「あ、遊城十代君、お昼ご飯はちょっと待つのだにゃー
私と校長室にいくのだにゃ」
十代がお弁当箱を開けた所で大徳寺先生がそんなことを言い出した
ていうか教室でお弁当箱開けちゃダメでしょ…
にしても校長室か…なんだろう
「アニキまた何かやらかしたのかな…」
退学かなとか言い出す丸藤君の話に万丈目君が乗っかって
話を大きくしていく
「万丈目君貴方も来てください」
「ええっ!?」
万丈目君は驚く…十代に短い付き合いだったとか言ってたけど
おもいっきりブーメランになったわね…
「それから三沢君、明日香さん、中務ちゃんも一緒に来てほしいのにゃ」
私も…?なんだろう一体…
『成績良い目のお姉ちゃんが呼ばれるってことは多分退学の話じゃないよね』
成績良い目っていうか普通の成績なんだけどね…
…………
……
校長室の前、反対側から
クロノス先生とカイザーが歩いてくる
「錚々たる顔ぶれなノーネ、アナタ達も校長に呼ばれたのでスーカ?
ティラミスフーミ!これは間違い探しデスーカ?一人だけ仲間はずれが
居るノーネ」
とクロノス先生は十代を馬鹿にするかのように
わざとらしく言う
「あ、それ私です、帰りますごめんなさい」
「いやいやいや帰っちゃダメですにゃ中務ちゃん!」
…逃げようとしたけどダメだった…大徳寺先生に襟首捕まれて止められた
う~…カイザーとあんまり顔合わせて居たくないんだけど…
2戦目の時に結局、気絶して決着つかなかったのに
ブルー推薦までしてくれてたから…なんというか気まずい…
『気にする必要ないってお姉ちゃん…シェキナが言うにはあのデュエルだって
ほぼお姉ちゃんの勝ちだったんでしょ?』
今度こそ学園ナンバー1貰うとか言ったから気まずいのよ…
気にするのよ…
結局逃げれず、校長室の中
並んで居る私達に校長先生が口を開き一言
「三幻魔のカード……」
「三幻魔の……カード……?」
三幻魔…!!私の魂から精霊達が一時的にとは言え
離れる原因となったカード…!
私が持ってるOCG版の力の無いカードと違い…精霊の命を吸い取るカード…!
私の隣に居る幽鬼の顔が険しくなる
「そうです、古よりこの島に伝わる3枚のカード…」
「あれ?この学園ってそんな昔から有ったのか?」
「煩い、黙って聞け」
十代が割とまともなツッコミを入れそれを万丈目君が咎める
「そもそもこの学園はそのカードが封印された場所の上に建っているです」
「「「えぇぇぇぇ!?」」」
「…」
「学園の地下深くに、その三幻魔のカードは眠っています
島の伝説によると、そのカードが地上に放たれる時、
世界は魔の世界に包まれ混沌が全てを覆い、
人々に巣食う闇が解放される…やがて世界は破滅し、無へと帰す
それほどの力を秘めたカードだと、伝えられています…」
…それだけの力があるなら…私の、力の強い精霊達を押しのけて
私の魂に魔力を入り込ませるのも可能か…
「なんだかよくわかんないけど…凄そうなカードだな!」
「黙って聞いてるノーネ!」
十代が呑気な事をいいそれをクロノス先生が咎めた
「そのカードの封印を解こうと…挑戦してきた者達が現れたのです」
「一体誰が…?」
「七星門…セブンスターズと呼ばれるデュエリストです
全くの謎に包まれた7人ですが、もう既に1人がこの島に…」
既に侵入許しちゃったのね…前の禁止寮侵入の件についてもそうだけど
この学園セキリティ甘すぎじゃないかしら…
「でも…どうやって封印を?」
「三幻魔のカードは…この学園の地下の遺跡に封印され
七星門と呼ばれる七つの巨大な石柱がそのカードを守っています
その七つの石柱は七つの鍵によって破られる…
これが…その七つの鍵です」
と言って校長先生は小箱を取り出した
「じゃあ…セブンスターズ達はこの鍵を奪いに…」
「そこで…貴方達にこの七つの鍵を守ってもらいたい」
「守る…と、言っても一体どうやって?」
「勿論…デュエルです」
来たわね…デュエル脳…私の精霊と引き離された怒り…
そいつらに叩きつけてやればいいのね…
「七星門の鍵を奪うには、デュエルによって勝たねばならない…
これも古より、この島に伝わる約束事…だからこそ、学園内でも
屈指のデュエリストでもある貴方方に集まってもらったのです…」
屈指のデュエリストねえ…え?なんで私入ってるの?
