ふぅ、書き上げれました。
ではどうぞご覧下さい!!
前回の解説
そんなこと関係ないよ。大事なのは気持ち、想いだ。
―優斗サイドー
「ノーヴェ!!ノーヴェどこだ!!どこにいる!!」
時間は昼を過ぎ、人が多くなってきた一方、
何故か隣りではしゃいでいたはずのノーヴェがいなくなっていた。少し目を離した隙に・・・だ。
ノーヴェ父に連絡してノーヴェの場所の確認を聞こうとしたが
何故かノーヴェ父も場所の確認ができなくなってしまっているらしい。
「くそッ・・・!!ノーヴェぇぇぇぇぇ!!」
周りの視線などを気にする暇なんぞない。というか知るか。
もしかしたら・・・ストーカーとやらに捕まっているかもしれない。
ウーノさんとノーヴェ父もこちらに向かいながら監視カメラに映っている情報を頼りに
ここら一帯を詮索しているらしい。俺にできるのは詮索魔法を使用しながら走って探すという行動だけだ。
「こんなことならもう少し詮索魔法の練習しとくんだった!!」
俺は身体強化、魔力によるブースト、思考力アップなどのことはできるが、
こういう詮索系の魔法や小難しい魔法は全く上手くできない。
ユーノやらクロノに教わったりしてはいたが正直面倒くさいので、
手を抜いていた。だって面倒くさいし、ダルイ。
「大体のところは探したはずなのに見つからない・・・!?
動いてるのか!?もう外に出ちまってるのか!?勘弁してくれ!?」
後者なら最悪だ。探す手が本格的に無い。
管理局に頼むか?だけど今回のデートは管理局に頼めないから仕組んだものだし。
『神代君、聞こえるかい?』
「・・・ノーヴェ父!!どうですか!!ノーヴェの居場所分かりましたか!?」
『正確には分からない。だけど可能性としてはできたよ。』
映像越し映し出されるのは大きな城。
というか・・・
「あの城か!!」
写し出されたのはこの遊園地のシンボルともいえる大きな城だった。
あそこにノーヴェがいる可能性があるのか!!
『待ちたまえ神代君!!あそこの管理システムは高度だ!!
侵入者対策として迷宮式や聖獣が蠢いているんだ!!』
「なんでそんな面倒くさいことになってるんですか!?」
『聖王協会が作ったのだよ!!私に言わないでくれ!!』
ノーヴェ父も多少腹が立っているのか若干キレ気味になっていた。
なんだ迷宮って、なんだ聖獣って。
というかここ聖王協会が設計したのかよ!!ということはカリムの奴か!!
作ってみたいとか言ってたけどガチで作ったのかよアイツ!!
とめろよシスター共!!どうせカリムなんて協会から出れないだろうが!!
『だから少し待ってくれ.すぐに解析を行って・・・』
「んな時間ありませんよ。あの城にいるんですよね?」
『可能性としてだけだが・・・神代君!?』
「なんです?これから忙しくなるんですけど?」
城の関係者以外立ち入り禁止の扉のドアノブに手を掛ける。
『いやいやいやいや、なんで城に入ろうとしているのだね!?
それ以上先に進んだら罠が作動して・・・』
「もう遅いっすよ」
開けて中に入る。魔法で硬いロックが掛かっていたが完全破壊。
途端に響き渡るサイレンの甲高い音。
『『『侵入者確認、侵入者確認。ただちに防衛システム起動。』』』
「お~お~、ご立派な機能なことで」
『言ってる場合かね!?早くそこから出て』
『『『侵入者、排除開始』』』
「いきなり排除とか・・・。絶対シャッハの息が掛かったシステムだろこれ」
城の奥から出てきたのは鎧を身にまとった西洋騎士。
「・・・・・デカくね?」
『・・・・・そうだね』
その騎士は俺の約10倍ほどの高さ。
なるほど・・・いきなりボス戦ですか?セーブ地点は何処に?
騎士が背中に装備していたハンマーを振りかぶり
『ッ!?神代君!!逃げろ!!』
ドォォォォォォン!!!
振り下ろされた。
―ミッドチルダ遊園地・聖王城、最上階・ノーヴェサイド―
「ん・・・・んぅ・・・ここは」
「やぁ、起きたみたいだね?我が愛しの姫君?」
目の前には見知らぬ男、先まで見えない途方もない広い空間。
そしてベッドの上で鎖で繋がれた両手首、両足首、そして脱力感。
「ここは、ミッドチルダ遊園地のシンボルである聖王城の最上階。
僕たちがいるここは『誓いの間』だよ。結婚を行う神聖な場所さ。」
「・・・・・ッ!?」
ミッドチルダ遊園地。
それを聞いた瞬間、かすれていた意識が完全に覚醒し、記憶を呼び覚ました。
(そうだ!!確か神代と遊園地に来て
神代と歩いてたらいきなり背後を誰かに襲われて、それで・・・・・)
「お前ッ・・・・・誰だッ!!」
「おいおい、そんなに睨まないでくれよ。
これから夫婦仲良くやっていきたいじゃないか?」
「は?」
軽い感じで答えてきた謎の男の言葉に
ノーヴェは意味が分からないといった感じで首を傾げる。
夫婦?仲良く?何を言ってるんだコイツは?頭がミックスでもされてるのか?
