マジで勉強しなおしてきます。
友人にボロクソに言われましたよ。
前回の解説
ある一人の少女と愚かな少年の昔話
―優斗サイドー
「以上、昔話終わり。ちゃんちゃん。」
「ま、待ってください!!確かに宗教グループ殲滅事件の担当をしたのは新しく入った提督だというのは訓練学校で教わりましたけど、その時は管理局側は全くの無傷で帰還したって聞きました!!なんでなのはさんが!!」
なるほど。訓練校ではそんな風に教えてんのか。
「残念ながらその情報はガセだ。結果的には、なのはが重傷を負った。」
「そんな・・・・・」
「そう公表するのが一番だったんだろうな。新提督としての初めての任務だ。
出来る限り大きく取り上げたほうがマスコミにはウケがいいからな。」
そしてなのはの重傷はなかったことにされた。そして、
「それをきっかけに・・・俺は管理局そのものを辞めたんだよ。」
「どうして・・・・・どうしてなんですか?任務は成功したんですよね?
だったらそのことを誇るべきなんじゃないんですか?」
「確かに任務は成功した。だけど俺はなのはを怪我させてしまったんだよ。」
「優斗さん・・・・・」
周りのみんなもティアナと同じように励ましてきた。だけど違うんだ。
「俺のせいなんだ。俺がもっと周りをキチンと見ていたらあんなことにはならなかったかもしれない。もっとキチンとなのはのことを見ていれば、なのはがもう限界寸前だってことにも気づけたかもしれない。」
自分のことしか頭になかった。そのせいで大切な人を傷つけてしまった。
大切なものを傷つけて何が提督だ、何が指揮官だ。ただのバカ野郎じゃないか。
「なぁティアナ。お前、もしかして『自分に才能がない』とか思ってないか?」
俺の問いにティアナは一瞬引きつったような顔になるも、
すぐに表情を作り笑いに戻し、下に俯きながら話し始めた。
「当たり前じゃないですか。スバルたちと違ってわたしには何もないんですよ。
だからこそ、必死にワラにでもすがりつくしか方法がないんです。」
やはりコイツは何か勘違いしているようだ。
「ティアナよ。」
「はい?・・・イタッ!!?」
俯いていたティアナにこちら向かせた俺は持てる力のすべてを使ってのデコピン
を喰らわせてやった。幼少のころ、なのはにこれやって泣かせた。
「ッ~~~!?」
「この馬鹿ティアナめ。お前は何もわかってない。」
俺がそう言うとティアナは痛めたデコを押さえながら案の定突っかかってきた。
「実際に才能がないんだからしょうがないじゃないですか!!」
「まずそれが勘違いなんだってば。お前はとんでもない才能、持ってるじゃん。」
「???」
ティアナはわからないといった感じになってしまっていた。
マジでわかんないのかコイツ。まぁ自分じゃ少しわかんないかな。
「努力を続ける才能だよ。」
「!?」
ティアナはまるで理解できないといった感じになり、口を開いた。
「そんなの・・・才能でもなんでもないじゃないですか。」
「いいや、これは才能だね。少なくとも多くの人間は努力して他の人間に
負けた時、そのまま努力するのを諦めちまう。だけどお前は違う。」
俺はティアナにニカっと笑いかける。
「立派に努力、出来てるじゃねぇかよ。それはある意味で言えば
もっともすばらしい才能だ。まぁ今回のは度が過ぎちまったようだけどな。」
「だから」とおれは続け、ティアナの頭に手を乗せる。
「お前はすごいんだよ。俺が認めてやる。だから俺のように1人で行き過ぎないでくれ。少なくともお前の周りにはお前を支えてくれている奴が沢山いるはずだろ?だったらそれに頼れ。俺に頼れ。いくらでも力になってやるから。」
だって俺たちは・・・・・。
「仲間だろ?」
瞬間、我慢していたかのようにこちらを見つめながらティアナから涙がこぼれ始めた。
そんなティアナを正面から抱きしめてやる。
「あり・・・が・・とう・・・ござい・・ますッ!!
う、うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁあん」
「いくらでも泣けばいい。今だけは弱くてもいい。その分仲間から元気を分けてもらえばいい。だから・・・・・思いっきり全部吐き出しちまえ。」
そしてティアナは溜まっていたものをすべて吐き出すように泣き続けた。
「なんか・・・もの凄く良い雰囲気になってますね・・・。」
「う、うむ」
若干半開きになっている医務室のドアから優斗とティアナを見ているのは、
シャーリーとシグナムであった。2人としては優斗とティアナの様子を少しだけ見に来るだけの予定だったのだが、感動的な場面に出くわしてしまい何とも言えない心境になってしまっていた。ちなみにその2人の後ろでは・・・。
「(ティアナぁぁぁ!!ゆう君とあんなにも密着してぇぇぇ!!