『…お姉ちゃん自覚ないの?』
「ごほん…まぁ…2名ほど数合わせと予備に呼んだのですが…」
校長先生はそう言って大徳寺先生とクロノス先生を見た…のだが
クロノス先生は十代を指差しながら
「アナタのことなノーネ」
とまた十代を馬鹿にする、どんだけ嫌いなのよ…
根に持ち過ぎでしょ…最初の試験で負けたからって…
「この七つの鍵を持つデュエリストに、彼らはデュエルを挑んできます
貴方方に…セブンスターズと戦う覚悟を持っていただけるのなら…
どうか、この鍵を受け取ってほしい」
と校長は小箱を開けて平面パズルのような物を私達に見せた
十代はおもしれぇ!やってやるぜ!と言って真っ先に鍵を取って
鍵に付いていたヒモを首にかけた
それを見たカイザー、三沢君、万丈目君も鍵を取る
続いてクロノス先生が
「フフフのヒー…校長、脅かしはいけませんノーネ要すルーニ、
学園の看板ンーヲ、道場破リーガ、奪いに来ると考えればいいノーネ」
と言って鍵を取った…
「まぁ、今はそう考えてもらっても結構ですが…」
『お姉ちゃんどうするの?』
…一応鍵は受け取る…貴女達を失いかけた件もあるし…
これで予備が大徳寺先生ね…そういえば大徳寺先生って
デュエルの腕どうだったかしら…駄目だ…やっぱり
最近前世のアニメの記憶が薄れてきててわからない…
「道場破りか…俺だったら一番強い奴から行くだろうなぁ…俺ってか?」
と十代が冗談交じりに言うとクロノス先生が物凄い剣幕で
「それは違いますノーネ!実力で言えば私か、カイザーこと、
シニョール丸藤亮なノーね!」
クロノス先生は自信満々にそう言う
「遊城十代、私が密カーニ調査した所によると貴方はカイザー亮に、
こてんパーンに、負けているノーネ?そうデーショ?」
「…なんだよ~…そういうカイザーは聖に実質的に2回負けてるんだぜ~?」
十代…なんで貴方、そんなでかい爆弾投下すんのよ…
やめてよ…ほら…なんか皆めっちゃこっち見てるじゃない…
「シニョリーナ中務…それは本当なノーネ?確かに
アナタはカイザーの推薦で実力も十分と思って私がブルー昇格に承認
しましターガ…カイザーに勝ったと言う話は聞いてませンーノ」
クロノス先生…掘り下げてくるのやめて~…!
「えーっと…ほらあれですよ、私カイザーに2回負けてますし…
1回目はサレンダ―で、2回目は私…気絶しちゃいましたし…」
と言い訳みたいに言ったのが癪に障ったのかカイザーが
話しかけてきた…う~…誰か止めてこの負の連鎖…
「中務…お前は俺に2度共勝利寸前でデュエルが中断している…
俺の勝利は在って無いようなものだ…俺の前で謙遜をするな…」
あー…もうめんどくさいなぁ…この人…めんどくさい女みたいだ…
まるで某バリアン七皇のリーダーじゃないの…
『…お姉ちゃんなんでこの世界のアニメの話どんどん忘れてるのに
他のシリーズのことはそう事細かに覚えてるの…?』
…わかんない…
「と、とにかく…ありがとう皆さん…この瞬間から戦いは始まっています
どうかいつでもデュエルのスタンバイをしておいてください」
校長先生ナイス!流れぶった切ってくれてありがとう!
いつでもデュエルか…ポケットに忍ばせてる
小型デュエルパッドディスクでいいよね…
デッキは常備してるし…
「そして必ずや、三幻魔のカードを…七星門の鍵を守りきってください…」
………
……
レッド寮
聖の部屋
『それで…マスターと私達の仲を引き裂こうとした者を復活させようとする
愚か者共を制裁するチャンスを貰えたと…そういうわけですね』
まあ…そんな感じね、建前上は道場破りの撃退ってことになってるみたいだけど
『ふ~ん…でもさ聖…』
なーに?リオン
『十代は強いやつから狙うとか言ってたみたいだけど…弱いやつから狙うのが
こういうのは定石なんじゃないか?』
…それもそうね…
『じゃあさ、便宜上はオシリスレッドの十代が真っ先に狙われるんじゃないか?』
「………」
『………』
「ちょっと十代達の部屋見てくる…すごい心配になってきた」
私は扉を開けて部屋から出る
『あっお姉ちゃん待って!』
幽鬼が付いて来る
十代の部屋何よあれ…なんか光ってるじゃないの…
早速敵さんの襲来?
