D・CⅡなのはstriker's漆黒と桜花の剣士   作:京勇樹

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二人の決意

麻耶との会話の翌日、俺は登校した

 

麻耶は案の定と言うべきか、休みだった

 

あんなことが有ったからか、会いにくいのかもしれない

 

先生曰わく、勇斗くんから電話で休むって連絡が有ったらしい

 

そして、休み時間

 

俺は、杏を呼び出した

 

「話ってなに、義之……」

 

「あのな……天枷のことなんだが……」

 

ちなみに、天枷は今日は休みだった

 

恐らくだが、麻耶と同じ理由だろう

 

「ああ……美夏がロボットだってこと?」

 

……エ?

 

「ま、待て……お前……気づいてたのか?」

 

「ええ……だって、美夏の動作がμの初期プロットと似てたからね……もしかしてって」

 

こいつ……どんな洞察力だよ……

 

って、そうか

 

雪村流暗記術で覚えてるのか

 

「それに、あの子の喋りも一部だけど……μと同じだしね……」

 

そこまでかい

 

恐ろしいな、雪村流暗記術

 

よし……気合い入れ直して

 

「でな……天枷が大変なことになってるんだ」

 

「……どういうことかしら?」

 

俺の言葉を聞いて、杏が眉をひそめてきた

 

そして俺は、天枷との出会いから全てを話した

 

俺の話を聞いて、杏は真剣な表情で

 

「なるほど……だから、委員長と美夏が休んでるのね……」

 

と呟いてから、俺に視線を向けて

 

「それで、美夏はどうしてるの?」

 

「恐らくだが、また眠ろうとしてるんだと思う」

 

これは昨日、天枷を送り届けてから水越先生から聞いたことだ

 

なんでも、天枷からの要請で洞窟からあのカプセル装置一式を回収したそうだ

 

多分だが、今度は俺が押しても起きないだろう

 

「なるほどね……義之はどうするの?」

 

「俺は……俺は二人を助けたいんだ」

 

俺の言葉を聞いて、杏は頷いて

 

「でしょうね……だから、義之……二人をお願いね」

 

と言いながら、俺の目を見た

 

「ああ……任せろ!」

 

杏の言葉に、俺は右手を上げながら答えた

 

義之sideEND

 

第三者side

 

その時、裕也達は学校を休み初音島中を回っていた

 

「No.12の強化、完了っと……」

 

「これで……三分の一ですか……」

 

「サーチャーと魔法式魔力センサーの強化……かなり面倒だな」

 

裕也と神夜が強化と確認していると、機材とパーツを持っていた蓮華が呟いた

 

「お前は、こういう細かいのは苦手だからな」

 

「蓮華は……おおざっぱですからね」

 

「あれ? これって、貶されてる?」

 

二人の言葉を聞いて、蓮華が首を傾げていると

 

「「まさか」」

 

裕也と神夜の二人は息を揃えて、そう断言した

 

「ほっ……良かっ」

 

「「弄ってるだけだ(です)」」

 

「待て、こら!?」

 

蓮華の言葉を遮って二人が言うと、蓮華は驚愕の視線を二人に向けた

 

そして、二人が笑っていると

 

「裕也くーん! 神夜ちゃーん! 蓮華くーん!」

 

と、三人を呼ぶ声が聞こえた

 

三人が声のした方向に視線を向けると、知っている人物が駈けてきていた

 

「すずか!」

 

それは、裕也にとっての幼なじみの一人

 

月村すずかだった

 

「手伝いに来たよ」

 

すずかは到着すると、カバンの中から愛用の工具を取り出しながら告げた

 

「いや、それは嬉しいんだが……」

 

「学校はどうした?」

 

蓮華が問い掛けると、すずかは胸を張りながら

 

「休んだ!」

 

と断言した

 

三人は思わずずっこけて

 

「自信満々に言うな!」

 

「それはそれで問題ですよ!?」

 

「俺達は仕方ないけどさ!?」

 

と突っ込んだ

 

するとすずかは、真剣な様子で

 

「私だって、民間協力者なんだよ? 手伝えるなら、手伝いたいよ……この初音島を……世界を……」

 

と語った

 

それを聞いて、裕也は乱暴に頭を掻いて

 

「そう言われたら、断れないな……それに、すずかの方が機械の扱いは上手いからな……」

 

と言うと、視線をすずかに向けて

 

「じゃあ、サーチャーの強化をお願い出来るか?」

 

「うん!」

 

裕也の要請に、すずかは満面の笑みを浮かべて頷いた

 

「蓮華と神夜は魔法式魔力センサーの強化に回ってくれ」

 

「あいよ」

 

「了解しました」

 

裕也の指示を聞いて、蓮華と神夜は裕也たちと別れた

 

そして、数分後

 

「はい、№13、終了っと」

 

すずかはそう言いながら、サーチャーを軽く叩いた

 

「いや、マジで早いな……」

 

裕也はすずかの手際の良さに、感嘆していた

 

「ふふ……メカニックマイスターをなめないでね?」

 

裕也のつぶやきを聞いたすずかは、微笑みながらそう言った

 

メカニックマイスター

 

それは、国際免許の一種である

 

ある一定の年齢に達すれば、誰でも試験は受けられる

 

しかし、合格率は例年10%以下という低さの、いわゆる狭き門なのである

 

しかし、すずかはその試験を一発合格したのだ

 

とはいえ、そのために数か月間ほど専門学校に通っていたのだが

 

閑話休題

 

「やれやれ……すずかの将来は安泰だねぇ」

 

裕也が呟くと、すずかは笑いながら

 

「裕也くんも、なにか資格を取ったら?」

 

と言うが、裕也は肩をすくめて

 

「取っても、あんまり意味ないなぁ……先短いし」

 

という裕也の言葉に、すずかはハッとした様子で

 

「あと……どのくらい?」

 

と問い掛けた

 

すると裕也は、少し間を置いてから

 

「あと……十年もないね……」

 

敢えて明言はしなかったが、裕也がそう告げるとすずかは唇を引き結んでから立ち止まった

 

「すずか?」

 

すずかが立ち止まったことに気づいて、裕也は振り向いた

 

すると、すずかは何か決意した様子で裕也に視線を向けて

 

「裕也くん……大事な話があるの……」

 

すずかの真剣な表情を見て、裕也は歩みを止めて、視線を合わせて

 

「なんだ?」

 

と問い掛けた

 

すると、すずかは深呼吸をして

 

「私ね……裕也くんが大好きです……」

 

と宣言した

 

すると、裕也は呆然とした様子で

 

「だが、俺は……」

 

「わかってるよ……寿命が短いことも……フェイトちゃんとも付き合ってることも……でもね、諦めたくないんだ」

 

すずかはそう言うと、裕也に近づいて

 

「だからね……私は……裕也くんと最後まで一緒に居たいの……」

 

すずかはそう言いながら、微笑んで

 

「だからね、裕也くん……生きて……みっともなくてもいい……大怪我を負ってもいい……絶対に、生きて……」

 

すずかはそう言うと、裕也を追い越してクルリと回り

 

「私達は……皆、それを望んでるから」

 

すずかは悲しそうな笑みを浮かべながらそう言うと、裕也の手を握って

 

「ほら、急ごう! 時間が足りなくなっちゃうよ!」

 

と言いながら、裕也を引っ張った

 

「あ、ああ……」

 

裕也は引っ張られるまま、すずかと一緒に駆け出した

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