらパークのゲートには、義之と麻耶。そして、勇斗の姿があった

 

「いいのか? なんなら、パレード見てってもいいんだぞ?」

 

義之はさくらパークの目玉のパレードを見ないで、外に出た麻耶に問いかけた

 

「勇斗が居るのに遅くまでいれないし、お母さんも心配だしね」

 

「そっか……」

 

「でも……」

 

麻耶はさくらパークのゲートを見上げると、眩しそうに目を細めて

 

「一回でいいから、見たかったな……」

 

と、呟いた

 

それを聞いた義之は数秒間黙ると

 

「なんなら、今度二人で来るか?」

 

と、麻耶に問いかけた

 

「え?」

 

問いかけられた麻耶は数秒間唖然としていたら、顔を赤らめて

 

「……うん」

 

嬉しそうに微笑みながら、頷いた

 

その顔を見た義之の心臓がバクバクと鳴っていると

 

「なにしてるの、ふたりとも! バスがきちゃうよ!」

 

と、バス停に居た勇斗が大声を上げた

 

「今行くー! 桜内、行きましょ」

 

「オーライ」

 

麻耶に言われて、義之は頷いた

 

そして二人は、勇斗が待っているバス停に向けて走り出した

 

場所は変わって、さくらパーク内の観覧車

 

そのゴンドラの一つに、裕也とフェイトは乗っていた

 

「いい眺めだな」

 

「そうだね……そういえば、裕也」

 

「なんだ?」

 

「そろそろ帰らないでいいの?」

 

フェイトが問いかけると、裕也はポケットから携帯を取り出して

 

「ほれ」

 

と、画面を見せた

 

そこには

 

fromエリオ

 

義父さんへ

 

今日はキャロと二人でルールーの家に泊まるので、ゆっくりと楽しんできてください

 

と、書かれていた

 

「んで、キャロからは」

 

裕也は携帯を操作してから、再びフェイトに画面を見せた

 

fromキャロ

 

義父さんへ

 

たまには、ゆっくりとフェイト義母さんと一緒に羽を伸ばして下さい

 

と書かれていて、裕也は再び携帯を操作してから、再度フェイトに見せた

 

fromルーテシア

 

裕也さんへ

 

エリオとキャロはホテル・アルピーノにお任せ! 裕也さんはフェイトさんとごゆっくり♪

 

と、書かれていた

 

補足説明だが、ホテル・アルピーノというのはルーテシアの家が経営している初音島唯一のホテルである

 

美人若女将でルーテシアの母のメガーヌと看板娘のルーテシアが中心となっている

 

このホテルの目玉は、ルーテシアが召喚獣のガリューと一緒に偶然掘り当てた温泉である

 

しかも凄いのが、このホテルは年々増改築されており、その設計をルーテシアがしているのである

 

その腕はもはや、本職の方も脱帽の域で、年々売り上げを上げでいるのである

 

なにより恐ろしいのは、その設計は本人曰わく

 

「まあ、これも趣味だけどね♪」

 

とのことである

 

それを聞いた裕也は思わず、突っ込みを入れたのを覚えている

 

閑話休題

 

三人からのメールを見たフェイトは微笑んで

 

「いい子達だよね……」

 

と呟いた

 

「ああ、俺にはもったいないくらいにいい子達だよ……」

 

フェイトの呟きに裕也は同意しながら、目を細めて外を見つめた

 

「裕也……」

 

フェイトはそんな裕也の言葉を悲しく思った

 

気づくと、ゴンドラの高さはかなり低くなっていた

 

それに気づいた二人は、手荷物を掴み、落とし物がないか確認した

 

すると、扉が開き

 

「足下にご注意くださいませ」

 

と、係員が注意を促した

 

そして、裕也とフェイトは時間もあって先に夕食を軽食コーナーで食べた

 

そして、ひとつのアトラクションを終えて歩いていると

 

『まもなく、ナイトパレードを開催します。ご覧になるお客様は中央通りまでお集まりください。繰り返します……』

 

という放送が、二人の耳に聞こえた

 

それを聞いた二人は、互いの顔を見合わて

 

「行きますか」

 

「そうだね」

 

と、頷きあった

 

それから二人は、マップを頼りに中央通りまで歩いた

 

すでに中央通りは人だかりが出来ていて、二人の入るスペースは無いように見えた

 