あ、明日香さんが部屋に入っていった、私も!
「明日香!聖!?」
そのまま光が私達を包み周りが見えなくなった…
………
……
私達の目が見えるようになり
辺りを見ると…
私達はマグマの上に光で出来た足場で浮かんでいる状態だった
「ここは…?」
「火山じゃんか…」
十代が足場の端っこから下を覗きこむ、うん危ないから…
と、マグマから炎が立ち上がり十代がうわあっ!とびっくりして
後ろに飛び退く、本当に危ない…
その炎は龍の形になって私達が居る足場の対岸側へ落ちて
そこから人が出てきた
趣味の悪い仮面とコートをした男だった
「誰だ貴様は!」
「我が名はダークネス…セブンスターズの1人…遊城十代…
貴様が私の最初の相手だ…」
やっぱり…リオンの言った通りに最初に十代狙ってきたわね…
ん…ダークネスが何かペンダントを触っている…
それに共鳴して十代のしている墓守の長からシェキナが
取り上げたペンダントも光っている
「何故かは分からぬが…このペンダントの光に導かれた…だが欲しいのは、
その胸に揺れる七星門の鍵…貴様からその鍵を奪ってみせよう、闇のデュエルで」
「闇の…デュエル…」
「そう、闇のデュエルは既に始まっている…あれを見るがいい」
「アニキ~!アネゴ~!」
ダークネスが指を差した先には丸藤君と前田君が光の膜に
閉じ込められていた
「光の檻に守られてはいるがあの壁は時間と共に消滅する
このデュエルが長引けば…彼等はマグマの中に」
「きったねえぞ!あの2人はこの戦いに何の関係もないじゃないか!」
「生半可な事は言うなよ?遊城十代…七星門の鍵を賭けたこの戦い
貴様には全能力を出し切って戦ってもらう」
人質とって保険かけるとか…結構せこいのね…ダークネス…
「私の最強のドラゴン軍団が貴様をこのマグマに葬ってくれよう…」
『ほう?最強のドラゴン軍団…とな?』
そんな声が天から聞こえ…赤いオーラを纏った巨大な龍が
舞い降りてきた
そして、その横に赤い髪、赤い着物の美しい女性が現れた
…おかえり…マヤ
『主よ…久しぶりじゃの…今、戻ったのじゃ…』
マヤは目に涙を一杯に溜めながら私に抱き着いてきた
ボヨン
抱き着かれたことで私の頭にマヤの胸が乗っかる
…相変わらずね…それすらも…嬉しくはあるんだけど…
「な、なんだその龍は!何故、貴様のような小娘がそのような
巨大なドラゴンを…!?」
気付くとダークネスが龍の姿のマヤを見て驚いていた
「…遊城十代こそ私の1番目の相手としてふさわしいと思ったが…
貴様を放置するわけにもいかんようだな…ドラゴン使いとして小娘!
貴様にデュエルを申し込む!鍵も持っているようだしな!」
「…デュエルは別に構わないけど…人質とかは無しにさせてもらうわ…
マヤ…お願い」
『了解したのじゃ♪』
マヤはそういうと龍の姿の自分を向かわせて光の檻ごと
包み込み火口の淵の所までまで移動させた
「何!?」
「おおー!?聖の精霊すげえな!まるでタクシーみたいだ!」
と十代がはしゃぐとマヤが物凄い勢いで寄っていき
目の前に顔を出すと
『十代殿…次タクシーとか言ったらマグマに叩き落すのじゃ…』
声を低くしてそう言い放つ
すると十代は
「あ、ああ…わりい…」
とマヤに謝った
十代…余計な事は言わない方がいいわよ…
マジでその娘やりかねないから…
「さて、人質も救出したしデュエルしましょうか」
「くっ…だがこれは闇のデュエルだ…負けた方の魂はこのカードに封印させてもらう
お互いの魂……いや、命をも賭けて…我々はこのデュエルに挑まねばならん
それが…この私の闇のデュエル!」
「まあ…相手を十代から変わって人質の概念ぶっ壊しちゃったわけだし…
それくらいなら…」
『主、このデッキを…』
マヤが持ってきたデッキなら心配はないけどこのデッキは?
