遊戯王ARC-V―奇術師と呼ばれたデュエリストのセカンドライフ―   作:えんとつそうじ

7 / 14
どうも、えんとつそうじです。今回は零児の反撃回。彼の本領発揮です。

前作とは少し使うカードとか変えているので、もし前作を読んでくださっている方がいたら、そこらへんの違いを見て意見をくださったりすると嬉しいです。それではどうぞ。


第六話 奇術師の決闘VS異次元の王④天才の本気

☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆

 

零児

LP:3900

手札:1枚

場:DDD烈火王テムジン

  DDD疾風王アレクサンダー

  DDD怒涛王シーザー

  DDD反骨王レオニダス

魔法・罠:戦乙女の契約書

     地獄門の契約書

     魔神王の契約書

     伏せカード1枚

 

☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆

 

 

 

 4体のDDD、異次元の王を前に、クオンはさすがにいつもの飄々とした笑みを消して、かなり焦っているのが見える。

 

 だが、そんなことは対戦相手の零児には関係のないこと。彼はさっそく目の前の敵を殲滅しようと自らの僕たちに命令を下す。

 

「―――それでは、行くぞ。レオニダスでブラック・マジシャンに攻撃!!」

 

 その零児の命令を受けた黄金の王レオニダスは、自らの最も信頼する武器である大剣を振り上げ、ブラック・マジシャンへと襲いかかる。

 

 その様子を見た権現坂と遊矢の2人は悲痛な声をあげる。

 

「まずいッ!?ブラック・マジシャンが破壊されれば、後はモンスターの総攻撃で終わってしまうぞ!」

「義兄さん!」

 

 そしてレオニダスの凄まじい剣撃が、ブラック・マジシャンを斬り裂こうとした―――その時だった。

 

 クオンはにやりと笑みを浮かべると伏せカードのうちの1枚を発動させる。

 

「トラップカード発動「攻撃の無力化」!このカードの効果により相手モンスターの攻撃を無効にし、バトルフェイズを終了させる!!」

 

 

 

☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆

 

攻撃(こうげき)無力化(むりょくか)

カウンター罠

(1):相手モンスターの攻撃宣言時に、その攻撃モンスター1体を対象として発動できる。

その攻撃を無効にする。その後、バトルフェイズを終了する。

 

☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆

 

 

 

 クオンの言葉と共にブラック・マジシャンの目の前に時空の渦が出現すると、レオニダスの攻撃を弾き飛ばす。

 

「……ふむ、なるほど。さすがにこの程度で仕留めきることはできないか。――――ならば私はカードを1枚伏せ、伏せカード「契約洗浄」を発動する」

 

 

 

☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆

 

契約洗浄(リース・ロンダリング)

通常罠 (原作効果)

①:「契約書」カードが発動したターン、 自分の魔法&罠ゾーンの「契約書」カードの効果を全て無効にして発動できる。このターンのエンドフェイズに、自分の魔法&罠ゾーンの「契約書」カードを全て破壊し、 自分は破壊した数だけデッキからドローする。

 

☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆

 

 

 

 すると、零児のフィールド上にある3枚の契約書カードが突然全て破壊される。

 

「このカードは契約書カードを発動したターンのエンドフェイズ。自分の魔法・罠ゾーンの契約書カード全てを破壊し、破壊した数だけデッキからカードをドローすることができる。私はこのカードによりカードを3枚ドローする」

「なるほど、ここで手札補充ですか。(どうやらレオニダスが破壊されたらこのカードで契約書の自爆ダメージを回避するつもりだったようですね。油断も隙もない)」

 

 そして零児は3枚のカードをドローしてその内容を確認すると、クオンのほうに向きなおる。

 

「それでは私はこれでターンエンドだ」

 

 

☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆

 

零児

LP:3900

手札:3枚

場:DDD烈火王テムジン

  DDD疾風王アレクサンダー

  DDD怒涛王シーザー

  DDD反骨王レオニダス

魔法・罠:伏せカード×1

 

☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆

 

 

 

「それでは私のターン。ドロー!」

 

 

 

☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆

 

クオン

LP:4000

手札:4枚

場:ブラック・マジシャン

魔法・罠:伏せカード1枚

 

☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆

 

 

 

 飄々とした笑みを浮かべながら勢いよくカードを引いたクオンであったが、実は内心安堵していた。

 

「(ふう、なんとか防ぐことができましたか。さすがに今ブラック・マジシャンを失うことはできませんからね)」

 

 そんなことを考えながら、クオンは先ほど引いたカードを含めて自らの手札を再確認すると僅かに顔をしかめる。

 

「(む。手がないわけじゃありませんが、これは少々賭けになってしまいますね。もし先ほど伏せたあのリバースカードが攻撃反応型だとしたら今度こそ私は終わってしまう。……だが、他に手はありませんし仕方ないですか。それに)」

 

 と、そこでクオンはそれとなく零児が伏せている2枚の伏せカードに視線を向ける。

 

「(あの2枚のカードの内の1枚は初めから伏せてあったのに発動させるそぶりすら見せなかった。ということはおそらくあのカードは攻撃反応型やモンスター破壊の罠である可能性は少ない。たぶん彼のデッキは魔法・罠でモンスターをサポートして一気に力を解放するような戦術なのでしょう。ならばやる価値はある)」

 

 そう考えた彼は、まずは下準備とばかりに1枚の魔法カードを発動させる。

 

「私は魔法カード「師弟の絆」を発動します」

 

 

 

☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ 

 

師弟(してい)(きずな)

通常魔法(未OCG)

自分フィールド上に「ブラック・マジシャン」が

表側表示で存在する場合に発動する事ができる。

自分のデッキ・手札から「ブラック・マジシャン・ガール」1体を

表側守備表示で特殊召喚する。

 

☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ 

 

 

 

「このカードの効果により、私はフィールド上にブラック・マジシャンが存在することによりデッキからある(・・・)モンスターを1体を守備表示で特殊召喚することができます」

 

 クオンのその言葉に零児は訝しげに僅かに首を傾げる。

 

「あるモンスターだと?」

「そう。それではここで我が劇場きってのヒロインをご紹介させていただきましょう。出でよ、最高位の黒魔導師ただ1人の弟子。――――レベル6「ブラック・マジシャン・ガール」!!」

 

 

 

☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆

 

ブラック・マジシャン・ガール

効果モンスター

星6/闇属性/魔法使い族/攻2000/守1700

(1):このカードの攻撃力は、お互いの墓地の「ブラック・マジシャン」

「マジシャン・オブ・ブラックカオス」の数×300アップする。

 

☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆

 

 

 

 クオンのフィールドに突如光が発生したかと思えば、その光の中から魔法使い風の服装の褐色肌の少女が杖をくるくる回転させながら、片目でウインクというどこかあざとい仕草をしながら登場した。

 

 その少女の登場に、観客席で自らの息子を見守っていた赤馬日美香が驚きの声を上げる。

 

「ブラック・マジシャン・ガールですって!?まさかそんなカードまでもっているというの!!」

 

【ブラック・マジシャン・ガール】

 

 それはデュエルモンスターズの世界において最上級魔術師ブラック・マジシャンの唯一の弟子といわれる少女の名前。

 

 このカードは師匠であるブラック・マジシャンと同じく武藤遊戯が使用していた伝説のレアカードの1枚として有名なのだが、その存在はクオンの前世である『ブラック・マジシャン使い』パンドラとの戦いの時に、武藤遊戯が召喚したことで初めて確認されるほど目撃情報が少なく、そのレアリテイは師匠であるブラック・マジシャンを超えるほど。

 

 動揺を隠せない様子である日美香の様子を横目に、クオンは内心苦笑する。

 

