仮面ライダーLOST   作:九番ライト

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第十五話「飛翔!!!ライトチェイサー!!!」

私はこの時を待っていた。

 

スターリングラードの撤退から20年弱....。

 

友軍の犠牲を払って私はベルリンに戻ることはできたが、

総統から命ぜられた一言が私の人生を変えたのだ。

 

―シュトロハイム隊のデータを基に、吸血鬼部隊を編成し

 建造中の空中戦艦フリードリッヒ・デアグロッセで連合国の各都市を襲撃せよ―

 

シュトロハイム少佐....彼の死にざまは科学者である私からして見ても

見事な最期だった。

 

撤退する味方の『しんがり』として多くの赤の手先とともに散ったゲルマン魂は

今なお私の心の中で眠っている。

 

少佐...見えているか...もう少しでベルリンだ。

 

連合国に占領され、分断された我が祖国を

私が石仮面を使って我が同胞たちに力を与え再びドイツを統一するのだ。

 

 

 

第十五話「飛翔!!!ライトチェイサー!!!」

 

 

 

 

「―そういうことで頼むぜ。ポイントP-13に集合させておいてくれ」

 

マウスシードを追い、ライトチェイサ―で地を駆ける浦島とジョースター。

時速のメーターはすでに最大速度を振り切っており、

しっかりしがみ付いておかないとGで振り落とされる空間の中で

ジョースターは何者かと連絡を取っていた。

 

「ジョースターさん、しっかりつかまらないと地面にたたきつけられるぜ」

 

「大丈夫だ。若い頃にイタリアで散々鍛えられたからな。

 それよりお前、その『ジョースターさん』というのは何だ?

 年寄り扱いされているみたいで、気持ちわりぃーぜ。

 俺のことは『ジョセフ』ってよんでくれ空也」

 

年上と分かった瞬間から急に敬称をつけてきた浦島に

ジョセフは何とも感触が悪かった。

浦島自身は日本の体育会系で育った環境のせいで、自分の意志とは無関係に

言葉が出てくるのだ。

 

「わかったぜジョセフさん。ところで奴らの航空機がそろそろ見えてくるはずだ」

 

「ならいいんだ。しかし、奴らの航空機にどうやってとりつくかが問題だな」

 

今登っている山を越えればベルリンの郊外につく

そこで奴らの航空機が見えてくるはずだ。

しかし、マウスシードのコピーがベルリン市街に投下される前に奴を倒さなくてはいけない

が、航空機に乗り込むためには航空機が必要だ。

いまから手配したとしても、奴らはベルリンの街に投下された後だろう。

 

打つ手はないのか...

例えばこのバイクが驚異のジャンプをして、飛行機に取りつくとか...

 

「後部ウイング起動。ジェットブースター点火10秒前。

 ジョセフさん、ちょっとの間だが空を飛ぶぜ。

 しっかりつかまっててくれよ!」

 

「えっ....空也....君は何を言っているんだい?」

 

「だから奴のいる所まで飛ばなきゃならないいんだろ?

 こいつは水上も走行できるし、空もちょっとの時間なら飛べるんだぜ」

 

「ちょっと待て、俺は人生で二回飛行機に乗って二回とも墜落してるんだ。

 だから飛行機っていうのは.....」

 

飛行機とは最高に相性が悪いジョセフは空を飛ぶのが

いつの間にか嫌いなことになっていた。

今回も落ちてしまう予感しかしないので、空を飛ぶ以外で何とかしようとしていたのだが

そんなジョセフの不安を浦島はとびっきりの笑顔で答える。

 

「大丈夫!これはバイクだ!

 ジェットブースター点火!!

 行くぜライトチェイサ―!!!

 空に浮かぶナチの残党をぶっつぶしに行くぜ!!」

 

山の頂上を着く数秒前に点火し、飛行機の方角に飛ぶライトチェイサ―。

 

点火している時間は三分だけだが、時速990kmで空を飛ぶことができるのだ。

 

「あれが奴の飛行機か?飛行機ってレベルのでかさじゃないぞ」

 

「空に浮かぶ鋼鉄の城...あれはナチスの最終兵器

 空中戦艦フリードリッヒ・デアグロッセだ!!!」

 

雲を切り裂き、闇夜に隠れ進むその巨体は

十数基のレシプロエンジンを起動させて空を飛んでいる。

船体には数基の主砲が見えるため、戦艦といってもいいだろう。

 

「よし、このままナチの戦艦に突入だ!!」

 

浦島はアクセルを全開にし、最大速度でフリードリッヒ・デアグロッセに突撃した。

 

「ライダァァァブレイクッッ!!!!」

 

ライトチェイサ―は砲弾のように

フリードリッヒ・デアグロッセの装甲を突き破ることに成功し艦内部に突入した。

 

「こいつはすげー数の鼠だな。ジョセフさん」

 

「ああ、これを駆除するのに駆除業者何百人導入することやら....」

 

浦島たちが突入した場所はマウスシードの格納庫であった。

無数にいるマウスシードのほかにカプセルの中にいるマウスシードもいる。

全部数えていたらキリがない....

 

「空也、俺はこのデカブツをある場所まで誘導しなければならない。

 すまないが俺にこのバイクを貸してくれ」

 

先ほどの何者かとのやり取りから、ジョセフに何か策があるものだと感じた浦島は

首を縦に振り、ライトチェイサ―をジョセフに託した。

 

ライトチェイサ―に跨ったジョセフはそのままエンジンを吹かせ

操舵室を探しに、格納庫を後にした。

 

「さて、俺一人でネズミ駆除と行きますか」

 

浦島が腰に手を当てると変身ベルトが出現し、スイッチを入れる。

 

「....変身ッッ!!」

 

ベルトから放たれる金色の光が浦島を包み、仮面の戦士と変える。

 

「ヂュヂュー!!」

 

一匹のマウスシードが浦島に襲いかかる。

 

「喰らえ!!熱き血潮のビート!!山吹色ライダァァァパァァァンチッ!!!!」

 

燃え盛る太陽を拳に巻いた浦島の拳は

マウスシードの体内を突き破り、か

木っ端微塵に吹っ飛んだ。

 

「どっからでもかかってこいネズミ共、全員まとめて焼却処分だッッ!!」

 

波紋エネルギーを身に纏い、吸血鬼とシード怪人のハーフを倒せるようになった浦島。

 

闇に潜む魔物をすべてを照らす太陽は、ベルリンの街に朝日を照らすことはできるのか.....

 

ベルリン市街まで

残り一時間.....

 




第13話でライトチェイサーの最高速度を999kmと設定しましたが
今後のストーリー展開に影響を与えるため、時速650kmに変更させていただきました。
読者の方々には大変不快な思いをさせてしまい申し訳ございませんでした。

更に年内にジョジョ編を終われなかったことに関しても、
楽しみにしてくださっている読者の方々のご期待を裏切る形になってしまい
只々頭が下がるばかりです。
こんな作者ですが
来年も仮面ライダーLOSTをよろしくお願いいたします。


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