「うーん……どうしよう……」

 

と、フェイトが悩んでいると

 

「フェイト、こっち」

 

と、裕也がフェイトの手を引いて歩き出した

 

「裕也?」

 

フェイトは裕也がいきなり、中央通りから離れ始めたことに首を傾げた

 

「裕也、どこに行くの? 中央通りから離れてるよ?」

 

「すぐそこだよ」

 

フェイトからの問いかけに裕也はそう言うだけで、どんどん歩いていった

 

すると、進行方向の先に城を彷彿させる建物があった

 

そこもアトラクションだが、パレード中は立ち入りが制限されているらしい

 

裕也はそんなことお構いなしに近づき、ドアの近くに立っていた係員にパスを差し出した

 

すると、視線をフェイトに向けて

 

「ほら、フェイトもパスを出して」

 

と、催促した

 

フェイトは内心で首を傾げながらも、パスを取り出して係員に渡した

 

すると、係員はパスの表面に印刷されているバーコードを機械で読み取り

 

「確認が取れました。どうぞ」

 

とドアを開けて、二人を中に入れた

 

「どうも」

 

「ど、どうも……」

 

裕也は普通に、フェイトは戸惑いながらも中に入った

 

すると、少し先にエレベーターのドアが見えた

 

裕也はフェイトを先導するように歩いていき、スイッチを押した

 

すると、すぐにドアが開いた

 

裕也は中に入ると、フェイトを中に呼んだ

 

フェイトは首を傾げながら、中に入った

 

フェイトが中に入ると、裕也はドアを閉めて上のボタンを押した

 

「裕也? いい加減に、教えてくれても……」

 

フェイトが不機嫌そうに問いかけた

 

その時

 

「着いたな」

 

ドアが開いた

 

そこは……

 

「わあ……綺麗……」

 

中央通りを一望出来るテラスだった

 

「裕也、これって……」

 

フェイトが問いかけると、裕也は恥ずかしそうに鼻を掻きながら

 

「桃子さんから貰ったあの特別ペアチケットにはな、特典があったんだ」

 

「特典?」

 

裕也の言葉にフェイトは首を傾げた

 

「ああ……あの特別ペアチケットで入場したペアは、ナイトパレードの時にこの場所を貸し切りに出来るって特典がな」

 

それは、チケット販売所でのことだった

 

裕也が特別ペアチケットを出して、チケットを購入しようとしたら

 

「お客様、このペアチケットには特典がございますが、いかがいたしますか?」

 

と聞かれたのである

 

裕也が詳細を聞いたら、ナイトパレード時にここを貸し切りに出来るというものだったのだ

 

それを聞いた裕也は、フェイトに内緒で貸し切りにしたのだった

 

回想終了

 

「そうなんだ……ありがとう、裕也」

 

裕也の話を聞いたフェイトは、嬉しそうに感謝を述べた

 

「いや、これは桃子さんから貰ったチケットがあったからだ」

 

「でも、貸し切りにすることを決めたのは、裕也だよ」

 

裕也が首を振って否定するが、フェイトは事実を述べた

 

すると、そのタイミングで明るい曲が流れ始めた

 

「あ、来たよ!」

 

「お、本当だ」

 

二人の視線の先に、煌びやかな装飾を施された山車とコスチュームを着たダンサー。そして、さくらパークのマスコット達が現れた

 

それは、さくらパークの目玉と言うだけあって、まさしく一見の価値アリというべきものだった

 

二人はそれを特等席から、手を繋ぎながら見ていた

 

そして、パレードが通り過ぎると二人はさくらパークから出て帰宅の途についた

 

こうして少年は、短い時間の中で青春を謳歌していく

 

 

 

オマケ

 

「まさか、白天王まで召喚するはめになるなんて……」

 

「というか、六人+召喚獣二体でようやくって……」

 

「バーサーカーここに極まれりだな……」

 

「双子、壊れた所を直すよ」

 

「はい……」

 

「疲れました……」

 

こちらは、修羅場を終えたようである

 

 

オマケその2

 

「ねえ……あんたの家で、なにがあったの?」

 

「そんなん、俺が聞きたいよ……」

 

〈これは神夜だな……〉

 

〈神夜ですね……〉

 

こちらは半壊した家を見て、アリサは呆れて、蓮華は呆然としていてデバイスは把握していた

 

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