入学試験から数日後
「あっるぇ~?おかしいな…女性ってオシリスレッドあったっけ…
原作は一応見てたんだけどなぁ…」
届いた合格通知にはこう書いてあった
中務聖、合格 オシリスレッド
『ぷっ…お姉ちゃん落ちこぼれ…落ちこぼれ~…ぷっ』
「…あのね…幽鬼はその落ちこぼれの精霊なのよ?気にしないの?」
幽鬼うさぎがぷすすっと空気を漏らしたなんかすごいうざい笑い方をするので
落ちこぼれの精霊でいいのかと言ってやると
『お姉ちゃん、のし上がろう、今すぐに!』
…この精霊は…
でもなんでだろ…原作ではオシリスレッドにもラーイエローにも
女性デュエリストが居た描写はなかったんだけどなぁ…
合格通知の裏を見る
そこにはかなり小さい文字だがこう書いてあった
気にするな♪ by創造神
「……………」
『……………』
「ねえ幽鬼…」
『…何?…お姉ちゃん…』
「私をこの世界に送った創造神って結構頭悪いんじゃ…」
『……』
こんな創造神に転生させてもらった私って…
ま…いっか…オシリスレッドでも…これからのし上がる楽しみあるし…
創造神が気にするなって言ってるし…
トランクの中身のデッキ何があるか確認だけして
デュアルアカデミアの入学式に備えよ…
入学式当日
ヘリでデュエルアカデミアのある島への移動だった
船かと思ってた…アニメとかでGX見てた時は最初の入学のところとか見てないから…
『わあ~お姉ちゃん高いね!すごいね!』
ぴょんぴょんヘリの中ではねながら私の横ではしゃいでる幽鬼
…精霊で触れないからいいけどこんなところで
ぴょんぴょんされると精神的によろしくないからやめてちょうだい…
『やだ~、だってうさぎだもん♪』
私は幽鬼やまだ見ぬ精霊達には余程の事でない限り
我儘や悪戯などされてもあまり怒らないことにはしている…
こんな小さな女の子も前世の私の死を憂いこの世界へと魂を
導いてくれた精霊の一人なんだ…私を慕ってくれるというのは
悪い気分はしない…
結局、幽鬼は島に着くまでヘリの中ではしゃぎつづけ
降りた後に
『楽しかった~!また乗ろうね!お姉ちゃん♪』
と言い放った…
御免こうむりたい…心臓によくない…
入学式ではモニターに影だけ映った校長がなんやかんや
デュエリストとしての教養がうんぬんかんぬん言ってた気がするが
全部聞き流した
大体の学校の校長の話ってのは、長くて嫌いなのよね…(偏見)
『お姉ちゃん、あのおじちゃんお話長い~…私眠い~』
大丈夫、眠いのは私も一緒だから…
そんな眠気との戦いに勝利し、寮の部屋へと行くと部屋の前に
荷物が置いてあった…
他の部屋は相部屋だったようだが私は一人で使うことを許されたらしい
流石に男性ばっかりの寮の一部屋に女性が相部屋するのは不味いと
考慮してくれたのだろうか…
どうにもオシリスレッドの女子は私だけらしいし…
この学校の制服
誰の趣味なんだか結構なミニスカで男性陣には股間によくな…
おっといけない、いけない…
ミニスカっていっても私からだちっちゃくてちんちくりんだから
サイズ合わなくてあんまりミニになってないし…
部屋に荷物を運びこむ
部屋の整理をしながらカードも整理
流石に入学試験の時のように確認しないでその場の付け焼刃で
デッキを使用するわけにはいかない…
どれから行こうか…シャドール…いや…
セフィラ?…聖刻にもあれ以外の型もあるしなぁ…
トランクの一つに入っていたバインダーに手を伸ばす
このバインダー前世で使ってたのと同じのだ…
流石に遊戯王ZEXALの文字は消えていたが
DUELIST CARD BINDERと書かれており
裏にはZEXALの主人公、九十九遊馬が胸に下げていた
皇の鍵が描かれていた
開くとそこにはナンバーズがファイリングされていた…
少なくともそこには私が知っているナンバーズが全てファイリングされていた
…No1から4…OCG化されてないじゃん…なんで在るの…
オーバーハンドレッドナンバーズやカオスナンバーズ1000やら
カオスイマジナリーナンバーズ1000まで…これ…危ないカード
なんじゃないの…?