『ご安心くだされ聖刻のデッキ自体はそこまで変わっておりませぬ…
エクストラデッキの妾の娘達の力が上がってはおるがの…』
分かったわ…行きましょう…
私は小型デュエルディスクを腕に装着し
ソリッドヴィジョンのディスクを展開する
「では行くぞ…デュエル!」
…あの人のディスクアカデミアディスクなんだ…
何か引っかかるけど…まあいいか…
「デュエル」
「先攻は私だ!ドロー!軍隊竜(アーミー・ドラゴン)を守備表示で召喚!」
軍隊竜 攻 700/守 800 守備
「カードを1枚伏せてターンエンド」
ダークネス LP4000 手札4枚
、
「私のターン、ドロー…手札の聖刻龍-トフェニドラゴンを特殊召喚
このモンスターは相手の場にのみモンスターが居る場合、特殊召喚出来る」
聖刻龍-トフェニドラゴン 攻2100/守1400 攻撃
「更に、トフェニドラゴンを生け贄に、聖刻龍-シユウドラゴンを
特殊召喚、このモンスターは自分の場の聖刻モンスターを生け贄に特殊召喚出来る」
聖刻龍-シユウドラゴン 攻2200/守1000 攻撃
「更に生け贄にされたトフェニの効果で手札、デッキ、墓地から
ドラゴン族通常モンスターを攻守を0にして特殊召喚
チューナーモンスター、ラブラドライドラゴンを特殊召喚」
ラブラドライドラゴン 攻 0/守2400→攻 0/守 0 守備 チューナーレベル6
「やはり…ここまでドラゴンを使いこなすとは…」
「レベル6のシユウドラゴンにレベル6のチューナーモンスター
ラブラドライドラゴンをマイナスチューニング…
混沌の次元より沸き出でし力の源!原点にして全ての頂点!
この現世(うつしよ)でその無限の渇望を暫し潤すがよい! 神降せよ!
アルティマヤ・ツィオルキン!」
シユウドラゴンの正の力にラブラドライドラゴンの負の力が
ぶつかり激しい光と共に赤いオーラを纏う神々しい竜が現れる
アルティマヤ・ツィオルキン 攻 0/守 0 守備 レベル0
「このプレッシャー…やはりこのドラゴン…すさまじい力を持っているようだな…」
「私はカードを1枚伏せる、アルティマヤ・ツィオルキンの効果発動!
エクストラデッキのシンクロドラゴンを呼び出す!現れよ!
魔王龍 ベエルゼ!」
魔王龍 ベエルゼ 攻3000/守3000 攻撃
現れるのは双頭の魔王と呼ぶに相応しい龍
そして…黒いツインテールのゴスロリな小さな女の子
『あるじさん…ひさしぶり…またよろしく…』
ええ、久しぶりまたよろしくねベル
『主よ!まだまだいけるのじゃ!』
ええ!行くわよ!
「私は今伏せた魔法カード竜の霊廟を発動!このカードはドラゴン族専用の
おろかな埋葬!デッキからドラゴン族を墓地に送る、
墓地へ送るのは神龍の聖刻印、更に!墓地へ送ったモンスターが通常モンスター
だった場合…更にデッキからドラゴンを墓地へ送る!
エクリプス・ワイバーンを墓地へ!
