ここはミシロタウン。オダマキ博士の研究所がある以外は特に何もない街だ。この街に、ある青年が住んでいた。
彼の名はハヤテ。彼は自分の家で緊張していた。
『いよいよ今日、ジムリーダー試験の合格発表だな...だけど技術の進歩ってすごいなあ。今じゃアドレスを登録してたらポケナビの通知で知れるんだもんなあ。』そう、彼はジムリーダー試験の合格発表待ちであった。
普通は、5年起きにジムリーダー選考会が開かれていたが、キンセツシティのジムリーダーのテッセンが急病で倒れ、急遽後任のジムリーダーの採用試験が開かれたのだ。
『ああ、緊張しすぎて腹が痛くなってきた。お前も緊張するよなあ、ボルティ?』 『ボル』『そうかそうか。もし受かってたらみんなでお祝いしような!』ハヤテは電気タイプのポケモンが大好きで、パーティも、ライボルトのボルティ、コイルのエナメル、レアコイルのレアルと、電機タイプばかりだ。テッセンも電気タイプ使いだったので、ハヤテはテッセンを尊敬している。
『ピロリン♪』ポケナビが鳴った。『お、きたぞ!』ハヤテはポケナビを開いた。すると、目に飛んできたのは、『受験番号021358番 ハヤテ様 あなたは臨時ジムリーダー選考試験において、合格基準点を突破した唯一の受験者となりました。これにつき、1週間後に面接と実技試験を実施します。なお、会場は明日別途資料でお知らせします。』
と言う文章だった。 『やった!通ったぞ!』『ボル!』
ハヤテは高々と右手を突き上げた。
この試験は毎回10万人近くのトレーナーが受験するが、受かるのは毎回一人だけ。しかも、その後の面接と実技試験で、毎回毎回少ない1次試験突破者が振り落とされて、結局合格者は0と言う事が多い。『よし、一週間後に向けて特訓だ!』『ボル!!』
そして迎えた1週間後、ハヤテはヒワマキシティにあるホールに来ていた。『ここが会場か...緊張してきたな』そこには、『ジムリーダー選考会2次試験会場』と書かれている張り紙があった。『よし、行くぞ!』ハヤテはドアを開けた。『よく来たな。私はこの街でジムリーダーをしていて、今回の試験監督のナギだ。』紫の髪の毛に、飛行服を着た女性が座っていた。ハヤテは少し萎縮しながら、礼をして席に着いた。『さてと....君は年はいくつだ?』『18です』『ふむ、一応合格すれば最年少だな。』その後も、簡単な質問が続いた。『よし、最後の質問だ。』とナギが言った。『君は破壊光線を撃てるか?』ハヤテは頭が真っ白になった。『えっと、、それはどう言う事ですか?』『簡単な事だ。君は口から破壊光線を撃てるか?』ハヤテは呆れた。そりゃみんな落ちる訳だ...ハヤテは即答で『撃てません。』と答えた。そうか、なら不合格だな。』(マジかよ...)ハヤテは涙目になった。『...と言いたいところだが、後任を決めないとジムリーダーが総入れ替えになってしまうからな。今回は合格だ。じゃあ、30分後に実技試験を始める。私のジムに移動しておいてくれ。』ハヤテは安堵した。『と、とりあえずジムリーダーにはなれそうだな...』
ハヤテは安心した顔でライボルトの顔を撫でた。
☆☆☆☆
実技試験は、ナギが繰り出すポケモンを3ターンで全て倒すというものだった。相手のポケモンの数は2匹。ナギの使うポケモンは飛行タイプのポケモンが中心なので、電気使いのハヤテには有利だ。
『行け、オオスバメ!』『頑張ってこい!ボルティ!)
両者ポケモンを繰り出した。『オオスバメ!電光石火!』
オオスバメはとても素早く、技の命中率も高い。『ボル!』しかし、ボルティは回避性能がとても高く、確実に当てるのは難しい。『よし!かみなりだ!』『ボルウ!』
かみなりがオオスバメに命中した。『スバア!』オオスバメは倒れた。『くっ、やるな!行け、チルタリス!』ナギはチルタリスを繰り出した。チルタリスは素早くはないが、地震などを使う厄介なポケモンだ。『ボルティ、電磁波!』『チルッ!』チルタリスは麻痺した。『くっ、だがあと1ターン!行けチルタリス、地震!』『ボルっ!?』
ライボルトはただでさえ地面タイプの技が苦手だが、さらに揺れに弱い。なので、地震は致命傷になりかねない。『ボッ、ボルウ..』どうにか持ちこたえたようだ。『よし、よく耐えた!いけ、かみなりだ!』『チルウウウウ!』
チルタリスは倒れた。『おめでとう。合格だ。来週キンセツでジムリーダー認証会を開くから、キンセツポケモンリーグビルディングに来てくれ。』『やったーー!!』
こうしてハヤテは、晴れてジムリーダーに就任することになった。
のんびり書いていきますんでよろしくお願いします。