最後のページのファイルポケットの中にカードサイズに折りたたまれた
手紙が入っていた
開けて読むと、君が知っていたナンバーズ全部はコンプしてあるから
[自由に使っていいよ♪君が居た世界で新しいナンバーズが生まれたら自動で
そのファイルポケットに追加されていくからね]
by 創造神
またか、あの創造神…まあナンバーズがコンプされるのはありがたいか…
そんなこんなでカードを整理していると部屋のドアがノックされた
誰だろ…「開いてますよどうぞー」
「よう!お前がラーイエローの一番の三沢が言ってた知らないカードを使うっていう
聖か!俺とデュエルしようぜ!」
と十代が突然入って来た…
ノックしてくれたのは
いいけど、勢いよく部屋に入ってこられてずいずい近寄られるのは
その…なんというか…
「あの…その…お顔が…近いです…」
「おう悪い悪い!で、俺とのデュエルは受けてくれるのか?」
うーん…どうなんだろ…いきなり主人公と戦って勝っちゃうのも
まずくないかなぁ…
脳内で創造神の言葉が浮かぶ、いいよ♪
まぁいいか…こうやって創造神の適当に毒されていくんだろうなぁ…
「いいよ…ちょっと外で待ってて」
「おう!待ってるぜ!聖とどんなデュエルが出来るか楽しみだ!」
そういって十代は本当に嬉しそうに部屋から出て
階段を下りて行った
『お姉ちゃん押し切られちゃったね…もしかして元の世界でも異性経験とかない?』
…ない…一切…
幽鬼に痛いところを突かれてしょぼんとなってしまう…
「…行こうか…」
『うん…なんか…ごめん…』
謝らないでよ…なんか惨めになるじゃない…
複数のデッキから一つ デッキを取り出しディスクにセットして
外に出る 寮の前の広場では十代が待っていた
その隣には丸藤君達も居た
「来たな!聖!さあ早く始めようぜ!」
「う、うん」
「「デュエル!!」」
互いにデュエルディスクを構える
「先行は俺がもらった!
俺のターン!ドロー!俺は手札から融合を発動!手札のE・HEROバーストレディと
E・HEROフェザーマンを融合!来い!マイフェイバリットモンスター!
E・HEROフレイム・ウィングマン!」
E・HEROフレイム・ウイングマン 攻2100/守1200
うわぁ…やっぱりチートドローだこの主人公…ちゃんとシャッフルしたのに
積み込み疑っちゃうな…
「カードを二枚伏せてターンエンドだ!」
十代LP4000 手札1枚
「私のターン、ドロー」
あっ幽鬼『お姉ちゃん最初のドローで私引いてくれるなんて~嬉しい~♪』
このデッキ融合デッキなんだけどなんで入ってるの…?
『お姉ちゃんが私入ったデッキ置いて言っちゃうから勝手にデッキに入った~♪』
…まあこのデッキなら入ってても問題ないか…
「私は手札から影依融合(シャドール・フュージョン)を発動!」
「おっ!お前も融合使うのか!」
親近感がわいたのか十代が嬉しそうに言う
「うん、影依融合は1ターンに1度しか発動出来ないシャドールモンスター
専用の融合カード!手札・場から素材に決められたモンスターを墓地に送って
融合召喚できる!」
「聖の場にはモンスターが居ない…手札融合だな!」
「影依融合の更なる効果!相手の場にエクスト…いや違う違う…
融合デッキから特殊召喚されたモンスターが存在する場合
自分のデッキのモンスターも融合素材とすることが出来る!」
「デッキからの融合!?」
十代の後ろに居た丸藤君が驚く
まあ驚くだろう、私が居た世界でもこの効果が厄介だったんだ…
「私はデッキからシャドールリザードと光属性超電磁タートルを墓地に送り
融合召喚!現れろ!影を纏いし神の写し身、おちてきたきょじん!
