D・CⅡなのはstriker's漆黒と桜花の剣士 作:京勇樹
許して
海中から現れた巨大な戦艦
古代ベルカの戦艦
聖王のゆりかご
「聖王のゆりかごを動かすには、聖王の血筋が必要な筈……まさか!」
何かに気づいたらしく、裕也はヨハンナが持っている黒革背表紙の本に視線を向けた
「貴様……あの女の子、ヴィヴィオをどうした!?」
裕也が怒鳴るように問い掛けると、ヨハンナはクスクスと笑って
「あのゆりかごの中ですよ……死ぬまで我々が有効活用してさしあげます」
と答えた
まるで、道具を使い潰すように
しかも、ヨハンナは続けて
「ああ、そうそう……この島で捕まえた異端者も、使わせてもらっています。官制能力が高かったので」
と告げた
「貴様ぁ……沢井まで!」
ヨハンナの言葉を聞いて、裕也は怒りを露わにした
ヨハンナは、麻耶をゆりかごを使うための道具にしているのだ
その直後、裕也の前にウィンドウが複数開いて
『裕也君!』
『大丈夫か!?』
そこに映ったのは、なのはと義之だった
なおそれぞれ、義之の背後には美夏の姿が
なのはの背後にはユーノとヴィータの姿が有った
どうやら、それぞれチームで動いていたらしい
「俺はなんとか大丈夫だ! 聞け、ヴィヴィオと沢井はあの中、ゆりかごの中に居る!」
裕也がそう言うと、全員は驚愕の表情を浮かべて
『聖王のゆりかご!?』
『あれがか!?』
『古代ベルカの兵器!?』
聖王のゆりかごは歴史の教科書でしか聞いたことがなく、なのは達は驚いていた
だが、ユーノはどこか興味深そうだが
「しかも、奴らはヴィヴィオも沢井も死ぬまで使う気だ!」
裕也がそう言うと、なのは達は表情を変えた
憤怒の表情へと
人の命を道具のように使うインデックスのやり方に、怒りを覚えたのだ
「行け! こいつらは俺が押さえる!」
裕也がそう言うと、なのは達は頷いてウィンドウを閉じた
どうやら、突入するようだ
視線を僅かに上に向けると、小さい人影が数人ほどゆりかごに向かっていく
それを見て、裕也は少し黙考すると
「蓮華、神夜。お前達もゆりかごへ……」向かえ。と言おうとした時、再び裕也の前にウィンドウが開いて
『その必要はない』
とスカリエッティが告げた
「ドクター、しかし……」
裕也が反論しようとしたら、スカリエッティは右手を上げて
『既に、トーレとディエチが向かった。そして、君達の方にも援軍を送った』
と言った
その直後、裕也達の背後に三人の人影が舞い降りた
振り向いた先に居たのは、フェイト、アリサ、シグナムの三人だった
「フェイト、アリサ、シグナム!」
「お前ら!」
裕也達が驚いていると、シグナムは重傷のゼストに歩み寄り
「騎士ゼスト……私を呼んだ理由は……」
と問い掛けた
どうやら、シグナムはゼストに呼ばれたらしい
ゼストは頷くと、近くを飛んでいたアギトに視線を向けて
「その子を頼む……お前ほどの騎士ならば、必ず使いこなせるだろう……なにより、魔力光が似ている……」
と言った
すると、アギトは泣きながら首を振って
「嫌だ! アタシは旦那しか……」
と言うが、ゼストは
「私では……お前の能力を十全に使いこなせない……お前の炎の能力がな……だが、シグナムならば、相性は良いだろう……」
と言った
すると、アギトは涙を流しながら
「旦那……」
とゼストを見つめた
するとシグナムは、片膝を突いて
「その願い……確かに引き受けます……我が剣に誓って……」
と宣言した
シグナムの宣言を聞いてゼストが頷くと、シグナムはアギトに視線を向けて
「アギト、だったな……騎士ゼストの思い、無碍には出来まい?」
と問い掛けた
するとアギトは、軽くシグナムを睨んで
「今はまだ、あんたがアタシのロードに相応しいかわからない……だけど、もし相応しくないって判断したら……」
「その時は、お前の炎で私を焼け……」
アギトの言葉を継ぐようにシグナムは言いながら、右手を差し出した
それを見て、アギトは右手をシグナムの掌にあわせて
「ユニゾン・イン!」
とキーワードを告げた