幼馴染のダメな人   作:ルチアたんマジ天使

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順調に話が出来上がってきました。

では、ご覧下さい。




あぁ、帰ったら殺される。良くて半殺しだよ。

前回の解説

 

 

 

     『爆発しろォォォォォ!!クソがぁぁぁぁぁ!!』

 

 

 

―スバルサイド―

 

 

あたしは今、盛大にイラついていた。

 

理由は至極簡単。

 

「ふふふ。何がいいかな~。スバルはどう思う?」

 

「・・・・・何でもいいんじゃないかな?」

 

「バカ言わないで!!優斗さんとの初デートなのよ!?」

 

親友の想い人、神代優斗のせいである。

 

あれからティアは人が変わったように見える。

 

この機動六課にいた最初の頃は何だか無理している感じがしていたけれど、

今はそんな感じは全く無くなり、生き生きとした表情になってくれている。

 

それは良い。それはとても良いことだ。素晴らしい変化だ。

 

 

 

だが!!だがしかしッ!!それとこれとは話が別である!!

 

 

 

せっかくもらった1日休暇をティアはあろうことか、

あたしとではなく、あの神代優斗と過ごそうとしているのである

 

「うぅ・・・・・ティアぁ・・・どうしてなのぉ・・・」

 

部屋の鏡の前で服を喜々として選んでいるティア、

大切な親友には聞こえない程度の声で半泣きで呟く。

 

せっかくこの日のために手に入れ、2人っきりで遊ぼうと思っていた、

ミッド式遊園地の特別入場券(2人分)を見つめる。

 

けれどそれもすでに叶わぬ夢。

 

(神代さんとの約束なんて、中止になってしまえばいいのに。)

 

おおよそ大切な親友が聞いたらブチ切れそうなことを考えてみる。

 

しかしそんなことを思っていると、

 

 

 

「えぇぇぇぇぇ!?デートが中止ぃぃぃぃぃ!?」

 

 

 

親友の叫びを聞き、思わずガッツポーズをしてしまったあたしは悪くない。

 

 

 

 

 

―ティアナサイドー

 

 

「な、な、なんでですか!?そんな急に!?」

 

動揺も隠さずに通話の相手、神代優斗に問い詰めるようにして叫ぶ。

 

『いや、というかデートではないだろ?恋人じゃねぇし。』

 

「そんなことはどうでもいいんです!!細かいことです!!

どうしてですか!?この日のためにせっかくプランまで練ったのにぃぃぃ!!」

 

『いや、まぁその・・・なんだ。急な用事が入っちまってて

 その用事をキャンセルするわけにもいかないし・・・ホントにすまん!!』

 

映像越しに見える彼は本当に申し訳なさそうに見える。

 

無理に頼んで嫌われるわけにもいかないし・・・。

 

「今度・・・埋め合わせ、してくれますか?」

 

優斗さんはそれを聞くとパァ、とまるで死地から救われたかのように

表情を明るくする。・・・・・そんなに大事な用事だったのかな?

 

しかしわたしのその考えは次の瞬間吹き飛んだ。

 

 

 

『んじゃまた次の機会ということで『神代、まだ掛かるのか?』ちょッ!?

馬鹿ノーヴェ!!出てくんじゃねぇ!?顔が映るだろうが!?』

 

 

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・ほぅ?

 

 

 

今の女は誰ですか?

 

わたしとの約束を消してまでその女とナニをするつもりなんですか?

 

わたしとのデートはそこの女とイチャにつく為に無くなったんですか?

 

そこの女のせいでわたしと優斗さんとの時間を奪われているんですか?

 

いったいその女とどれだけ大事な用事があるんですか?

 

わたしを騙してまで何がしたかったんですか?

 

なんでそんなに仲が良さそうなんですか?

 

そして・・・・・

 

 

 

シヌカクゴハデキテイルンデスカ?

 

 

 

いったい今私はどんな表情をしているのだろうか?

 

そのヒントとしてはスバルがマジ泣きで土下座し始めるレベルだということ。

 

そして優斗さんがこの世の終わりのような表情をしているということだ。

 

あぁ・・・ワカラナイワカラナイワカラナイワカラナイワカラナイ。

 

『ヒィ!?と、という訳だから、またの機会にな!?んじゃサヨナラッ!!』

 

ユウトサンハソウイウトスグサマツウワヲキリマシタ。

 

フフフ、オカシイナ。ナニヲアワテテイルノカナ?