「(それは驚くでしょうね。私もこのカードが、まさか街角にある小さなカード屋のカードくじなんかでこんなカードが当たるとは思わなかったですし)」

 

 カードくじとは、売れ残りのカードなどを数枚づつにランダムでまとめて一つのカードパックとして売り出すというもので、時々個人経営のカードショップなどで1パック100円などで売られている

 

 実はこのカード、クオンがアメリカにデュエル留学したばかりの頃、とある大会に出場する前、運試し代わりに会場の近くにあったカードくじをを買ったらなぜか当たってしまったカードなのだ。

 

 いくら、この世界ではシンクロやエクシーズなど前世とは違う新しい召喚方法が生まれて使いづらいとはいえ、コレクションとしての価値は未だ計り知れないものがあるというのに。

 

 まあ最も、思わぬ形伝説級のレアカードといってもクオンにとっては特に欲しいカードではなかったので、最初彼は金庫にでも入れて保管しておこうと思っていたらしいのだが、彼のデッキとの相性が悪くなく、また専用サポートもなかなか多かったので、こうしてデッキに投入されているというわけなのである。

 

 再びの伝説級のアイドルカードの登場に、その場にいた全ての人間は驚愕の声を上げる。

 

 そしてクオンの対戦相手である零児も最初は驚きに目を瞠っていたが、どうやら真剣勝負にアイドルカードを使うのは彼にとって流儀に反することだったようで、その整った顔を僅かに不快そうに歪めさせる。

 

「それで?確かに珍しいカードだが、そんなレアリティだけのアイドルカードでこの状況をどうにかできるとでも?」

 

 どこか苛立たしげな彼の言葉に、しかしクオンは苦笑しながらも、いつもの飄々とした態度を崩さずにただ肩を竦める。

 

「まあ、そう慌てないでくださいよ。確かに私のモンスターたちは基本的に非力。それはこの娘も同じだ。――――だが、魔導師たちの真価は他のカードとの連携(コンボ)にある。それをお見せしましょう」

 

 すると、クオンは1枚の魔法カードを発動させる。

 

「魔法カードを発動「ユニオン・アタック」。このカードの効果により、私は自分フィールド上のモンスターたちの攻撃力を1体に集中させることができる。私はこのカードの効果により、ブラック・マジシャンにブラック・マジシャン・ガールの攻撃力2000を加える」

 

 

 

☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆

 

ユニオン・アタック

通常魔法

(1):自分フィールドの表側表示モンスター1体を対象として発動できる。

このターンのバトルフェイズ開始時、そのモンスターの攻撃力は、

他の自分フィールドの攻撃表示モンスターの攻撃力の合計分、

バトルフェイズ終了時までアップする。

このターン、対象のモンスターが相手に与える戦闘ダメージは0になり、

他の自分のモンスターは攻撃できない。

 

☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆

 

 

 

 ユニオン・アタックの効果により、ブラック・マジシャンの攻撃力がほぼ倍近くまで上昇した。

 

 

 

☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆

 

ブラック・マジシャン

攻撃力2500→4500

 

☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆

 

 

 

 ブラック・マジシャンの急激な攻撃力の上昇に、零児は先ほどの態度が嘘だったというように、驚愕の表情を見せる。

 

「攻撃力4500だと!?」

「もっとも強い力にはリスクがつきもの。このカードで攻撃力を上げたモンスターは相手に戦闘ダメージを与えることはできず、他のモンスターは攻撃することはできなくなりますが。しかし、あなたのモンスターを倒すのならこれで十分でしょう。さらに私はこのカード「拡散する波導」を発動する!!」

 

 

 

☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆

 

拡散(かくさん)する波動(はどう)

