D・CⅡなのはstriker's漆黒と桜花の剣士   作:京勇樹

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開戦

ヨハンナの宣言から二日後

 

守護者部隊、警官隊、聖王騎士団の連合部隊は、島のフェリー港に展開していた

 

あれこれと議論した結果、そこが最も上陸に適していると判断したからだ

 

もちろん、インデックスも分かっているだろうことは予測している

 

だから、出来る限り罠を張り、策を講じた

 

後は、味方の援軍が間に合うのを祈るばかりだった

 

どうも、各国でもインデックスやインデックスに連なる組織が動いているらしく、間に合わない可能性の方が高いとのことだった

 

そして、朝8時を回ろうかという時だった

 

『HQより展開している総員に通達!』

 

地下司令部に居るウーノから通信が届いた

 

『ソナーに感アリ! 数は三! 上陸まで、後三十秒!』

 

ウーノの報告を聞いて、警官隊に緊張が走った

 

だが、彼らはその場から引かなかった

 

この戦いの前に、風見署のリンディ署長が彼らに戦いたくないなら、避難しても構わないと告げたのだが、誰一人として避難しなかった

 

彼らも初音島の住民であり、家族や友人、恋人を守りたいと言ったのだ

 

なお、連合部隊が展開しているのは、フェリー湾の中腹で倉庫が並んでいる場所である

 

外苑部には、非殺傷設定を解除し、一部重装備化したガジェット群が展開している

 

『上陸まで、後五秒! 四、三、二、一!』

 

ウーノがカウントダウンした直後、ズズンという音がした

 

そして、展開している連合部隊の全員の視界に、倉庫越しだというのに、巨大な船が三隻見えた

 

『インデックスはどうやら、箱船を投入したようだね。本気だな』

 

映像で見たのか、スカリエッティがそう言った

 

「箱船ってなんだ?」

 

蓮華が問い掛けると、ウィンドウが開いて

 

『箱船というのは、インデックスが作った大規模人員移動船です。空間魔法で内部空間を広げてあって、かなりの人数が収容できます』

 

『三隻だから、最大で数万規模だね』

 

とウーノとスカリエッティが立て続けに説明した

 

スカリエッティ達の説明を聞いて、その場の全員に動揺が走った

 

インデックスが数万規模に対して、連合部隊は約四百名

 

その差は歴然である

 

だが、すぐに気を取り直して前を見据えた

 

その直後、巨大な爆発音が鳴り響いた

 

「HQ、今のは?」

 

『今のは、クアットロが仕掛けた罠が発動したの。気にしないで』

 

裕也が問い掛けると、すぐさまウーノがそう返した

 

その頃、HQたる地下司令部では

 

「ウフフフフ……お馬鹿さん達……ここは私達の庭なのよ? 罠ぐらいあるに決まってるでしょ?」

 

とクアットロが恍惚とした笑みを浮かべていた

 

それを見たスカリエッティが、冷や汗を流しながら

 

「なあ、ウーノよ……クアットロはあんな性格だったかね?」

 

と問い掛けると、ウーノは何処か遠くを見るような目をしながら

 

「なんでも、罠を仕掛けるのが楽しくって、そんな罠に嵌まった相手を見るのが面白いそうです……」

 

と答えた

 

そして、二人は顔を見合わせると深々と溜め息を吐きながら

 

「「ダメだ、コイツ。早くなんとかしないと……」」

 

と呟いたのだった

 

場所は戻って、フェリー湾

 

連合部隊は待機を続けていたが、徐々に爆発が近づいてきていた

 

『HQより前線部隊各員に通達! 接敵まで、後二十秒!』

 

と通達が下り、それを聞いて、裕也が片手を上げた

 

すると、警官隊の砲撃魔導士達やライフル等で武装した警官達がデバイスやライフルを前に向けた

 

その十数秒後、爆煙が近距離で発生し、その爆煙を突き破って、インデックスの尖兵が見えた

 

使徒の法衣を着ているが、人間とは思えない雰囲気だった

 

もしかしたら、インデックスの実験により自我が崩壊した人間かもしれない

 

だが、今の彼らは敵

 

倒さなければ、自分達が死ぬのだ

 

そして、使徒達がある一定のラインに到達した時

 

「撃ぇぇ!」

 

と裕也が手を振り下ろした

 

その直後、ライフルやグレネードランチャー、魔力砲が火を噴いた

 

銃弾や爆発、魔力砲の直撃を受けて、走っていた使徒達は次々と地面に倒れて、血だまりを作った

 

だが、それを見ても後続の使徒達が止まる気配は無かった

 

だからなのか、裕也達守護者部隊と聖王騎士団の騎士達が立ち上がった

 

そして、全員デバイスを構えて

 

「警官隊の皆さんは砲撃を継続! 守護者部隊並びに、聖王騎士団は突撃します!」

 

と裕也が言うと、全員は頷いた

 

全員が頷いたのを見て、裕也も刀を抜いて

 

「総員……突撃ぃ!」

 

と刀を前方に突き出して、先頭を駆け出した

 

こうして、絶望的な数の差の防衛戦が始まった

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