更にエクリプス・ワイバーンが墓地へ送られた場合デッキの
光か闇のレベル7以上の最上級ドラゴンをゲームから除外出来る
私が除外するのはレッドアイズ・ダークネスメタルドラゴン」
「何っ!?レッドアイズだと!?何故そのカードを貴様が!」
ダークネスがやたらに驚く、そんなに驚かなくてもドラゴン族なんだから
使ってもいいじゃない…
「…私が使ったら何か問題でも?」
「くっ…さっさと続けるがいい…」
自分から話題振っておいてさっさと続けるがいいって…
デッキから2枚を墓地に送りレッドアイズ・ダークネスメタルを除外
してデッキをセットし直す
デッキはオートシャッフル機能でシャカシャカと音を立てて自動で混ぜられる
「私は墓地の光属性エクリプスワイバーンをゲームから除外して
暗黒龍 コラプサーペントを特殊召喚、この方法での特殊召喚は1ターンに1度しか
出来ない」
私の場に腹部に黒い球体を抱えたワイバーンのようなドラゴンが現れる
暗黒龍 コラプサーペント 攻1800/守1700 攻撃
「更に除外されたエクリプス・ワイバーンの効果、墓地のこのカードが
除外された場合、エクリプス・ワイバーン自身の効果で除外されたカードを
手札に加える、レッドアイズ・ダークネスメタルドラゴンを手札に
そして死者蘇生、墓地のトフェニドラゴンを蘇生する」
聖刻龍-トフェニドラゴン 攻2100/守1400 攻撃
「そしてトフェニドラゴンをゲームから除外して
出でよレッドアイズ・ダークネスメタルドラゴン…」
レッドアイズ・ダークネスメタルドラゴン 攻2800/守2400 攻撃
レッドアイズの手を羽と一体化させたドラゴンが
メタル化した姿で現れる
「馬鹿な!?そのモンスターの召喚にはメタル化+のカードが必要なはず!」
「残念ですけど私のダークネスメタルは貴方の知ってるダークネスメタルと違う
ダークネスメタルなんです、ま、敵の貴方には教えてあげないけどね…
レッドアイズ・ダークネスメタルの効果1ターンに1度メインフェイズに
墓地か手札のドラゴン族を特殊召喚出来る、甦れラブラドライドラゴン!」
ラブラドライドラゴン 攻 0/守2400 攻撃
「ドラゴン族の蘇生効果だと!?」
「私は、ドラゴン族レベル4コラプサーペントにレベル6の闇属性チューナー
ラブラドライドラゴンをチューニング!
冥界を流るる嘆きの河より亡者の激流を逆巻き浮上せよ!
シンクロ召喚!冥界濁龍 ドラゴキュートス!」
4+6=10
『さあ!妾の新たな娘よ!その力を最強のドラゴン軍団などと
ぬかしおった輩に力を見せつけるのじゃ!』
現れたのは死を意味する髑髏の装飾を見に纏い
4枚の羽を持ち、下半身の尾から体にかけて筋組織が剥きだしになった
ドラゴン…
冥界濁龍 ドラゴキュートス 攻4000/守2000
そして精霊も現れる、
黒いコートを身に纏いフードで頭を隠した
目つきの鋭い小さな女の子だった
『…………』
『これっ!主に挨拶せんか!』
マヤは小さな子の頭をぺしっと軽く小突く
『…ドラゴキュートスのキュートス…よろしく…あるじ…』
『すまんのぅ主…こやつ少し恥ずかしがり屋でのぅ…』
…なんかすごく親近感沸くんだけど…
よろしくね…キュートスちゃん…
『…うん…』
こくんっと首だけ縦にふるキュートス
可愛い
「攻撃力4000だと!?」
あ、可愛くて忘れてた、ていうか攻撃力4000でそんなに驚かなくても…
『お姉ちゃん…感覚麻痺してきてない?攻撃力の…』
幽鬼…そんなことはないはずよ…多分…
「とりあえず、シンクロ素材になったコラプサーペントの効果で
デッキから輝白竜 ワイバースターを手札に加えて…
バトル、ドラゴキュートスで軍隊竜に攻撃
冥界の幽鬼奔流(ゴースト・ストリーム)」
魂の奔流に飲み込まれ軍隊竜は破壊される
「ぐっ…軍隊竜の効果発動!戦闘で破壊された時デッキから同名モンスターを
特殊召喚出来る!」
軍隊竜 攻 700/守 800 守備
「ならベエルゼで出てきた軍隊竜に攻撃、魔王の赦肉祭(ベエルズ・カーニバル)!」
軍隊竜は食いちぎられて
双頭に飲み込まれる
『…おにくおいしい…』
今回はおいしかったらしい
ベルはにへーっと笑顔になった
「ならば3体目だ!出でよ軍隊竜!」
「ダークネスメタルで攻撃、ダークネス・メタルフレア」
ダークネスメタルの口から吐かれた黒い炎で軍隊竜は焼き尽くされる
「これでデッキに居る軍隊竜は全滅したわね…ターンエンド」
聖 LP4000 手札2枚
「1ターンでこれほどドラゴンを並べるとは…私のターン!ドロー…
私は黒竜の雛を召喚!」
『ギュエェェェ!』
卵の殻を破って黒い竜の雛が現れる
黒竜の雛 攻 800/守 500 攻撃
『たまご…おいしそう…』
ベル…よだれ垂らすのやめなさい…
「このモンスターを墓地に送ることで手札の真紅眼の黒竜を
特殊召喚出来る!出でよ!レッドアイズ!」
雛が成長してレッドアイズになる
真紅眼の黒竜 攻2400/守2000 攻撃
「更に黒竜は進化する!私は、真紅眼の黒竜を生け贄に!