通常魔法

1000ライフポイントを払い、

自分フィールド上のレベル7以上の魔法使い族モンスター1体を選択して発動できる。

このターン、選択したモンスター以外のモンスターは攻撃できず、

選択したモンスターは全ての相手モンスターに1回ずつ攻撃しなければならない。

この攻撃で破壊された効果モンスターは効果を発動できず、無効化される。

 

☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆

 

 

 

「このカードはレベル7以上の魔法使い族モンスターのみが扱える上級魔法。このカードの効果により、このターン1000ライフポイントを支払うことにより、私のブラック・マジシャンは相手フィールド上全てのモンスターに攻撃することができる」

「なんだとッ!?」

 

 

 

☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆

 

クオン

LP:4000→3000

 

☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆

 

 

 

「行け、ブラック・マジシャン。(ハイ)(ブラック)魔・導(マジック)!!」

 

 クオンのその号令と共に、零児のモンスター全てに魔力の嵐が降り注ぐ。

 

 魔力の衝撃により零児のフィールド上に砂煙が巻き起こるのを見て、遊勝塾の面々は歓声をあげる。

 

「やった!!」

「これでクオンおにいちゃんの大逆転よ!」

「しびれる~♪」

 

 他の面々も皆顔を綻ばすが、しかしその中でただ1人その表情を崩さず、真剣な面持ちでフィールドに視線を向けている者がいる。遊勝塾のルーキー素良だ。

 

「喜ぶのはまだ早いと思うよ」

「え?」

「フィールドをよく見てみなよ」

 

 そういって素良は零児のフィールドへと視線を向けたので、他の面々もそれにつられて零児のフィールドへと視線を戻すと、そこには信じられない光景が存在していた。

 

「なッ!?」

「あれは!!」

 

 驚愕の声を上げる遊勝塾の面々。

 

 だがそれも仕方ないだろう。なぜならそこには、先ほどクオンのブラック・マジシャンの攻撃で全滅したはずの零児のモンスターたちが五体満足の状態でそこに立っていたのだから。

 

 しかしその光景に一番驚愕しているのは、遊勝塾のメンバーたちでも、LDSのメンバーでも、ましてや対戦相手の零児でもなく、その光景と正面から対面しているクオン・遊灯だった。

 

「……な…ん…だと……!?」

 

 クオンは混乱していた。

 

 確かに自分はブラック・マジシャンの攻撃で零児のモンスターたちを全て壊滅させたはず。

 

「(なのにどうして……?)」

 

 そんな彼の疑問に答えたのは、おそらくその現象を起こしたであろう人物である零児だった。

 

「私は怒濤王シーザーの効果を発動させてもらったのさ」

「なに……?」

 

 零児の言葉にクオンは咄嗟に零児のフィールドにいるモンスターの1体、エクシーズモンスター怒濤王シーザーの周りで漂っていたオーバーレイユニットが1つ減っているのが見えた。

 

「怒濤王シーザーはオーバーレイユニットを1つ取り除くことにより、バトルフェイズ終了時このターン破壊された私のモンスター全てを墓地から特殊召喚することができる。この効果により、私は破壊された全てのモンスターを復活させたのだ」

「……なるほど。拡散する波動は破壊したモンスターの効果を封じることはできるが、効果を発動したのは破壊される前。向こうにはできなかったというわけですか」

「ああ、その通りだ。残念だったな」

「く……ッ」

 

 笑みを浮かべる零児の姿に、自分の考えを先読みされたせいかクオンは屈辱で歯噛みするが、それも一瞬頭から振り払い、気を取り直す。

 

「……ならば私はカードを1枚伏せてターンを終了します」

 

 

 

☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆

 

クオン

LP:3000

手札:1枚

場:ブラック・マジシャン

  ブラック・マジシャン・ガール

魔法・罠:伏せカード×2

 

☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆

 

 

 

「それでは、私のターン。ドロー」

 

 

 

☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆

 

零児

LP:3900

手札:4枚

場:DDD烈火王テムジン

  DDD疾風王アレクサンダー

  DDD怒涛王シーザー

  DDD反骨王レオニダス

魔法・罠:伏せカード×1

 

☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆

 

 

 

 零児はドローしたカードを確認すると真剣な顔で何か確認していたが、やがてその視線をクオンへと戻すと、ふと顔を綻ばす。

 

「しかし、まさか1度とはいえあの状況をひっくり返されかけるとは思わなかった。ここまでやるとは正直思わなかった。それに敬意を表するというわけではないが、せっかくだから私のとっておきを披露させてもらおう」

「とっておきだと?」

 

 クオンのその言葉に、しかし零児はただ僅かに笑みを浮かべるだけでなにも応えず、デュエルを再開する。

 

「まず私はトラップカード「DDDの人事権」を発動。このカードの効果により自分フィールド上のDDDモンスター3体をデッキに戻し、その後デッキからDDと名のついたモンスター2体を手札に加える。私はこのカードにより、テムジン。アレクサンダー。シーザーの3体をエクストラデッキに戻し、デッキから2体のDDモンスターを手札に加える」

 

 

 

 

☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆

 

DDDの人事権

通常罠

①:自分フィールドの「DDD」モンスター3体をデッキに戻す。

その後、デッキから「DD」モンスター2体を手札に加える。

 

☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆

 

 

 

 零児のフィールド上から、光となって彼のエクストラデッキに戻る3体のDDD。その光景にクオンは不思議そうな顔をした。

 

「どういうことです?せっかくのDDDを全てデッキに戻すなど?正気の沙汰とは思えない」

「まあ、見ているといい。――――私の本当の全力を!!」

 

 そういうと彼は、2枚のカードを目の前に掲げる。それは先ほど彼が3体のDDDを犠牲にしてまで手札に加えたモンスターだった。

 

 そして高らかに謳いあげる。最強の王をこのフィールドに降臨させるために。

 

「私はスケール1の魔導賢者ガリレイとスケール10の魔導賢者ケプラーでペンデュラムスケールをセッティング!!」

「……な………に…?」

 

 

 

☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆

 

DD魔導賢者ケプラー

ペンデュラム・効果モンスター

星1/闇属性/悪魔族/攻 0/守 0

【Pスケール:青10/赤10】

①:自分スタンバイフェイズに発動する。

このカードのPスケールを5つ下げる。

その後、このカードのPスケール以下のレベルを持つ、

P召喚した自分フィールドのモンスターを全て墓地へ送る。

【モンスター効果】

①:1ターンに1度、自分フィールドのPモンスター1体を対象として発動できる。

そのモンスターを手札に戻す。

 

☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆

 

☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆

 

DD魔導賢者ガリレイ

ペンデュラム・効果モンスター

星10/闇属性/悪魔族/攻 0/守 0

【Pスケール:青1/赤1】

①:自分スタンバイフェイズに発動する。

このカードのPスケールを倍にする。

その後、このカードのPスケール以下のレベルを持つ、

P召喚した自分フィールドのモンスターを全て墓地へ送る。

【モンスター効果】

①:このカードが戦闘を行う場合、

このカードの攻撃力は、自分のPゾーンのカードの攻撃力の合計になる。

 

☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆

 

 

 

 零児のその言葉に驚きの声を上げるのはクオン。零児の口から出てきたその驚きの言葉に、これでもかというくらい目を瞠る。

 

 だが零児はそんな彼の様子を一瞥しただけでなにもいわず、ペンデュラムスケールにセッティングした2体の悪魔がフィールドに無事に現れたのを確認すると言葉を続ける。

 

「これでレベル2からレベル9のモンスターが同時に召喚可能!!」

 

 そして観覧席の面々もまさかのペンデュラムモンスターの登場に驚きで沸いた。

 

「あれは、ペンデュラムモンスター!?」

「そんな!!」

「嘘……ッ!?」

 