羨まし過ぎるわ!!私の聖域でなんてことをォォォォォ!!)」
もの凄い小声で恨みの念を(念話ではない)送り続けながらギリギリと
手に持っているハンカチを喰いちぎらんばかりに噛み締めるシャマルと、
「(あたしのティアにティアにティアにティアにティアにぃぃぃぃぃ!!
この殺意!!全力のディバインで神代さんにぶち込みたいィィィィィ!!)」
こちらも小声で恨みを呟きデバイスを起動させながら、全力で目が血走っていた。
まぁ要するに、優斗がやられる確率が上がったのである。
高町なのは。彼女は医務室へと向かうために全速力で走っていた。
ロストロギアの発見によって駆り出された彼女たちだが、彼女たちがいく頃には
すでに処理は完了しており、完全に無駄骨となってしまっていた。
「はぁ・・はぁ・・・はぁ、ティアナ待ってて!!
キチンと話し合わないと分かり合えないんだってことを教えてあげないと。」
医務室到着に必要な廊下の角を曲がった。そして
「なに・・・?このカオス・・・?」
シグナムとシャーリーが顔を少し赤らめながら医務室を覗いており、
スバルはどこで覚えたのかデバイスを起動しながら何かの呪詛を唱えながら
ボクシングスタイルでジャブやアッパーの練習をしている。
シャマルも呪詛を唱えながら完全に光を失った眼をして床に見たことのないような魔方陣を書いていた。
「潰す潰す潰す潰す潰す潰す潰す潰す潰す潰す・・・」
「ゆう君はワタシノモノ。うふふ、うふふふふふふふふふふふふふふ」
なのははとりあえず2人を避けるようにシグナムとシャーリーの所へと向かう。
「あの・・・シグナムさん。」
「高町か。早かったな。」
「行った意味ありませんでしたからね。ティアナは中にいるんですか?」
「・・・まぁ、そのなんだ。・・・・・私たちはこれで失礼する。」
そこからのシグナムの行動は早かった。素早くシャーリーを抱え、
なのはが来た反対の道を全速力で走り去っていった。
「あれ?なのは?帰ってきてたのか?おかえり」
「あれ?ユー君なんで医務室から出てきたの?また何かやったの?勘弁してよ。」
「あれ?なんか俺に対する認識がおかしくね?」
「あの・・・なのはさん。」
「うん?どうしたのかな、ティアナ。」
「優斗さんは」
「おかしいね?この前までティアナはユー君のこと
『神代さん』って呼んでたよね?なんで『優斗さん』になってるのかな?」
「なのはさん・・・・・怖いんですけど」
なのはから何とも言えないオーラを感じ取ったティアナは冷や汗をたらした。
「まぁ、そのことは置いといて・・・聞いたんだよね?私たちの昔の話。」
「・・・・・はい、聞きました。」
ティアナの返答になのはは「そっか~」と苦笑いを浮かべつつ
ティアナには聞かなくてはいけない質問をし始める。
「話を聞いてどう思った?」
「・・・・・わたしは、正直よくわかりませんでした。」
ティアナは、先ほど優斗から聞いた話を思い出しながら答える。
「ですけど1つだけ・・・・・わかったことがあります」
「それは何かな?」
「自分の・・・愚かさです。」
ティアナは真正面からなのはを見つめ答えた。まったく迷いのない眼。
その眼からなのはは確かなものを感じ取り、質問を続ける。
「どういう意味かな?」
「優斗さんから話を聞いて・・・わかりました。
自分のことを真剣に考えてた人に対してこれ以上ない無礼な行為でした。・・・・・なのはさん。」
ティアナは改めてなのはに体勢を直す。
「もう一度!!もう一度だけ、チャンスをもらえないでしょうか。
もう迷いません!!もう大切なものは見失いません!!だから!!」
「うん、合格!!許す!!」
「・・・・・・・・・・・・へっ?」
なのはの言葉にティアナは拍子抜けといった感じで、首を傾げる。
「この話はもうお終い。おなか空いちゃったね。食堂行こうよ、ティアナ。」
「・・・・・はいッ!!でもなのはさん・・・・・負けませんから。」
「?」
「いつか追い抜いて見せます。戦いも・・・・・そして」
ティアナは花が咲くような笑顔で想い、叫ぶ。
「恋も!!」
その頃
「逃げないでくださいよ優斗さん!!なるべく痛くしますからぁぁぁぁぁ!!」
「逃げないでゆう君!!安心して!!私も一緒にイクからぁぁぁぁぁ!!」
「俺、今回ばっかりは何もしてねぇだろうがぁぁぁぁぁ!?」
どこまで行っても最後までうまくいかない男の叫びが響き渡ったのであった。
最後まで見てくれた大切な皆様に質問です。
主人公にデレデレのティアナ。
普通に王道なツンデレのデレがレベルアップしたティアナ。
・・・どっちがいいと思いますか?