エルシャドール・ネフィリム!」
エルシャドール・ネフィリム 攻2800/守2500
場にとてつもなく寮の屋根より頭が高い
大きな女性の人形が現れる背中からは何百本もの光る糸が伸びている
「うぉー!でっけー!なんだこのモンスター!」
十代大興奮、楽しそうだなぁ…本当に…と
『マスタァァァァア!ご復活おめでとうございます!
やっと私を使ってくれましたね!こんな小さい女の子になってしまわれて…
でもかわいい可愛いカワイイ!よぉーしよしよしよし』
召喚した途端、普通の人間サイズになったエルシャドール・ネフィリムが
精霊として私に抱き着いて頭を撫でてきた
…落ち着きなさい…というか貴方見た目聖女の人形みたいなのに
すごいテンションなのね…完全に俗物じゃない…
『ああん…マスター私の愛するマイマスター…』
だめだこの人形…聞いてない…
まあいいや抱き着かれたままデュエル進めよ…
「エルシャドール・ネフィリムの効果発動!このカードが
特殊召喚に成功した場合、デッキからシャドールと名のついたカードを
墓地に送る!更に融合素材に使ったシャドール・リザード効果も発動
このカードがカード効果で墓地へ送られた場合デッキからシャドール・リザード
以外のシャドールと名のついたカード一枚を墓地へ送ることが出来る!
何もチェーンするカードが無ければシャドール・リザードの効果から
逆順処理で適用!デッキからシャドール・ドラゴンを墓地へ!」
「デッキからモンスターを墓地へ?
でもそんなことをして何の意味が…」
「エルシャドール・ネフィリムの効果も適用!デッキからシャドールファルコンを
墓地へ!そして効果処理が終了し、今墓地に送った二枚のモンスターも効果が発動
する!シャドール・ドラゴンは効果で墓地に送られた時相手の魔法・罠カード一枚を
選択し破壊できる!
更にシャドール・ファルコンの効果も発動!
1ターンに1度このカードが効果で墓地に送られた場合
裏側守備表示で特殊召喚できる!
二つの効果でチェーンが組まれ先にファルコンの効果が発動する!」
ファルコンは自身の効果で裏側守備で召喚される
「そしてドラゴンの効果で十代君の場の伏せカード…左のカードを破壊!」
「くっ!俺のヒーロー見参が!」
「まだまだ行くよ!速攻魔法神の写し身との接触(エルシャドールフュージョン)
を発動!このカードは1ターンに1度しか発動できない
自分の手札・場から融合素材モンスターを墓地に送りシャドールモンスターを
融合召喚できる!」
「また融合カード!?しかも速攻魔法で融合するなんて
あり得ないッス!」
また外野が驚く
「この効果で私は場の裏側表示のシャドール・ファルコンと手札の
闇属性シャドール・ヘッジホッグを融合!
影の力よ闇の力でその力を増大し今ここに解き放て!
神の写し身、さがしもとめるもの!エルシャドール・ミドラーシュ!」
私の場に私と同じくらいの女の子の人形が乗ったドラゴンの人形が現れる
エルシャドール・ミドラーシュ 攻2200/守800
「そして効果で墓地に送られたシャドール・ヘッジホッグ
の効果が発動、デッキからシャドールと名のついたモンスターを手札に加える
デッキから手札にシャドール・ファルコンを手札に加える
私はまだ通常召喚権を残している
私はモンスターをセット」
「1ターンにモンスターを3枚も出すなんて…
あの女の子結構すごいデュエリストかもしれないんだな…」
デュエルを見てる外野がさっきからごちゃごちゃ言ってるなぁ…なんか声を出している
人が増えたような気がするが…
「バトルフェイズ!エルシャドール・ネフィリムでフレイム・ウィングマンに攻撃!