 だがそんな彼らの中でも最もその登場に驚いていたのは、ペンデュラム召喚をこの世に誕生させた少年、榊遊矢。

 

 今まで自分だけが唯一のペンデュラム召喚の使い手だと信じていた遊矢は、呆然とした表情でその光景を見ている。

 

「……なんで?どうしてあいつがペンデュラムをッ!?」

 

 半ば茫然自失としている遊矢を横目で確認した赤馬理事長は、やがて興味を無くしたかのようにその視線をデュエル場へと戻す。

 

 ここに来るまで、突如新しい召喚方法を編み出した遊矢を、彼女はひょっとして自分たちの真の敵(・・・)の仲間なんじゃないかと考えていたが、今の彼の態度でその考えが自分の杞憂だったことを察したからだ。

 

「(あの様子では彼は榊遊勝から特になにも聞いていないようね。たぶんなにもいわれずにペンデュラムカードを渡された。つまり彼は何も知らないことになる。……となるともう警戒する必要はなさそうね)」

 

 そして赤馬理事長は口元に笑みを浮かべながら、その視線をクオンへと向ける。

 

「(うちの零児さんを相手にここまでやる腕は見事だったけど、どうやらここまでのようね。―――さあ、とくと見なさい坊や!零児さんの真の力。我らレオ・コーポレーションの技術の結晶を!!)」

 

 そしてそんな彼女の言葉に答えるがごとく、零児は力強く、それでいて謡うようにそのモンスターたちを呼び出した。 ――――そう、最強の異次元の王たちを。

 

「我が魂を揺らす大いなる力よ。この身に宿りて闇を引き裂く新たな光りとなれ!

 

 

 

 

 

 

 ――――ペンデュラム召喚、出現せよ私のモンスターたちよ!!」

 

 そして空に浮かぶ光りの渦から3体のモンスターが現れる。

 

 その姿を見て唖然とする遊勝塾の生徒の一人、フトシが掠れるような声を漏らす。

 

「なんだ……あれ…?」

 

 だが彼がここまで驚くのも無理はない。

 

  零児が呼び出したまさに振り子(ペンデュラム)を模したような巨大な3体のモンスターは、それほど大きな威圧感(プレッシャー)を体から放っていたのだ。

 

「全ての王をも統べる3体の超越神。レベル8「DDD死偉王ヘル・アーマゲドン」召喚!!」

 

 

 

☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆

 

DDD死偉王ヘル・アーマゲドン

ペンデュラム・効果モンスター

星8/闇属性/悪魔族/攻3000/守1000

【Pスケール:青4/赤4】

(1):1ターンに1度、自分フィールドの

「DD」モンスター1体を対象として発動できる。

そのモンスターの攻撃力はターン終了時まで800アップする。

【モンスター効果】

(1):1ターンに1度、自分フィールドのモンスターが戦闘・効果で破壊された場合、

そのモンスター1体を対象として発動できる。

このカードの攻撃力はターン終了時まで、

対象のモンスターの元々の攻撃力分アップする。

この効果を発動するターン、このカードは直接攻撃できない。

(2):このカードは、このカードを対象としない魔法・罠カードの効果では破壊されない。

 

☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆

 

 

 

 そのあまりの重圧に圧倒させられたのか、呆然としているクオンの姿を零児は片手で眼鏡の位置を直しながら鋭く見据える。

 

 

 

☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆

 

零児

LP:3900

手札:一枚

場:DDD反骨王レオニダス

  DDD死偉王ヘル・アーマゲドン×3

 

☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆

 

 

 

「――――さあ、そろそろ決着を着けようか」




どうでしたでしょうか、零児の本気は。正直アクションデュエルなので、零児君にもアクション・マジックとか使わせたいんですが、そうすると主人公の勝ちの目が無くなりそうですので。すみません(笑)

それでは、アドバイスや感想。誤字脱字の報告などございましたら、ぜひよろしくお願いします。

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。