アルドノア・ゼロ 忠義は主君と共にあり   作:砂岩改(やや復活)

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第二星 騎士の陰謀ーKnaito of machinationー

 

 

伊奈帆side

 

地球、新芦原市そこの大通りでは親善の為に地球に降りた第一皇女のアセイラム・ヴァース・アリューシアの為のパレードで賑わっていた。

その中には友達であるオコジョに誘われて界塚伊奈帆とカーム・クラフトマンが訪れていた。

 

「ご覧ください。只今、火星の第一皇女アセイラム・ヴァース・アリューシア殿下を乗せたリムジンが姿を現しました」

 

撮影のために訪れていたキャスターが話始めると周りの観客もさらに賑わい始め周囲には歓迎ムードが漂っていた。

 

「おぉ…間に合った、間に合った」

 

「テレビ中継で十分だって…」

 

「まぁ、一応親善訪問って名目だし。俺たちだって賑わせてあげないと…歓迎ムードってやつ?」

 

「お前いつから火星シンパに鞍替えしたんだよ…」

 

「だってプリンセスだよ皇女様だよ。結構かわいいってネットじゃ噂なんだよ」

 

「そっちかよ…」

 

来たことを後悔するカームをよそ目にオコジョは持ってきた双眼鏡でリムジンの窓を覗くが分厚いスモークガラスに遮られ何も見え無かった。

それにがっかりするオコジョを見て当然のように呟くカーム、その後ろでは伊奈帆がスマホをいじりながらスーパーのチラシを見ていたがその視線はスマホから自分たちから少し離れた所で双眼鏡を覗いている銀髪で全身黒で統一された服を着た少女に移っていた。

 

(あの人…見てない…)

 

伊奈帆が気になった少女はリムジンを見ずにビルの屋上や観客を入念に見ていた。

 

そんな彼女を伊奈帆が見ているとオコジョが伊奈帆に話しかける。

 

「あれあれ?もしかして伊奈帆君、一目惚れ?」

 

「何が?」

 

「またまた~綺麗だね、北欧の人かな?」

 

「マジかよ!新芦原じゃ珍しいな」

 

伊奈帆は勝手に盛り上がり始めた二人を放置していると彼女は突然双眼鏡を外し走り始めるのを黙って見ているのだった。

 

 

フィアside

 

アセイラムが馴れない重力に体調を崩してしまいパレードには出れずに要るのに騎士であるフィアが何故ここにいるかと言うと。

 

(もし姫様を襲う不届き者が居るとすれば…)

 

彼女は例え影武者とはいえアセイラムが殺されるような事が起きれば火星と地球の全面戦争になってしまうのを避けるためである。

 

(屋上は…目立ちすぎるか…なら人混みに紛れる…厚さ200ミリの防弾ガラスを突破し姫様をを殺す為にはアンチマルテリアルライフル等の大型の火器が必要になる…しかしそんな大きな火器が…)

 

考えながら見ていると携帯を構え写真を撮り何かしら入力している人物が居た。

 

(なんだ…パスワード?まさか!カメラでロックオンしたのか!)

 

「クッ!」

 

フィアは双眼鏡を外しその人物に走り気配を消しながら近づくと拳銃を取り出しその人物に着ける。

 

「動くな…」

 

「なんだ?」

 

「その携帯を捨てろ…それ以上入力したら撃つ」

 

「………」

 

フィアが拳銃を向けた男性は黙ってフィアに携帯を見えるように持ち上げるとゆっくりと指を離していく。

 

「早く捨てろ……ガッ!」

 

しかしフィアの注意が不覚にも携帯に向けられていたために後ろから来た仲間に気づかずにスタンガンを首筋に当てられ気絶してしまうのだった。

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

「あの…大丈夫ですか?」

 

「あ…ウッ!」

 

気絶してしまった後に誰かに起こされ目を覚ますとフィアは目がチカチカするのを我慢して上体を起こし声の主を見ると茶髪の少年が隣に座っていた。

 

「すまない…」

 

「いえ、たまたま倒れているのを見つけただけですから…」

 

そう言って少年はミネラルウォーターを差し出すとフィアはありがたく飲ませて貰う事にした。水分を摂取し頭が回って来たらフィアはその少年に慌てながら質問をする。

 

「リムジンは!姫は無事なのか!?」

 

「…残念ながらミサイル攻撃で…」

 

「何と言う…」

 

フィアが悔しそうに頭を押さえているのを少年は黙って見て立ち上がる。

 

「すいませんが失礼します…友達が待っているので…」

 

「あぁ、ありがとう…えっと」

 

「界塚伊奈帆です」

 

「界塚、ありがとう…私はフィア・エルスートだ」

 

「姉も居るので伊奈帆で結構です。フィアさん…では…」

 

そう言って伊奈帆は若干小走りで歩道橋を渡って行きそれを見送ったフィアはポケットの電話が鳴っているのを気づき通話ボタンを押して耳を傾けると。

 

「もしも…『何やってるんですか!!』…エデルリッゾ…」

 

いきなり爆音に耳がキーンと鳴るがそんな事お構い無しにエデルリッゾは電話の向こうで怒鳴り続ける。

 

『こんな時に姫様を御守りする為の騎士がどこほっつき歩いてるんです!』

 

「影武者の様子を見に来たら暗殺者にやられて気絶してしまった…」

 

『え、なんかすいません…』

 

「それより姫様は!」

 

謝るエデルリッゾにフィアはアセイラムの事を聞くと姫は無事であり現在は体調も回復、事態の急変に伴いホログラムで姿を変えて泊まっている施設から出ようとしていた。

 

「分かった、合流地点で会おう。一晩なら泊めてくる施設もある筈だ…手配は私がする」

 

『分かりました…合流地点に向かいます』

 

「すまない、姫様を頼むぞ…」

 

『了解です!』

 

フィアは電話を切ると若干ふらつく体に鞭を打ち合流地点に向かうのだった。

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

『我らがアセイラム姫の切なる平和への祈りは悪辣なる地球人どもの暴虐によって無惨にも踏みにじられた。我らヴァース帝国の臣は、この旧人類非道に対して断固正義の鉄槌を下さなければならない!誇り高き火星の騎士たちよ。今、時は来た!歴代の悲願たる地球降下の際に…義をもって!今こそ果たすべし!』

 

アセイラム姫の悲劇を知った火星騎士たちは自らの演説が終わるのと同時に揚陸城が次々と地球に降下するのを見送るザーツバルムに通信が入った。

 

『流石ザーツバルム伯爵。先程の演説、姫殿下への忠義に溢れておりました…』

 

「フッ…皮肉のつもりかマリーン」

 

『いえ…予定通り月面基地の制圧は完了しました』

 

ザーツバルムはマリーンの報告にさらに機嫌を良くする。

 

「後はトリルランがネズミの掃除を終えれば我々の悲願は達成される。貴様も機体を持って我が城に来るがいい…」

 

『ハッ!』

 

ザーツバルムはマリーンとの通信を終えると再び細く微笑むのだった。

 

 

 

 

 




どうも砂岩でございます!
一話分が完成しました、一応原作沿いでやっていますがもしかしたら変わるかもれません。
こんな駄作者ですか最後まで読んで頂きありがとうございます!


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