 

「ネェ?スバル、アナタハドウオモウ?フフ、フフフフフフフフフ。」

 

「ヒィ!?ごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいご

めんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいィィィィィィィィィィ!!!」

 

 

 

というわけで、スバルの持っていたチケットで2人で遊びに行くことにしました。

 

 

 

 

 

―優斗サイド―

 

 

「・・・おぉう」

 

ティアとの通話を強制的に打ち切った俺は絶望していた。

 

おそらくは殺される。良くて半殺し。

 

今この時点で、これを理解できるのが辛すぎて悲し過ぎる。

 

「えぇっと、悪かったな神代。なんかヤバそうな感じにしちまって。」

 

ヤバそうな感じではなく、正にヤバいのである。激ヤバである。

 

「やめなさいノーヴェ。あなたは悪くないわ。

他の女と先に予定を立てていたこの人が悪いのよ。」

 

心配してくるノーヴェに静止を掛けて、無茶苦茶な結論を叩きだしてきたのは

ノーヴェの母、ウーノさん。そしてまた変なお面を被りながら、

 

肩をポンポンと同情じみた感じで叩いてくるのはノーヴェ父である。

 

この人に同情されると別の意味で悲しくなるから不思議である。

 

「それで?俺に何か御用ですか?

友人との約束を切り捨ててまでのようだったんですかね?」

 

今俺たちがいるのは、前のレストランである。

 

なんか買い物帰りの所を捕まってここに連れてこられた。

 

「えっと、その・・・あの・・・・・」

 

「うん?」

 

俺の問いかけにノーヴェはモジモジとしながら言葉を濁らせる。

 

すると隣で見ていたウーノさんは煮えを切らし立ち上がり叫ぶ。

 

 

 

「神代さん。うちのノーヴェと結婚しなさい!!」

 

 

 

「は!?」

 

「か、か、か、母さん!?違うから!?それ違うから!?」

 

「ふむ?ウーノよ。確かデートではなかったかね?結婚なんて許さんよ。」

 

「あぁ、間違えました。うちのノーヴェとデートしてください。」

 

「娘の未来が決まるような間違えしないでくださいよウーノさん。」

 

「すいません。願望が出てしまいました。」

 

そんな願望、一生出すな。

 

というか

 

「それもそれで聞きたいんですけど、なんでデート?」

 

「・・・・・デート。神代とデート・・・デート・・・・・デート。」

 

なにやらノーヴェがブツブツと赤い顔で呟いているがこの際、無視である。

 

俺の問いにウーノさんは溜め息をつきながら答え始める。

 

「実は、前からノーヴェがストーカーに付き纏われてるらしく、

このままだと、うちの可愛い娘に何か危害が出たらと思うと心苦しくて。」

 

ふ~ん?ノーヴェがねぇ?

 

「な、なんだよ、変かよ。」

 

「いや?まぁ納得だなぁ、って思ってな。お前可愛いしな。」

 

「かわっ!?可愛い!?」

 

相変わらず面白い反応である。1家に1体は欲しいなコレ。

 

「まぁ、とりあえず事情は分かりました。俺はどうすればいいんですか?」

 

「とりあえず遊園地のチケットなどは準備済みですので、

 神代さんとノーヴェにはカップルのようにしてもらって」

 

「そこを見に来たストーカーらしき人物を捕まえる。そういうことですか?」

 

「まぁそんなところですね。捕まえるのは私たちがやりますので。」

 

「・・・・・・・今更ながら思ったんですけど、管理局に頼めばいいんじゃ?」

 

「訳があってね。管理局に頼むわけにはいかないのだよ。

そこで君に白羽の矢が立った。いいかい?ノーヴェに何かあったら・・・」

 

「全力で守らせていただきますよ。命に代えても。」

 

「・・・・・それでいい。頼んだよ。」

 

ノーヴェ父は俺の言葉に納得したのか、威圧的なオーラを消す。

 

すると、今度は正面に座っているノーヴェが躊躇いがちに訪ねてくる。

 

「その、いいのか神代?他人のあたしのためになんか」

 

「いいんだよ。お前が困ってるんだろ?だったら全力で助けるさ。」

 

「・・・・・・・・でも。」

 

「いいから、俺のことは気にすんな。俺とお前の仲だろ?」

 

『えっ!?』

 

なにやらウーノさんも一緒にこちらに身を乗り出しながら聞いてくる。

 

「あ、あたしとお前の仲って・・・・・。」

 

そうだよ。俺とお前は・・・・・、

 

 

 

「友達だろ!!」

 

 

 

俺がそう言った瞬間、ノーヴェとウーノさんの瞳の光が消え、

空気が凍ったように感じた。表現ぴったり。

 

・・・・・え?何か間違ったこと言ったか俺?

 

なにやらノーヴェ父がクククッ、と顔を背けながら笑っているのが聞こえる。

 

『・・・・・神代(さん)』

 

「え?」

 

ゆらりと立ち上がるノーヴェとウーノさん。

 

はて?何やらこの感じ。どこかで味わっているような感じが・・・・・。

 

意識せずにも冷や汗が垂れる。

 

あぁ・・・・・思い出した・・・・・この感覚は。

 

 

 

やられるパターンだ、コレ。

 

 

 

『紛らわしいわァァァァァ!!』

 

 

 

グッバイ視界。グッバイ意識。

 

 

 

 

 

 






どうだったでしょうか!!

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