真紅眼の闇竜(レッドアイズ・ダークネスドラゴン)を召喚する!
これが闇の力だ!」
私の場に居るレッドアイズ・ダークネスメタルから
メタル化を外したようなドラゴンが現れる…
いや…あれが先なんだけどね…
真紅眼の闇竜 攻2400/守2000 攻撃
「更にダークネスドラゴンの攻撃力は自分の墓地のドラゴン族1体につき
300ポイントアップする!私の墓地には3体の軍隊竜と黒竜の雛と
真紅眼の黒竜の計5体が居る!よって攻撃力1500ポイントアップ!」
真紅眼の闇竜 攻2400/守2000→攻3900/守2000 攻撃
「小娘!貴様の邪魔なレッドアイズには消えてもらう!
そいつを残す限り貴様の場のドラゴンが途切れることはないからな!
喰らえ!ダークネス・ギガ・フレイム!」
ダークネスメタルはダークネスドラゴンの炎で
金属部が溶けて破壊される
聖 LP4000→2900
余波が私に痛みを与えようとするが
マヤが私の周りに巻きつき余波を消滅させる
ありがとう…マヤ…
「同じレッドアイズなのに容赦なく戦闘破壊するとか酷い事するのね…」
「貴様のまがい物のレッドアイズなど消えてしまえ!ターンエンドだ!」
ダークネス LP4000 手札2枚
「私のターンドロー…スタンバイフェイズにドラゴキュートスの効果を発動
相手の場の表側モンスター1体の攻撃力を半分にしてその数値分
ダメージを与える」
ドラゴキュートスの爪がダークネスドラゴンの胸に突き刺さり
そこから魂の様なものを引きずり出し
それに火を付けてダークネスに投げつけた
真紅眼の闇竜 攻3900/守2000→攻1950/守2000 攻撃
「ぐっ…」
ダークネス LP4000→2050
「墓地のコラプサーペントを除外して手札の輝白竜 ワイバースターを特殊召喚」
輝白竜 ワイバースター 攻1700/守1800 攻撃
輝く球体を胸に抱くワイバーンが現れる
「私は今伏せたモンスターゲートを発動、自分のモンスター1体を生け贄に
捧げ、通常召喚可能なモンスターが出るまで自分のデッキを捲り
その通常召喚可能なモンスターを特殊召喚する、そしてそれ以外のカードは
墓地に送る…ワイバースターを生け贄に発動」
「そのような博打を打つとは…何を考えている…」
「1枚目、召集の聖刻印…2枚目、禁じられた聖槍…3枚目、ギャラクシー・サイクロン
4枚目、やっと来たわね…レベル1チューナーアンノウンシンクロン
通常召喚可能なモンスターなので特殊召喚」
アンノウン・シンクロン 攻 0/守 0 攻撃
「攻撃力0のモンスターだと?とんだ外れを引いたようだな」
「…ワイバースターの効果でコラプサーペントを手札に…
悪いんだけど私のデッキに外れのカードなんて入ってないわよ
私は絶対王バック・ジャックを召喚」
絶対王バック・ジャック 攻 0/守 0 攻撃
「レベル8の魔王龍ベエルゼと、レベル1絶対王バック・ジャックに
レベル1闇属性チューナーアンノウンシンクロンをチューニング!」
『あるじさん…わたしのあたらしいすがたをみて…』
ベルの体が黒い輝きを放ちだす…
1+8+1=10
「地を這いし億万の蛆虫よ!その身をやつし天を埋めよ!全ての世界は
我らの掌中にあり!君臨せよ!魔王超龍 ベエルゼウス!」
ベエルゼの双頭がより凶悪なものへと変わり
胴体部分の蝿の顔も龍の顔へと変化する
そしてその体からはダークネスドラゴン以上の闇の瘴気が
漏れ出ている
魔王超龍 ベエルゼウス 攻4000/守4000 攻撃
「そして絶対王バック・ジャックが墓地へ送られた場合
デッキの上からカードを3枚確認し、好きな順番でデッキに戻す」
「何だこのモンスターは!?ダークネスドラゴン以上に闇の力が