男はその彼女の心中が分からないのか、話を続ける。
「荒っぽい手段は好きじゃないんだ僕は。さぁ、早速結婚式を始めよう。」
そういうと男は神父が結婚式で行う聖句を言い始める。
この隙に、といった感じで鎖を外し始めようとしたノーヴェだが、
力を加えようとした瞬間、繋がっていた鎖が光はじめ
(なんだコレ!!まさか・・・力が・・・・吸い取られてるのか!?)
まるで絞りとられているかのように力が霧散し始める。
「凄いだろう?それはロストロギアでね?手に入れるのに時間が苦労したよ。」
男が聖句を言い終えたのかこちらに近寄りながら笑う。
「お前、何が目的だ!!こんなことして只で済むと思ってんのか!!」
「目的?だから言っただろう?結婚だって。」
男の笑顔に寒気が走る。
迷いのない眼。何も疑ってない眼。それでわかった、この男は異常だ。
「念話もとばせないよ?徹底的に結界を張ったからね。
無論、誰もここに来れないよ。僕たち以外はここにもこられない。」
「なんで・・・・こんなことを・・・」
「・・・・・なんで?僕たちは運命の糸で繋がってるじゃないか。
だから僕たちが結婚するのも当然の行為、行動なのさ。分かるだろう?」
「ああ、それと」と男は続ける。
「君のことは調べさせてもらったよ。次元犯罪者【ジェイル・スカリエッティ】の作品の内の一人。【戦闘機人】ノーヴェちゃん?でも人間と大差ないよね。」
「ッ!!?」
何故この男がそんなことを知っている?
「安心してくれ。僕はそんなことは気にしない。愛しているからね。」
「ッ!?知るかそんなこと!!近寄ってくんじゃねぇ!!」
全力で威嚇するように叫ぶが、男はそんな威嚇をものともせずベッドに乗る。
「僕はそんな君をずっと見てきたんだよ?ずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっと、ずぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅっとね」
「ひっ!?」
男から感じる空気に気が狂いそうになる。
おかしい。この男はおかしい。この男は完全に狂ってる。
「だが、そんなとき、あの忌々しい男が現れたんだ。」
男が苛立った様子で吐き捨てるように言う。
・・・・・・・・神代のことか!!
「お前ッ!!神代になんかしたのかッ!!」
「おいおい、勘違いしないでくれ。何もしてないよ。」
「だが・・・」とノーヴェの顎に手をやりながら続ける。
「大人しくしなかったら何かしてしまいそうだ。」
「て、てめぇ!!」
「それにだ」
「!?」
男は一度ノーヴェとベッドから離れ、ニヤリと汚らしい笑みを浮かべる。
「あの男、君とジェイルのことは何も知らないみたいじゃないか。
ジェイルが犯罪者だということも、君が人とは違うということを」
「ッ!!」
確かにこの男の言うとおりだ。彼は、神代はそのことを知らない
「奴が君の正体を知ったらどうなるかなァ?
少なくとも普通の反応はしないだろうなァ。そうだろう?」
「・・・・・・・」
神代に否定される。自分の存在を。自分は人とは違う、化け物だ。
「・・・・・いやだ」
いやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだ
いやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだ
いやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだ
「嫌でも何でも、否定されるのが普通なのさ。
いいかい?君が僕と結婚するというのならアイツに手は出さないよ。」
「・・・・・・・・」
「了承だというのなら、キスをしてくれ。誓いのキスを。」
ノーヴェの顔の眼前にまで近寄る。ノーヴェの瞳からは光がなくなっていた。
そしてノーヴェは彼を想う。
(神代・・・いろいろありがとう。せめて、せめてお前だけは幸せに)
ノーヴェが男の乾いた唇に己の唇を当てようとした
その時
『『『侵入者確認、侵入者確認。ただちに防衛システム起動。』』』
「なに!?侵入者だと!?」
「・・・・・えっ?」
鳴り響くアラーム
『『『侵入者、排除開始』』』
侵入者・・・・・?
まさか・・・・・・・・・。
ドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドド
ドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドド
ドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドド!!!!
「なんだ!?なんだ!!この地響きはァァァァァ!!」
「かみ・・・・・・・しろ・・・?」
ドォォォォォォォォォォン!!!!
割れる地面、そこから勢いよく出てきたのは
「ノォォォォォォォォヴェェェェェェェェェ!!!!」
自分の名を呼ぶその声、その姿は正しく。
「ッ!!神代ぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!」
愛する人、神代優斗その人だった。
何やらギャグが少なくなってきたような気が・・・
気にしたら負けですよね!!
次回はフルボッコタイムです!!