幼馴染のダメな人   作:ルチアたんマジ天使

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すいません。新規の小説に時間が掛かってしまいました。

良ければそちらもご覧ください!!

では本編、始まります!!




俺は『ダメ人間』だからな。

 

前回の解説

 

 

 

 

     ノォォォォォォォォヴェェェェェェェェェ!!!!

 

 

 

 

「帰るぞ、ノーヴェ。」

 

「か・・・・み・・・し・・ろ・・・?」

 

「おう」

 

呆然と呟くノーヴェに対して、神代優斗は軽いノリで返事を返す。

 

駄目だ、ここに来るな、お前まで巻き込んじまう。

 

「なんでッ!!なんで来たんだ!!」

 

「お前を連れ帰るために決まってるだろうが。当たり前なこと聞くなよ。」

 

あくまで威嚇という形で叫ぶノーヴェを相手に、優斗はサラリと言う。

 

「・・・帰ってくれ。お前の顔なんて見たくもない。」

 

だからノーヴェは顔を逸らし、拒絶する。

 

自分のせいで彼まで傷つける訳にはいかないのだ。

 

傷つくのは自分だけでいい。

 

「だそうだよ?侵入者君?」

 

「・・・・・お前がストーカーか?」

 

「違うね。僕は彼女の夫になった者だ。君のほうこそストーカーではないかね?」

 

鼻で笑いながら言う男に優斗は無感情のような声でいう

 

「お前が、こんなことをしたのか?」

 

「そうさ!!最高の結婚式場だろ!?

 ここで誓いのキスをすれば正式に夫婦になれるのさ!!」

 

恍惚の表情の男に優斗は続ける。

 

「ノーヴェが明らかに嫌がってるのが分からないのか?」

 

「何を言っている!!この結婚こそ彼女の幸せなのだよ!!」

 

「そうか・・・・・・・・」

 

「おっと、動くなよ?ここら一帯には魔力の完全制御の結界が張ってある。

 ここで魔法を使えるのはこの僕だけだ!!君に勝ち目はない!!」

 

「最後の質問だ。大人しくノーヴェを解放する気はあるか?」

 

「無いに決まっているだろう!!さぁ大人しくしろ!!」

 

「じゃあ・・・・・お前、もういいや。」

 

 

 

 

すべては一瞬の出来事。

 

 

 

 

いつの間にか、優斗がノーヴェの目の前に来ており、逆に男が遥か彼方の壁へと叩きつけられていた。

 

「・・・・・・・・・・!!がぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」

 

数秒遅れの腹に確かな痛みを持って。

 

「イタイイタイ痛い痛い痛い痛い痛いいたいいたいいたいィィィィィ!!!」

 

「あぁ、壁は一応あるのか。カリムの奴、面倒くさい作りにしやがって。」

 

 

 

 

 

―ノーヴェサイドー

 

 

理解できなかった。今の一瞬の全てが。

 

いつの間にか目の前に、神代がいて、いつの間にかあの男が吹き飛んでいた。

 

「よっ、ノーヴェ。やっと近くで話せられるな。」

 

「お前・・・一体どうやって・・・」

 

「んなことは、どうでもいいんだよ。帰るぞ。」

 

そういうと神代はおもむろにあたしの手首に巻きついている鎖を

 

「か、神代、無理だ!!この鎖は壊せな「ふんっ!!」・・・・え?」

 

神代はその鎖をいとも簡単に引きちぎる。

 

「なんか言ったか?」

 

「それ・・・・ロストロギア・・・。」

 

「・・・・・マジでか!?やべェ!!なのはたちにマジで説教される!?」

 

言いたかったのは、そんなことじゃないんだけど・・・・。

 

というか、床破壊して出てくる、魔法も使えないはずなのに

一瞬で移動して男を吹き飛ばしたかと思ったら、ロストロギアを腕力で破壊。

 

「お前って・・・本当に何者なんだよ。」

 

「俺は俺だよ。普通の普通の嘱託魔導師だよ。」

 

「・・・・・なんか、汗がダラダラこぼれてるぞ。」

 

「べ、別に怒られることなんて気にしてないんだからね!!勘違いしないで!!」

 

「・・・・・・・」

 

「その目やめろぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!?」

 

あたしの冷ややかな目に気づき悲鳴に近い感じで叫ぶ神代。

 

「ったく、何考えてるか知らんが俺はお前を連れ去っていくだけだ!!

 お前の反論なんて知ったことか!!あとその目やめろ!!」

 

最後まで本当に格好つかない男だな、こいつ。

 

呆れるぐらい真っ直ぐで

 

どうしようもなく鈍感で

 

言動からわかるダメ人間。

 

なのに・・・

 

 

 

 

「ああ、助けてくれ。・・・・・神代。」

 

 

 

 

「おう!!お望みとあらば喜んで!!」

 

お前のことを、もっと知りたくなってしまうよ、神代優斗。

 

 

 

 

 

―タロウ・タナカサイドー

 

 

嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ!!

 

ありえない!!なぜ神代優斗とやらはあんなに早く動けられる!!

 

ここは対魔導師ように設定したスカリエッティとは違うタイプのAMF(アンチ・マギリンク・フィールド)システムを使っているんだぞ!!

 

僕以外の魔力を封印しているはずなんだ!!

 

せっかくスカリエッティの技術を盗んでまで作らせたシステムなのに!!

 

クソ科学者共め!!まったく使えないじゃないか!!