エルシャドール・ネフィリムの効果!このカードが特殊召喚モンスターとバトルを
行う場合ダメージステップ開始時にそのモンスターを破壊する!」
「何!?バトルを行わず破壊!?」
『そんな雑魚が私とマスターの愛に敵うわけもない』
フレイム・ウィングマンはネフィリムから糸が数本伸びていき、操り人形のように
宙吊りにされ、フレイム・ウィングマンは苦しみながら破壊されてしまった
なんか愛とか聞こえたけど無視…いやマジで、このまま愛認めたら後々
ろくでもないことになる気がする…
『あ~んマスター冷た~いでもそんなマスターもす♪て♪き♪』
…う~サブいぼサブいぼ…デュエル続けよ…
「(戦闘破壊じゃないと俺の場のヒーロー・シグナルは使うことが出来ない…!)」
「私はエルシャドール・ミドラーシュでダイレクトアタック!」
ミドラーシュが杖をかざすと十代の影が動いて背中を叩きつける
「ぐうっ」
十代 LP4000→1800
「カードをセットしてターンエンド」
聖 LP4000 手札2枚
「くっ!負けてたまるか!俺のターン!ドロー!よし!手札から
E・HEROバブルマンを守備表示で特殊召喚!魔法カード融合回収を発動!墓地の融合と
融合に使用したモンスターE・HEROバーストレディを手札に加える!
融合を発動!手札のバーストレディと場のバブルマンを融合!
来い!E・HEROスチーム・ヒーラー!」
シーン…
ハイ何も出ません…場にはバブルマンが一体守備でいるだけ
「なんでスチーム・ヒーラーが出ないんだ!?」
「エルシャドール・ミドラーシュの効果…このモンスターが存在する限り
互いのプレイヤーは1ターンに1度しかモンスターを特殊召喚できない…
十代君はもう既にバブルマンを特殊召喚したからこれ以上特殊召喚を行えない…」
「何だって!?」
「…ターンは…?」
「…ターン…エンド…」
十代 LP1800 手札3枚
『ふふっマスターも意地悪ですねぇ…態々ターンを回してあげて絶望させるなんて…』
『お姉ちゃんってえすってていう変態さんなの?』
『そうよー♪マスターはすごく意地悪な変態さんなのよ~♪』
聞き捨てならないわよ!?さっきから変態変態って!
『だってぇ~マスターの墓地には私の召喚のために使った超電磁タートルが
あるじゃないですか~ミドラーシュちゃん出さなくても楽勝だったくせに~
マスターのい♪じ♪わ♪る♪
サ♪ディ♪ス♪ト♪そこに痺れる~憧れる~濡れちゃう~♪』
保険かけただけよ…それをサド呼ばわりされるいわれないんだけど?
あと濡れるとかやめなさい・・・
「私のターン、ドロー」
いたぶる趣味はないし、ひと思いにとどめを指そう…
「私はネフィリムでバブルマンを攻撃!効果で破壊!そしてミドラーシュで
ダイレクトアタック!」
十代 LP1800→-400
十代のライフが無くなって、十代は片膝を付いた
「いいデュエルだったよありがとう」
「ああ!聖は強いな!また俺とデュエルしてくれよ!今度は負けないぜ!」
十代と握手をする
ああ、なんて気持ちのいい返事を返してくれるんだろう…
と冷静になるといつの間にかやたらに人が集まってざわざわしていた…
あっ…ヤバい…人多すぎる…
私の体から嫌な汗が噴き出す、きっと他の人からみたら私の顔色は
どんどん真っ青になるのが見えたことだろう
ディスクからデッキを外すと
全速力で部屋に戻って鍵をかけた…
「…ヤバい…見られた…十代に圧勝したところ見られた…」
『いいではないですかマスターの強さの証明になって♪』
『そうだよお姉ちゃん!これでお姉ちゃんが強いって皆わかったじゃん!』
この呑気精霊共は何を言っているのか…私は空気読んで相手の顔色
伺わないと生きていけないの!コミュ障なの!察してよ!
あんなたくさんの人に囲まれるとヤバいの!
二人の精霊はよく分かってない様子で首を傾げていた…
もういい…体調不良になってしまいそうだ…早く寝て明日から始まる
授業に備えよう…
後書き
ハイ入学初期の時点で十代に勝ってしまいました まあ特殊召喚メタのシャドールを
使えば当然と言えば当然ですね…
ここからコミュ障(?)主人公の学園生活が始まっていきます 今までのはプロローグのつもりです
ここまで読んで下さった方はこの先もお付き合いいただければなと、思います