溢れているだと!?何故このような邪悪な力を人間が操れる!」
『じゃあく…』
見るとゴスロリ服が黒い甲冑へと変化した
ベルが邪悪という言葉に対してしょぼんとしていた
「邪悪って失礼ね…可愛いのよ?この子」
私が右手を手のひらを上にして横に出すとベエルゼウスの双頭の
片方の首が私のてのひらに乗っかり
リオンの時のように甘え始める
『あるじ…』
ベルは顔を赤らめてマヤの足に顔をぎゅーっと押し当てて
隠れてしまう…やっぱりマヤの娘達は可愛いわね…
『それほどでもあるのじゃ♪』
「さて、ベエルゼウスの効果発動1ターンに1度、
相手フィールドのモンスター1体を対象として発動、
そのモンスターの攻撃力を0にして、その元々の攻撃力分ライフを回復する
魂の次は命を吸い取ってあげる…蠅王覇権(べエルゼウス・サプラマシー)」
ベエルゼウスはダークネスドラゴンに触手を突き刺し
そこからエネルギーを吸収し、ダークネスドラゴンは
体の色が失われ、灰色になる
真紅眼の闇竜 攻1950/守2000→攻 0/守2000→
聖 LP2900→5300
「ただし、ベエルゼウスが居る限りベエルゼウス以外は攻撃できず
ライフ回復効果を使ったターン、このモンスターが与える戦闘ダメージは
半分となる…ライフ…残っちゃったわね…
バトル…ベエルゼウスで真紅眼の闇竜に攻撃、喰らい尽くしなさい!
蠅王殲滅覇軍(ベエルゼウス・ジェノサイダー)!」
ベエルゼウスの真ん中の口が開き、そこからブレスが吐き出され
体の風化した真紅眼の闇竜がボロボロになって崩れ落ちる
ダークネス LP2050→50
「ぐぅあああ…!!!」
「自分で仕掛けた闇のデュエルのダメージが出てるようね…
止めないと貴方…そのまま闇に飲まれるわよ…」
「ただの人間の貴様に心配されるいわれは無い!」
「そ、私はこれでターンエンド」
聖 LP5300 手札1枚
「私のターン…罠発動!リビングデッドの呼び声!蘇れ!真紅眼の黒竜!」
真紅眼の黒竜 攻2400/守2000 攻撃
「墓地の絶対王バック・ジャックの効果発動、相手ターンに墓地のこのカードを
除外して発動、自分のデッキトップをめくり、通常罠カードなら自分の場にセット
してこのターン発動できる」
「そう簡単に通常罠が出るはずがない!」
「私がさっきバック・ジャックの効果でデッキトップ3枚を確認して好きな順序
で戻したのを覚えてないのかしら…デッキトップ確認…通常罠レインボー・ライフ、
よってセット…」
「それがどうした!私は魔法カード黒炎弾を発動!このターンレッドアイズの攻撃を
放棄する代わりにお前にレッドアイズの攻撃力分2400のダメージだ!」
「手札1枚をコストにレインボー・ライフを発動、このターン自分が受けるダメージは
全て、ライフ回復効果になる、よって私は2400のライフ回復…
バトルとターンは?」
聖 LP5300→7700
「ターン…エンド…」
ダークネス LP50 手札1枚
「私のターン…ドラゴキュートスの効果でレッドアイズの攻撃力を
半分にしてその分…ダメージを受けてもらうわ…」
ダークネス LP50→-1150
ダメージを受けてダークネスは吹っ飛び
自分で見せた魂を封印するカードから出た闇に包まれていく…
そして足元にカードがパサリと落ちた…
マヤに頼み、抜け殻となったはずの体と私達を火口のところまではこんでもらうと
明日香さんがダークネスを見て唐突にこう言い出した
「…兄さん…?」
男は仮面が外れて素顔があらわになっていた
確かにその男の顔は前に旧寮から明日香さんが
十代達に貰ったブロマイドの顔だった…
え?どゆこと?