 

「・・・・・まぁ、いいさ。なら僕自らの手でやってやる。」

 

バリアジャケットを展開し神代優斗とノーヴェのほうを睨む。

 

そこには何故か鎖が外れている笑顔のノーヴェと同じく笑顔の神代優斗。

 

痛むお腹を押さえながらニヤリと笑う。

 

 

 

 

あの男をさえ、あの男さえいなくなればノーヴェは僕を見てくれるはずだ。

 

 

 

 

だから殺す

 

 

 

 

AMF、MAXで発動。対象の魔力を完全に封印。

 

 

 

 

ふひ、っひははひはははひはひひははひははひははははは!!!!

 

 

 

 

 

ー優斗サイドー

 

 

何やら体の気だるさを感じ、

ノーヴェとの会話を中断してストーカー野郎を見る。

 

「フフフ、僕はお前のことを甘く見てたようだ」

 

「・・・・・さっさと消えろ、今なら見逃してやるよ」

 

こんなクズと戦ってる暇があるならノーヴェとのデートの続きのほうが

断然有意義だ。なによりメンドクサイ。

 

「そうはいかないさ、僕はノーヴェを手に入れる」

 

「本人が嫌がってんだろうが。そんなこともわかんねぇのか?」

 

「・・・・・・・ならお前は彼女のことをどこまで知っているんだ?」

 

「ッ!!」

 

ノーヴェの体がビクリと揺れる。

 

「・・・・何が言いたいんだよ。」

 

「神代・・・やめてくれ・・・聞かないでくれ・・・」

 

ノーヴェが頭を抱えて震えている。

 

「その女はな」

 

「やめろ」

 

「体に機械が埋め込まれて」

 

「やめてくれ」

 

「圧倒的な力を持ち」

 

「やめろやめろやめろ」

 

「破壊のために造られた破壊兵器の」

 

「やめろぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!」

 

「化け物なんだよぉ!!!!!」

 

 

 

 

「死ね」

 

 

 

 

殴る

 

「がはッ!?」

 

殴る、殴る、殴る、殴る、殴る、殴る、殴る、殴る、

殴る、殴る、殴る、殴る、殴る、殴る、殴る、殴る、

殴る、殴る、殴る、殴る、殴る、殴る、殴る、殴る、

殴る、殴る、殴る、殴る、殴る、殴る、殴る、殴る、

殴る、殴る、殴る、殴る、殴る、殴る、殴る、殴る、

殴る、殴る、殴る、殴る、殴る、殴る、殴る、殴る、

殴る、殴る、殴る、殴る、殴る、殴る、殴る、殴る、

殴る、殴る、殴る、殴る、殴る、殴る、殴る、殴る、

殴る、殴る、殴る、殴る、殴る、殴る、殴る、殴る。

 

「・・・・・・・・」

 

気絶している。

 

関係ない。

 

馬乗りの体勢になり、続ける。

 

殴る、殴る、殴る、殴る、殴る、殴る、殴る、殴る、

殴る、殴る、殴る、殴る、殴る、殴る、殴る、殴る、

殴る、殴る、殴る、殴る、殴る、殴る、殴る、殴る、

殴る、殴る、殴る、殴る、殴る、殴る、殴る、殴る、

殴る、殴る、殴る、殴る、殴る、殴る、殴る、殴る、

殴る、殴る、殴る、殴る、殴る、殴る、殴る、殴る、

殴る、殴る、殴る、殴る、殴る、殴る、殴る、殴る、

殴る、殴る、殴る、殴る、殴る、殴る、殴る、殴る、

殴る、殴る、殴る、殴る、殴る、殴る、殴る、殴る。

 

顔にクズの血が飛ぶ。

 

関係ない。

 

殴る手の感覚がなくなってきた。

 

関係ない。

 

これ以上やったら死ぬ。

 

関係ない。

 

いつまで殴り続けようか。

 

関係ない。

 

殺す。

 

殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す

殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す

殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す

殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す

殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す

殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す

殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す

殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す

殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す。

こr

 

「やめろ神代!!やめてくれ!!」

 

「・・・・・・・ノーヴェ」

 

何で止める。

 

「そいつなんかのせいでお前が地獄に落ちる必要なんてない!!」

 

そういうノーヴェはまるで雨に濡れた子犬のようにちっぽけで。

 

すごく弱く見えた。

 

だから俺はノーヴェを抱きしめる。

 

ノーヴェがポツリポツリと話し出す。

 

「聞いたよな」

 

「ああ、聞いた」

 

「あたし、人間じゃないんだ」

 

「ああ、そうかもな」

 

「一緒にいたらお前が怪我をするかもしれない」

 

「ああ、そうだな」

 

「・・・・・・・・・・一緒にいる訳にはいかない」

 

「俺は、お前と一緒にいたい。」

 

「ッ!!」

 

「お前が例え、兵器だろうと、悪魔だろうと、化け物だろうとも」

 

「か・・・み・・・し・・・ろ・・・・」

 

「俺はお前と、一緒にいたい。」

 

「・・・・・・・・・・・・・・・・・・後悔するかもしれないぞ」

 

「その時はその時だ。その時考えればいい。」

 

「・・・・・・・・・・・・・・・・・変な奴だよ・・・お前は・・・」

 

「自覚してるさ。俺は『ダメ人間』だからな。」

 

「・・・・・・・なあ、神代」

 

「ん?」

 

「・・・・・少し、顔見ないでくれるか?」

 

「ああ」

 

顔を見ないように上を見る。

 

「胸、借りて・・・・いいか?」

 

「どうぞご自由に」

 

「ありがとう。神代。」

 

「どう致しまして。」

 

「・・・・・・・・・・・・神代」

 

「ん?」

 

「もう・・・・いいかなぁ」

 

「・・・・・・・・・・ああ、存分に。」

 

 

 

 

そうしてしばらくの間、ノーヴェの解放の泣き声を俺は只々、聞くのであった。

 

 

 

 

 

 





どうだったでしょうか?うまく消化できたでしょうか?

ご意見ご感想、お待ちしております!!

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